サブ12を達成できる魔法の杖!?~夜明けのランブラーさんの2ポールの話

今回のレースで、自作のカーボンポールを利用して初挑戦にして見事13時間10分台でゴールされた、
夜明けのランブラーさんの快挙も記念に記事にしておこうと思います。

私が、ダブルストックの有効性についてしばしば触れていたのは、皆様ご承知の通りです。

ストックの効用?~ 追補 ダブルストックの再評価

ランブラーさんは恐れ多くも、私のこの記事をお読みになり、ご自身で、ポールを試作なさったそうです。
買わないで自作されるところが凄いと思います。もっとも、性能が高いポールは、値段も高いのでしょうが・・。

で、このあいだのハセツネでご健闘なされ・・最初に書いたとおりの素晴らしい結果となりました。

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失礼ながら、ランブラーさんのところからレースデータを抜粋させていただきますと・・。

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Result
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第一関門(22km) 4:11:47 (718位/2198人)  区間タイム:−

第二関門(42km) 8:16:12 (564位/1943人)  区間タイム:4:05:35

第三関門(58km) 11:35:29 (411位/1767人)  区間タイム:3:19:17

ゴール(71.5km) 13:10:56 (365位/1766人)  区間タイム:1:35:27
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驚くべきことは!
ランブラーさんが 第一関門からゴールまでに 実に 350人 以上ものランナーを

ごぼう抜きしたことです。

これは、氏の努力の賜物であることはもちろんですが、
ランブラーさんが自ら製作されたカーボンストックの効果
疲労軽減に役立って、後半になっても初速を維持でき・・
かなり大きな働きをしたからだろうと推測しています。

このデータは、ストックの効果が現れた好例だと思っています。

レース内容の詳細は、ランブラーさんのブログ記事を参照されてください。

でも、会場では13時間台のランナーでストックを使っている方はあまりいなかったとか・・。

サブ12を達成する手段として、ポールが使える道具であることが
トレイルランナーのあいだでは、まだまだ認知されていないのでしょうか・・。

と同時に、速さを「持続」できないのに、突っ込み重視で山耐に挑戦なさるランナー
がいまだ多いことがこのデータからでもわかります。

「初速」が速かったけれど、維持できずに、ばてて・・哀れランブラーさんの餌食になってしまったわけです(爆)。

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1:0.95:1.30 の比率的に見てみると・・

252分:245分:295分=1:0.97:1.17

第二区間がいまいち伸びていませんが、まぁ許容範囲内でしょう
第三区間のタイムはサブ12ペースレベルで伸びています。

来年は、第三区間はこのまま、5時間以内で維持しつつ
前半(第一区間と第二区間)を、合計 7時間以内に抑えられれば
サブ12達成となります。

初速×3.25で、予想ゴールタイムと比較してみると・・。

252分×3.25=819分(予想ゴールタイムの上限は13時間39分)

ランブラーさんの本番でのゴールタイムは、13:10:56 ですので、
全ルートを通じて、ペースダウンすることなく、上手に走りきれたことになります。 

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かの inoxバック は有名ですが、ランブラーさんの サブ12ポール も来年ランブラーさんが、サブ12を達成したら、
一躍有名になりましょう。

ほんと、これだけの成果があるとなると「サブ12を達成できる魔法の杖」として、会場脇で売れますね(セットで2万円ぐらいか??)。

ハセツネCUP 2008 補遺  サブ8 を狙うランナーのために、トップ3名のデータ分析

昨日、下の記事を書き上げて、さぁ!これでしばらくは、山耐とはおさらばさ・・バイバイ!
と思い込んでいたところ、

やはり、書き残していた記事があった。

補遺Ⅰ

山耐データ分析 3  sub8への展望

にて、私は、以下のように書いた。


まとめますと・・sub8達成のためには、

スタート→浅間峠 2時間30分+α

浅間峠→月夜見第二 2時間20分

月夜見第二→ゴール 3時間10分以内

・・とこのようなペース配分が目安となるようです。

では、今年のサブ8達成3選手のデータを振り返ってみよう・・。

+++++スタート→浅間峠まで+++++浅間→月夜見まで++++++月夜見→ゴールまで
山本選手 2時間29分47秒(約150分) 2時間19分22秒(約139分) 2時間51分07秒(約171分) 
横山選手 2時間24分40秒(約145分) 2時間21分01秒(約141分) 2時間59分14秒(約179分)
鏑木選手 2時間33分11秒(約153分) 2時間19分54秒(約140分) 2時間51分50秒(約172分)

比較

山本選手と、鏑木選手は、ほぼ、150分+α で浅間峠に入っています。山本選手は、正確には、13秒マイナスですが、まぁこの差は、無視していいでしょう。横山選手だけ、初速が145分と5分ほど速いです。

で、月夜見第二までは、3人とも、140分±1分で進入

最後にゴールまでは、3人とも、いとも簡単に、3時間を切っています。3時間を切るのは難しいと考えていたので、この区間の速さは、わたしも想定外でした。

スタート→浅間峠 2時間30分+α   

150 山本選手 

145 横山選手

153 鏑木選手

浅間峠→月夜見第二 2時間20分   

139 山本選手

141 横山選手

140 鏑木選手

月夜見第二→ゴール 3時間10分以内

171 山本選手

179 横山選手

172 鏑木選手

第三の区間(月夜見第二→ゴール)で、横山選手が失速しなければ、横山選手が、トップで優勝していたでしょう。横山選手の失速原因は不明です。

まとめ

ほぼ、私が書いたとおりの各区間の時間配分になりました(単なる自慢!・・爆)
横山選手だけ、最初を2時間25分ですが、後半に失速?されておられ、5分の貯金を失っておられます。
山本選手は、鏑木選手を真似てか?後半追い上げ型で攻めて、今回の栄冠を手にされたようです。

