大常木林道の思い出


写真は、takigoyama様 御撮影

ここ数年にわたって手がけている奥秩父山域でのヴァリエーションルート登山の発端となったのはこの大常木林道である。

大常木林道といっても、今の昭文社の地図には掲載されていない。それは、余慶橋を起点にし、岩岳尾根を登り、ハシカキノタルから岩岳尾根の西側山腹に削られたルートを辿り、大常木谷に降り立ち、会所小屋跡を経て、更に西へ、モリ尾根をシナノキノタルで越し、狢の巣を経て一之瀬に至る登山道である。これはだいたい標高1500mのラインに作られている。かって東京市が大正から昭和の初期に伐採と植林の為に築いた林道である。

現在は、登山道としては、廃道としてあつかわれているし、安全のため地図上には表記されてはいない。昭和50年代以前の登山のガイドブックには、極めて大雑把ながら破線で表示されていたりする。

これを辿るに私が参考にしたのは、田島勝太郎さんの「奥多摩」であり、原全教さんの「奥秩父」である。また、昭和62年発行の昭文社の「大菩薩連嶺」の地図に破線ながらおおよそのルートが表示されていたのでそれも参考にした。

これを歩いた後は、バラトヤ林道を歩く計画で、心は滝川渓谷に向かったが、大常木林道が曲がりなりにも水源林巡視道として保全の手が入っているのに比べバラトヤ林道はまったく手付かずに放置され荒れに荒れているので、現在も偵察が継続中である。一年のうち、5月~せいぜい梅雨明けまでしか機会がないためにもう今年で足掛け5年にもなる。

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