ですので、来年サブ8達成を狙っている方々(特に、遠ちゃんと仲間の二人!この記事はほかでもない、キミたち「ハンサム団」のために書いているのだぞっ!爆)には、とりあえず浅間峠までの「初速」は、2時間30分(150分)で抑えて、次の区間も2時間20分(140分)で済ませ・・最後の月夜見第二からゴールまでを3時間以内で走りきれる速さを養うことが肝要になりましょう。

言うなれば、後半追い上げ型のサブ8スタイルと言うわけです。

これが今後、手堅くサブ8を達成する場合の、お約束の時間配分となりそうですね。

ただ、来年度以降は、単純に7時間50分台を出しても前には、たぶん横山選手や、鏑木選手、山本選手たちがいますので、3位以内には入れそうもありません・・。 厳しい時代になりつつありますね。

補遺Ⅱ

もうひとつ自慢話を書いておきましょう・・。

わたしがくどいほどしつこく書いている区間比率 1:0.95:1.30

今年の櫻井選手は、これに近いようです・・。

かげマルッさんの所の記事によると・・。
ああすればよかった山耐反省レポ [トレラン・レース] [編集]

 2:45(100%) 2:39(96%)  2:15(82%)  1:15(46%) ←Queen Sさん 8:54

だそうです。

2:15+1:15=3:30(210分)
210分÷2:45(165分)=1.27…  となるので、 

100:96:127 (1:0.96:1.27) となり、 ほぼ  区間比率 1:0.95:1.30 に近いです。

私が書いたとおりだ!!(・・と単なる自慢!!でした)

自慢のダメ押しで・・最後の1.30というのは、実は、1.27ぐらいなんだけれども、暗算の便宜と、微妙なさじ加減でわざと、1.30にしてあると言うのは、既に何度も書いており、ご承知のとおり、となると、女王のタイム比率は、ますます、私の計算値に近接してきます。

以上、二つの補遺から推して、私のハセツネ関連記事も、まんざら、出鱈目ばかり書いてあるようではなさそうです・・・微笑!!


おまけ

ただ、山耐が有名となり、世界レベルの選手が出てくると、優勝タイムも7時間30分以内となってこよう。日本のトップの選手も、単に優勝に甘んじるのではなく、また、感傷に耽るのではなく、はやくその域の速さに達しないと、力ある海外の選手にハセツネカップを持っていかれてしまうだろう。

鏑木選手の活躍や、韓国の選手のタイムを見ると、ハセツネレベルでは、サブ8でないと、外国では戦えないのでしょうね。国内のレースで、狭い視野で、勝った負けたと一喜一憂することなく、ハンサム団(はじめ、若く可能性がある20代)の方々には、広い視野で、一気にサブ8の壁を突き破って、世界に羽ばたいて行って欲しいと思っています。

追補

渡辺選手・・かげマルッツさんのお知り合いの方のデータ

2:34:36
5:01:25
7:09:03
8:19:26

第一区間 2:34:36 約154分
第二区間 2:26:49 約147分
第三区間 3:18:01 約198分

区間比率  154:147:198=1:0.954:1.2857
ほぼ 1:0.95:1.30 に近い値です。
第三区間で、他のクラスのトップ選手は、もう少し飛ばすようですが、ペースを維持して走りきったのだと考えられます。

1:0.95:1.30 について若干の補足説明

1:0.95:1.30

私は、スタート→浅間峠:浅間峠→月夜見第二:月夜見第二→ゴール の所要タイム比率の目安として、1:0.95:1.30が妥当だと考えていますがその補足説明です。

0.95について

☆ 0.95に関しては、この値を動かす必要は感じていません。

あえて言うと、許容範囲は、0.95±0.02 ぐらいであると言うこと。
0.91 とか、0.92 であるとか、0.93 よりも低い数値である場合は、最初の区間を押さえすぎであると考えます(この点については、かげマルッさんのところでいただいた氏のコメントが役に立ちました)。
同様に、0.98 や 0.99 である場合は、最初の区間を突っ込みすぎであると考えます。

1.30 について

① 1.30 と言うのは厳密には、1.27 ぐらいなのですが、覚えやすく、また現場で暗算しやすいように、また、あまり数を減らすと逆算の際に「初速」の値が遅くなり、予定タイムをオーバーする恐れがあること・・と言った理由で1.30 としてあります。

②後半の金毘羅尾根で飛ばせるランナーの場合は、飛ばした結果として、1.30 が 1.20 とかになることもお含みおきください。でもそれは、いわば結果としてのお楽しみであり、事前にペース計算をする場合は、1.30 で計算するほうが無理がこないでしょう。

③こんな風に、微妙な匙加減で、1.30 を選んでいると言うわけです。

④また、射程範囲が広いミドルレンジ・セオリー(中間射程理論)として、1.30の値を選んでいます。この値で、一通り、8時間台から、平均的なゴールタイムである16時間前後ぐらいまでを充分にカバーできると考えております。

☆7時間台や、8時間台前半(8時間30分以内)を狙う方で、試走してみて、大岳から先の区間、とりわけ金毘羅尾根でかなり確実に飛ばせると考えた方は、1.30 の代わりに1.20あたりを用いて事前の目標タイムを計算してみるのもよろしいでしょう。

8時間30分(510分)÷3.15=161.9 (約162分 浅間峠進入目標タイム)
8時間30分(510分)÷3.25=156.9 (約157分 浅間峠進入目標タイム)

1.20 を用いて、3.15 で計算すると、いわゆる「初速」は5分ほど遅くてよいことになります(その分、金毘羅尾根で余裕がないわけです)、こんな風に違ってきます。

予期せぬ身体の変化が起こることもありえることでそれを踏まえますと、やはり、従来からの1.30 での計算が無難だと考えます。

ハセツネ観戦記(日本山岳耐久レース第16回大会 見て歩いた記録)

10月16日追記 幾つかの内容の説明追加、情報の修正、誤字の訂正を行いました。それらは横線、赤字で明示してあります。

総括

今年の山耐では、・・かねてより応援する奥宮選手が優勝を逃してしまったことは大変残念・・!
でも嬉しいこともありました。

それは・・

「遠ちゃん(私が勝手につけた愛称)」が、初挑戦で9時間一桁台の大記録を達成したこと。

2007年の正月に、久原真理子さん(旧姓 原)に連れられてきた彼は、雪の雲取(2017m)で、凍えていた、積もった雪の上をトレイルシューズで走り登ったものだから、シューズは水浸し、避難小屋で凍える彼に靴下を貸してあげたのを覚えている。

そんなひどい凍傷寸前の体験をさせられたので・・「もう、トレイルなんかやらない!」って心がトレイルから離れてしまったかな?思えば、可哀想なことをしたなぁ・・と反省していたが、・・さにあらず、トレイルから離れるどころかその逆に、猛練習を積み重ね、今回の結果に実を結んだ。トレーナーは一応練習仲間の24さんと言うことにしておこう、彼の名誉のために・・(微笑)。

心より遠ちゃんの偉業を祝福したいと思う。

また、原始人ランナーさんこと山岡さん、なべさんこと渡邊さん、harukuさんこと清水さんなど、去年10時間台をマークした諸選手たちがこぞって、サブ10を達成したことも嬉しい。

彼らの素晴らしい結果も嬉しいが、そんな風に速く走れるようになっても、まだ、鈍足で、大して役に立たないハセツネ記事(?)を書いている自分を相手にしてくれることも(いやそのほうがむしろとても)嬉しい!

そして、miyaさんが、サブ12をかなりの余裕を持って達成されたことも、あたかも自分のことのように嬉しい!!

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ハセツネ観戦記

私の登山記録を読んだことがある人ならお分かりのように私はいつも、独りで山に入り、誰の助けにもならない、当然、山の中では誰からも、声援を受けない、全部自分ひとりである。それが普通であり、自分を励ますのはどんな状況下でも自分一人である・・。 今回は、そういった「厳しさ」を私の知り合いにも求め、ルート上での応援は一切やらないことに決めていた。
それに、レース前に、アドバイスできることは全部やってしまったし・・。あとは結果の報告だけ待つことにしようと、決め込んでいた。

ところが、今回、知り合いの24さんが、奥さんを連れて会場にいらっしゃり、スタート後は、控え室の体育館が締め切られてしまうので・・困った、それならば、一緒にルート上で24さんはじめ多くの知り合いの選手の応援をしましょう!!ということに流れて行き、結局は、24さんの奥さんと一緒に24さんたちの応援をすることになってしまった(われながら優柔不断である)。

その後、miyaさんから浅間峠に登れない(応援者の入山規制がかかった)との情報を得ていたので、応援場所を移してなじみの笛吹峠で応援をすることになった。

実は、かねてより応援している奥宮さんが無事にトップで走っているか?確認したい気持ちもあったのである。ちなみに、応援ポイントとして浅間峠は有名であるが、その先の笛吹峠のアクセスも良い。ただし、現在林道が崩壊しており駐車スペースが限られてしまっていたのは残念だった。

笛吹峠にて 12日午後3時30分~午後4時30分ぐらいまで

そういった観戦の段取りをしたあとに、私自身は、スタート数時間前に会場を離れて、自宅に戻り、午後2時過ぎに再び会場へ、そして車で、桧原村に行き、峠に登り、待つこと30分少し・・、午後4時を2分程過ぎたときに、トップ選手が現れた!

青いウェアで奥宮さんではなかった!!(後から聞いたところでは、横山選手だったそうだ・・私は有名選手の名前は知っているが本人に会ったことがないので目の前で見てもよくわからないのである。青いウェアの小柄な選手ぐらいにしか印象がなかったのである。)

で、待っていた期待の奥宮さんは2位で通過、・・うーむ気がかり!!!

奥宮さん 「どのくらい(一位と)離れています?」

私 「30秒ぐらいかな? 頑張って!!」 と受け答えする。

二人が通過した直後に、笛吹峠に陣取るスタッフの方が言うには、トップ選手のゼッケンの確認ができなかったそうである(だから誰が通ったのかわからない。2位の奥宮さんの方はわかったけれども、肝心のトップが誰だかわからないそうだ)。

なんでも、トップの選手は、お尻にゼッケンをつけていたそうだ。私に言わせると、胸に着けると、ゼッケンで胸がふさがれて空冷の効率が落ちる。太ももにしても同じこと、大腿四頭筋が冷却できずばてて来る。お尻につけるのは、空冷化の効率から言うと、ベストの位置なのかもしれない・・。

私が撮影したトップ選手、あわてて撮影したのでいい加減な写真で失礼、suuさんのところにあるゴール直後の写真とは違って、この正体不明の選手(ゼッケンが未確認なんだから正体不明と言うしかないであろう・・)は、この時点では右太腿にゼッケンを貼っていないように見える。

けれども、男性スタッフは、選手がゼッケンをゼッケン確認ができないところに貼るのを苦々しく思うようで、ルート上に囲いを作って、ゼッケンが見えない選手は(例えトップの選手であっても)そこで強制的に足止めさせてしまうのが良い。などと、過激な強硬論を述べておられる・・。

やはり、トップ選手のゼッケン確認はスタッフにとっては、重要なお仕事のようであった。

なので、笛吹峠で陣取る私たちは、トップで通過したのは、あの韓国の選手だったのかな? とも思っていたのであった。
(実際は横山選手だったのであり、韓国の選手は、出場しなかったわけであるのだが・・ゼッケン確認ができないから、こんな風に、ちんぷんかんぷんな状況になってしまったのであった。無線もなかったし・・。)

私が撮影した正体不明のトップ選手の後姿。手ブレで申し訳ない。クリックで拡大します。よく見ると、右のお尻にゼッケンらしき白いものが見える。右のお尻サイドにゼッケンを移動させていたのか?

その後、24さんより奥様へ(ナント!)浅間峠でリタイアする旨の電話が入り、それではとりあえずサブ10狙いの知り合いを見届けたら帰りましょう!と相成った。

そうこうするうちに、ごうやすさんによって神と崇められる赤いウェアを身にまとった男性が現れる。誰もが感じると言う神々しい「オーラ」ではなく、「赤いウェア」で誰かと判った・・はじめて、至近距離で鏑木さん(神)を拝見したが、あまり背が高い男性ではなかった、細身で背格好は標準的なほうかな・・?

私が「がんばって!!」とか声をかけても、苦しいのか、返事はなし(爆)・・いや別にお返事いただかなくってもいいんですけどね・・。

ところで、僕はたいてい、やってくる選手の方に、「今貴方は何位です!!」とか、「トップとは20分差です!!」とか、いろいろ情報を与えながら声援をおくる。

選手の皆さんは、自分のレースはさておき、トップ争いも気になるようで、Q「鏑木さんは何位ですか?」→A「8位ぐらいだったよ、トップじゃないよ。かなり遅れていたよ。」とか、Q「奥宮さんは?」→A「トップではなく、2位です!」、のようなやり取りもなされた。

トップの3~4人は、話すのもやっとのほどの速さなんですが、トップから数えて、10位とか50位とかになってくると、中にはいろいろ話してくれる元気でひょうきんな選手のかたもいます。そんな元気がある選手との応援のやり取りはなかなか楽しいですね。

やってくる選手に・・
「トップとの差は、20分ぐらいですよ~!」

とか伝えると、さすがに20分も離れていたのでは・・

「(優勝は)狙っていませ~ん!爆」

とか・・なかなか、応援するのも一筋縄ではゆかないようです。

そうこうするうちに、かなりの大声で、ヒーヒー死にそうな荒い息使いをしてあがってくる女性ランナーがやってきました。この方にもはじめてお目にかかるのですが、櫻井教美選手でした。あれほど苦しそうな息使いをして71.5キロ走りきってしまうのは、たいしたものだと思いました。

そんなことをやりながら、待っていると、はたして、なべさん→遠ちゃん→原始人さん→harukuさん と知り合いが続きます・・。
特に、遠ちゃんは初参加で、ハセツネの経験値がゼロにもかかわらず、なべさんに続いてトップから数えて70番ぐらい?で現れたのには驚いた、凄かった!よくもまぁ、途中でばてずにここまでついて来られたものだ・・。

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閑話休題 体育館での遠ちゃんの話・・

雲取山以来の再会となるので 「僕のこと覚えていますぅ?」 と私の顔をさして質問すると、遠ちゃんは頭を下げて「覚えています」と答えるので嬉しくなり、体育館まで連れて行って、なべさん、原始人さんに紹介する、
「えーっと、この人は、私の知り合いで 今年初挑戦なんだけれども、一応、9時間台目指して頑張るので、引っ張ってやって、前後を走らせてあげてね。」 とひとこと頼み込む。

遠ちゃんに聞けば、どっかのトレイル雑誌の記事で、原始人さん、なべさんのことを見知っているようだ、それならば話も早いね(笑)。どうやら、なべさんも、原始人さんも心温かく遠ちゃんを迎え入れてくれたようだ。

ついでに言うと、遠ちゃんは、チームでもエントリーしていて、どの仲間も、サブ10レベルなのだそうだ。凄い若手がやってきたなぁと、感慨もひとしおである。

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なべさんのあとすぐに原始人さんがやって来た、「(先行する)なべさんとどのくらいい離れています?」 と聞かれ、 「5,6人だよ!」 と答える。

久しぶりにお会いする、harukuさんも、一緒にサブ10狙いなのは大変にうれしい!!
「こんにちは、harukuです、お久しぶりです。」 などと、レース中にもかかわらず、丁寧に挨拶していただけるのは、大変嬉しいが、なんかこっちが申し訳ない気分(苦笑い)。

その前後続々と、サブ10あたりの選手が続く、地元日の出町のサブ9ランナー久保木さんもいて声をかける。かげマルッさんも発見する、なかなか、ダンディーないい男だった(爆)。ご本名を存じ上げないので、「かげマルッさん!」 と声をかけると、 「オイッ!」 と元気な返事を頂いた。

さて、いろんな知り合いを見送ったあと、とある選手から、ちょっと向こうに転倒して動けない選手がいます、との報告を受け、ルートを下に向かったところ、びっこをひきながら男性選手が歩いてきた。脚の具合をうかがい、峠の上に陣取る大会役員のもとまで、一緒に連れて行った。 靴を脱いでテープを巻いてなんとか競技を続行されたようだ。

・・・・さて、知り合いのサブ10ランナー候補はほぼ全員見送ったので、そろそろ暗くなってきたこともあり、笛吹峠から下山することにした。

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日の出山山頂   12日 19時30分~21時10分ぐらいまで 

本部に戻り、リタイアした24さんと待ち合わせ、今後の段取りを話し合う。温泉に入るのは何時でもできるので、今回は、私の提案で、日の出山へトップ選手の走り(特に下りの走り方)を見学に行こう!!と相成った。(でも、それは表向きの口実であり、実は、笛吹峠で2位だった奥宮さんが、無事にトップになっていないか? 再び確認したい気持ちが強かったのである。)

それに、遠ちゃんが、はたしてばてずに日の出山まで順位を維持できているのか?気がかりでもあったからである。
荷物が置いてある体育館も、何とか開けてもらえたので24さんは服を着替えることができた。
 
日の出山の下に、到着後、少し歩いて、20分も待っていると、クロモ岩の階段にトップの選手が午後8時ぐらいに現れた、勢いよく下ってきた選手に 「トップだよ!」 と大声をかけると・・

「ヒャッホー」とか、「ヒョホーッ」とか、奇声?を発しながら階段を駆け下りてきた。

「頑張って」、とエールを送ると、またお返事に

「ヒャホウ」である(爆)

私の過去の経験から推して考えるに、もう野生むき出しでなかば自然と同化している!ように感じた。

あそこまでの境地に至らなければ、トップは無理なのかもしれない、とも感じた。

何も知らない人が出くわしたら、なんかアブナイ薬でも使っているんではないの? と言った風に感じたかもしれない。

一種のトランス状態なのかな・・?

でも、トランス状態になるのも、ありえることなので、いいものを見ることができたと思っている。

24さんなどは、トップ選手のゼッケンが見えなかった(またゼッケンが見えないのかよ?)と言っており、観衆の誰かが勝手に先頭を走っているんではないのか? なんてありえないことを真顔で言う、そんなことってありえるんだろうか?

すぐあとに、2番手の選手が続き、3番手が少し遅れてやってきた。

自分 「(あなたは)3番手です、2位と30秒差です。」

選手 「1位と2位は競っているの?」

自分 「そうです、競っていて、1位と2位は、そんなに離れていません!」
と答えた。

あとから24さんに聞いた話では、この3位が鏑木さんなのだそうだ。暗くって誰だかわからないから私には、赤いウェアを着た、ただの速い選手にしか思えなかったが・・。
鈍感な私は鏑木さんのオーラを笛吹峠と同様にまたしても感じられなかった(鏑木ファンの皆様 申し訳ございません!)。

やがて、4位の選手がやってきて、5位に奥宮さんがやってきたけれども、残念なことにかなり、大幅にペースダウンされていたようだった(残念、無念)。

さて、そのあとに階段のところから山頂に登り、まずは、都岳連スタッフのオバちゃんに 「 さっきの奇声を発しながら駆け下りてきた一位の選手は誰だったんですか? 」 と聞くと、あっさり、 「 ゼッケンが見えなかったので判らなかったのよ。 」 とのお返事(爆)。・・最近はゼッケンを隠すのが流行っているんですかね?

それから続々と8時間台の選手がやってきた、
なかには、「ここが日の出山ですか? 」とか「あと何キロですか? 」とか尋ねてくる選手の方もおられ・・。

試走はさほどせずに、いきなり本番に参加して、それでも、余裕で8時間台をマークしつつあるといった雰囲気の選手が結構多いのには驚きました。

このレースも大変有名になり、全国から実力がある選手がエントリーされるようになって、上位の選手層が厚くなるとともに、今まで、ハードルが高く大変に困難であるとされていたサブ9、サブ10と言うものが、一気に「グレードダウン」されつつあるのは現実なのでしょう。

今後は、サブ10が今までのサブ12ぐらいの価値を持って扱われ、今までのサブ10は今後は、サブ9(8時間台)でなければ、高い評価が得られなくなりましょう。

追加

スイッチをつけっぱなしの無線が入り、先ほどトップで通過した選手が、20分で、残り5キロポイントまで走ってしまったとのこと。
リザルトを見ると、トップの山本選手と、横山、鏑木選手とは、5分ぐらいの差がついているが、あの5分は、日の出山のクロモ岩から先の比較的走りやすい緩い下りのトレイル(およそ9キロ半ばの距離)で生まれたタイム差である。

トップの山本選手は、時速15キロぐらいで駆け下り、日の出山山頂からおよそ10キロのトレイルを約40分でゴールしてしまったことになろう。横山、鏑木選手は、その距離を44分30秒 程掛かったことになろうか・・。

で、なべさんや、原始人さん、またharukuさん、遠ちゃんはまだか? まだか? と待っているうちに、またまた ヒーヒーヒーと声を荒げて女性選手がやってきました。笛吹峠で聞いたことがある呼吸音だったので、すぐ櫻井教美選手だとわかりました。私も、24さんご夫妻も頑張って~とエールを送りましたが、疲れているのか? 声援に答えると、無駄に呼吸を乱すので返事をしないのか? 単純に呼吸に忙しいのか? お返事は一切ありませんでした。

山頂に詰めていた都岳連の女性スタッフもゼッケンが判らなかったらしく、直接櫻井さんに
「あんた 番号は何番?」って声をかけて聞いたんですが、結局、櫻井さんは、スタッフのほうを振り向きもせずに無視して、下っていかれました(有名選手のくせに、その態度でいいのか? )。 

まぁ、我われギャラリーの声援にこたえる義務はないでしょうが、大会スタッフの質問には答えたほうがよいように思いますがね・・。

レース後ゴールされたあとは、多くのキャメラマンや取材の方に取り囲まれて質問攻めになっていたようですが、記録を目指してレースに夢中になるのはいいにしても、レース中は、大会役員の質問にも全然答えようとしない態度はいただけませんね。
私がスタッフだったら強制的に停止させてでもゼッケンを確認していたかも・・。

女性スタッフさんには、あの人は、有名な櫻井教美さんだよと教えておいたのでスタッフのゼッケンチェックの任務に支障はきたさなかったんですが・・。

追加

さて、無口な櫻井さんが通過したあとに、3,4人目の方が、「ここで、ちょっとザックをおろして・・」と珍しく山頂でザックを降ろしました(ほとんどの選手は山頂素通りです)。何か補給でもするのかな?

で、30秒ほどで再スタート、私が・・

「前に、櫻井さんがいるよ!」

「女になんか負けるな!!」

と言ったら、24さんの奥さんやスタッフのオバちゃんから一大ブーイングを受けてしまいました(爆)。

「いやぁ・・櫻井さんは女王ですから」・・と24さんも意味深な発言。。??

★皆様、口は災いの元です、気をつけましょう・・くれぐれも応援の際に本音を口には出さないようにしませう・・爆

・・・・そのあとで、3灯式の選手がヨレヨレへたれつつもやってきました。
なんと!遠ちゃんです!!!

頂上ではフラフラの足取りで、階段も怪しげでしたので、私が何とか、そこだよそこだよと山頂南にある下り口まで誘導しました。
疲れながらも凄い、下手をすればギリギリ8時間台、下手をしても余裕で9時間台前半のペースを維持できています!

「凄い、30位だよ!!」

「これじゃぁ 祝賀会を開かないとね!」とか都岳連のオバちゃんに言われ、
遠ちゃんのゴールを見届けるべく、我われは早速、下山することになりました。

なべさんや、原始人さん、harukuさんがなかなか来ないので、彼らには申し訳なかったけれど、遠ちゃんゴールを優先させていただきました。

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遠ちゃんのショルダーベルトライト拡大写真(左右に装着、3灯式)・・私も、次はこの位置が流行ると思っていたんですが、先を越されてしまいましたよ。かげマルッさん!!

ゴール会場にて   12日22時~23時30分頃まで

日の出山から駆け下って、ゴール会場に着くと、既に先ほどの櫻井選手がゴールされたようで、大勢の報道陣に取り囲まれていた。 で、ゴールタイムが9時間台を少し廻った時に、遠ちゃんが無事にゴール!!

大したものだ、大したものだ、(それしか言葉が出てこない)
あの冬の雲取で凍えていた若者が・・、(けして嫌味ではありません・・)

で、遠ちゃんのお知り合いの今年2回目の挑戦の方も無事に、9時間台でゴール!

二人とも、若く20代、ハセツネが有名になって、こんな風な、若い実力あるランナーがその才能を発揮し、活躍する舞台となるのは、嬉しいことだと思う。なべさんや、原始人さん、harukuさんが、3年かかってタイムを上げて行き今年にやっと成し遂げた9時間台と言うハードルを一気に、初挑戦で達成してしまうんだから・・。凄いよね・・。

で、9時間20分台で原始人さんがゴール、いかにもアスリートの雰囲気ばっちりである彼はカメラマンのいい被写体らしく、フラッシュがパチパチ焚かれていた。今回は、見事に、ブログ上での公約を果たされてのゴールとなり、男を上げた!!去年は婚約者、今年は奥さんとなられた女性が今年も会場に付き添われ、なにかと、気配りをされておられた。二人の結婚の年に良い記念となっただろう。
私も(おくればせながら) 原始人さんに「ご結婚おめでとう!」と握手とともに伝えておいた・・。

続いて、harukuさんゴール この方も、レース仲間のお知り合いが多いようで、大勢の仲間と一緒に喜びを噛み締めていた。原始人さんに負けていない立派なタイムである。去年は、浅間峠に3時間ぐらいで入ったものの、後半に失速されて、10時間台後半になってしまった、それをはるかに挽回する、9時間20分代のゴールタイムは見事であります。・・私のつまらない、なにかと文句ばかりかかれている Sub Eight を読んでいてくださるそうだ。 ありがとうございます!!

で、なべさんを待つ!!先にゴールした遠ちゃん、原始人さん、harukuさんに聞くと、4人の中では、笛吹峠でトップだった彼が、三頭の登りで遠ちゃんに追い付かれ、大岳あたりでハンガーノックとなり、大幅に失速してしまったそうだ。

でも、まだ、10時間には、20分近くもあるので、何とか、なべさんならやってくるだろう、と信じて彼を待つことにした。
で、9時間40分台で、なべさん無事ゴール!原始人さん、harukuさん、その他大勢の仲間たちと無事のゴールを喜び合っていた。

そんな姿を私は遠くで微笑んで眺めていた、自分は競技者ではないので、微笑ましく眺めていられるのかもしれない。もし私が彼らと同じアスリートだったら、自分のレースのほうが大切で、こんな風に近くで冷静に微笑ましく眺めることなどできなかったのかもしれないなぁと思う。

遠ちゃんも、なべさんも、原始人さんも、harukuさんも、浅間峠に、2時間48分ぐらいの速さで入っている。その初速を維持できて、なべさん、無事9時間40分台でゴール!後半に伸びて、原始人さんと、harukuさんは、9時間20分台で見事なゴール。さらに後半、伸びに伸びて(もっとも飛ばしすぎて日の出山では、フラフラしていたが・・苦笑)、遠ちゃんが、9時間一桁台でのゴール!!

修正

この部分は計算間違いがあるので修正します。
4人の平均的な浅間峠タイムは・・2時間50分ぐらい、これを基準に山耐公式( Hasetsune Formula )で計算してみると・・初速2時間50分(170分)×3.25=552.5(9時間12分30秒)あたりが、理想のゴールタイムとなります。

比較してみますと・・
遠ちゃん はほぼ公式どおりの順調なペースでのゴール
原始人さん、harukuさんは 十数分のすこし遅れが生じたペースでのゴール、でも気にするほどの遅れではない。
なべさんは、36分ほど遅れている。後半の大岳付近でのハンガーノックが効いているようだ。

・・こんな具合になります。

この4人の、無事なサブ10達成を見届けられてもう、十分に満足でした。

その前後に、かげマルッさんも、ゴールされた。家族と一緒に写真を撮っておられた。とても仲睦まじい幸せなご家庭であるようだ。一声、挨拶をしたのだが、あわただしゴール直後のことゆえ、かげマルッさんに届いたかどうかはわからない。

今年はハセツネに出なかったトライアスリートのI田さんが24さんのコールに応じてわざわざ東京の片田舎にやってきてくれた、訊けば、福岡での友人の結婚式の帰りだと言う、忙しく疲れているであろうに・・いつもユーモア溢れる元気ものの彼との再会も嬉しく、心に残るひと時であった。I田さん、わざわざ不便な五日市に来ていただいてありがとうね!!また今度ゆっくりお会いしましょう!!

また雑感であるが、去年、見事に10時間台をマークした方が、今年サブ10を目指され、立派に目標を達成された方もいる一方で、オーバーペースとなり、撃沈されてしまった選手の方も多かった。撃沈なので、去年のタイムよりも悪いタイムである・・。
初速は達成できても、維持できるようになるほどの実力を養うことは並大抵ではない・・ということであろうか。

これからのスピード時代にうまく対応できるか?

ハセツネがいわば全国区となり、これまでのいわば地方区で、小さな世界でそこそこに良い成績を収めてきた選手にとっては、これからは、生き残りをかけた戦いが始まる。いやもう既に始まっているのだろう・・。

時代に取り残されないように、上位を目指すランナーたちにとっては酷な時代になってきた。

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ゴール会場にて     13日午前零時30分~午前3時ごろまで

そのあと、午後11時30分過ぎに一旦帰宅後、今度はサブ12を狙っている知り合いの選手さんたちを出迎えるべく深夜零時30分ぐらいにまたゴール会場へ出かける。

ゴール会場の雑踏のなかゴール直後の、x-manさんに出会えた、途中ルート上で応援できずに申し訳なかったが、ここで再会でき、祝福の言葉を伝えられたのでよしとさせてください。相方のみみさんも、やがてゴールされた。女性で19位ぐらいだそうだ。訂正 11位の間違えでした。お二人は、トライアスリートなので、長丁場のレースの体調管理のノウハウをお持ちであり、今回は、ご夫婦そろってサブ12を見事に達成された。

ついでに書くと、先週は、お二人そろってmadaraoに出ている!連続のレース出場(50キロ madarao+70キロ hasetsune)はさすがトライアスリートである。

来年は、知り合いのトライアスリートの方にもトレイル大会への参加を誘っているんだそうだ。長丁場のレースで鍛え上げたトライアスリートの方にとっては、山耐のような長距離のトレイルレースへの展開(転戦?)は容易なのだろう。

TEAM XCESS のkojikenさんも無事に、今回はサブ12を達成された。3回目の挑戦でサブ12!まずは一安心というところだろう。
体育館に、お祝いの言葉を伝えにいったところ、体調不良だそうで横になっていた。聞けば、胃腸の具合が悪く、またレース中に、もどしてしまったとの事・・。6時間を越えるレースになってくると、胃腸への負担が重なり、吐き気がしてきてしまうのだそうだ。

ハセツネ一本で、ハセツネを通じて、長丁場のレースに慣れてゆこうというのも、それなりに難しいようだ。
x-manさんの、お仲間のトライアスリートの方も仰っていたが、このレースだけで、長時間の行動のノウハウを身につけるというのはなかなか大変だ、との事。

それでもkojikenは何とかここまでやってきたんだから偉い!!と思う。
「ハセツネ・サブ10は人生の課題」などと言っていないで、持ち前のバイタリティを生かして、ささっとその先に行って欲しいと思う。

またゴール会場では、makani tomoさんに久しぶりに出会えた、まずはもちろん・・
「トランスジャパンの完走おめでとう!」でのガッチリ握手から始まった(爆)。

いやいや、氏のブログを見ると、トランスジャパンの疲労もあるし、(失礼ながら)山耐に向けては大して練習もされていないようなので、今回、サブ12は無理かなと案じていたのですが、あっさりと、11時間30分前後ぐらいで完走されたそうだ。

トランスジャパンやTTR-100で培った、如何に登りで力を抜いて登るか?といった研究がかなり役に立ったとのこと・・。詳細は、makani さんのブログを参照されてください・・。

トランスジャパンや、TTR-100、また仲間内で協力し合って成功させた裏TTR-100などを経験していると、ハセツネのような参加者が多いごった返しのレースはいささか興ざめのような気持ちがしないでもないようなことをお話でした。たしかに、そういう面もありますよね・・と相槌をうつ私でした。

私などは、静寂な山、独りの山を好むもので、レースにはおよそ相容れない性格の持ち主なのです。だから、makani さんのおっしゃりたいところもよく分かるような気がしています。

会場には、ハリ天さんご夫妻もいらして、ハリ天さんともがっちり握手。ブログでは、多少悪口を書いているが、現実の世界では異なり、ハリ天さんとは仲がよいのである(爆)。今回は痙攣に悩まされたとの事、それでも、11時間台なのですから、やはり凄いと思う。12時間後半で去年の優勝者相馬さんが不調のきわみで12時間台でゴールされたら、真っ先に飛んでいって声をかけておられた。こんな風に思いやりが篤いご夫婦なのである。

奥方のハリマネさんが持っているノートには、知り合いの選手のかたの付箋がびっしりと貼られていた、誰がどこをどのくらいで通過したのか? ハリ天さんのご友人や慕う若者は、大変多いので、そういった方々のレース状況を把握するのは、並大抵ではない・・。
お二人の、いろんな選手を応援してゆこうと言う、心温かい気持ちなければできないことだと感じた。

ゴール脇に立っているとkurisukeさんが飛んできてくれて、残念ながら、12時間を10分ばかり超過してしまったと、悔しがっておられた。あれほど試走されたのに、本当に残念である。

訊けば、長尾平から失速して、2時間もかかってしまったとの事。普通に走って90分でゴールできるところなので、失速さえなければ、11時間40分ぐらいでゴールできたであろうに、長丁場のレースとなると、途中で何が起こるかわからないので、その怖さがでてしまった感じである。
初挑戦の遠ちゃんがふらふらになりつつも、一応、日の出山から、1時間ぐらいでゴールされているのに比べるとkurisukeさんの失速は本当に残念でならない・・。

修正

上の部分、kurisukeさんからの情報の連絡があり修正します。
「自分の失速は長尾平からとなってましたが、正確には日の出山からです。長尾平~日の出山は22分22秒ですから、普通に走れてました。そしてここまでは10時間30分を切ってましたので、普通にいければ十分サブ12は射程圏内のは
ずでした。しかしその後がいけません。1時間41分ですので、昨年よりも時間がかかってます。かげマルッさんも指摘してたように補給の失敗の可能性大です。」 

更に追加!

失速の原因についてガス欠の可能性大と伝えましたが、ジェル等の補給状況を見るとほぼそれで確実でした。

三頭山までの6時間までに
 カーボショッツ1個・・約120kcal
 パワージェル2個・・約240kcal
小河内峠付近で
 パワーバー1個・・約200kcal
水分として
 スポーツドリンク 約4リットル

以上、ジェル系が560kcal+水分4リットル のみで日の出山までの60kmを10時間30分で走ったわけです。
単純に平地を60km走れば3000kcal前後を消費するわけですから、その3分の1以下の補給であれば、ガス欠になっても当然だと考えられます。
逆に言えば、その程度の補給で日の出山に至るまでにガス欠にならなかったのが不思議なくらいです。日の出山の階段を下りてから急激に走れなかったのも、このように考えると理解できます。

・・・というのが今回失速の主要因でした。

kurisukeさん ネタの追加(?)ありがとうございます。逆に考えれば、60キロまでのレースなら、ガス欠がそれ程出て来ないといえるのでは?

会場では、大西勇輝さんのNATURA(ランニングクラブ)関連で知り合った okuさんも、13時間台でゴールされた、以前、一緒に大岳、御岳のトレイルを走ったことがある方で、その後もトレイルランを続けておられた。私のことも覚えていてくださって大変嬉しい。聞けば、去年の17時間台から今年の13時間台へと大幅な躍進!だそうだ。
まだ30代!!若いんだからまだまだ伸びてゆかれると思う。

大西あずささんのお父さんも、okuさんと同じ頃に無事にゴール、50代のベテランランナーで貫禄十分である。おとうさんのケアをされているあずささんや、勇輝さんの姿が微笑ましかった。大西さんご夫婦は今回のレースには出場せずに、第二関門で応援なさっていたそうだ。

その一方で、サブ12狙いのbarmyさんがリタイアされた情報も聞き大変残念に思った。是非来年は、リベンジしていただきたいと思う。  barmyさんがんばれ!!

試走の時に出会った、あんきもさんとも再会できた、夜明けのランブラーさんたちを待っておられるのだそうだ。ゴール直後の奥宮選手の姿を聞かせていただく、涙を目に浮かべてとても悔しがっていたとの事、来年こそはトップで入ってくると思うので、是非来年もゴールで迎えてあげてください。( あるいは、来年は、あんさんは選手として走るのかな? )

時計が午前3時を廻り、そろそろ眠くなってきたので、makani さんと再会を約束し、大西さんご一家に挨拶をしてまた自宅に戻ることにした。

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13日 午前10時頃から午後1時30分頃まで

翌13日、10時過ぎにふたたび会場へ行く。貸していたシートを撤収するとともに、金比羅尾根を少し散策してみたい気持ちがあった。このレースが終われば、しばらくは金比羅尾根ともおさらばとなるからである・・。

体育館では、miyaさんとお会いできた。聞けば、立派に11時間前半のタイムだそうだ、昨年は13時間台だったとか、初のサブ12で、感慨深げなご様子でした。miyaさんは、フルマラソンは、3時間15分とか、富士登山でも4時間一桁台のタイムなので、今までサブ12を達成できなかったほうがおかしい、と考えていたのだが、今回無事に実力を発揮されたようで、本当に良かったと思った。

詳細は、ご本人のブログを参照していただきたい。最後の試走で浅間峠に3時間15分で入れたことが、かなりの自信となり今回の結果につながったそうだ。また、直前に行った、南アルプスの高所順化登山も効果があったとのこと。

また、今回肋骨の怪我で、無理せずに歩くはずの八王子の相馬さんが(言っていることとは裏腹に)50代の部 3位で見事入賞されて、頂いた赤いザックを小脇に抱えて歩いていたので、つかまえて二言三言お話をさせていただいた。

そのほかゴールでは、再びkurisukeさんに出会え、他の方の情報を伺う。 ゆぅさん は、18時間で無事にゴールされたそうだ。途中で寝たとの事・・。気持ちが悪くなったのかな?・・とは言え、三回目の挑戦ではじめての完走!オメデトウ!!
sasashinさんは初挑戦ながらも、ゆぅさんよりも好タイムで完走されたそうだ。初挑戦で完走、それも、立派なタイムで!というのは、すばらしく、今後まだまだ伸びてゆかれるのだろう・・・。今後のご活躍が楽しみですね。

駒鳥山荘の馬場さんや、SUUさん、シマダさん、かず君、sugitakasanさんはどうなったんであろうっていろいろ心配しつつも情報がわからないので、そのうち判るさと、本部を出発することにする。

さて、ゴールからルートを逆に歩いてゆく、カメラマンが、元気付ける言葉をかけながら、カメラを構え、やってくる選手の写真を撮ろうとしている。神社付近では、サルの頭をかぶった男性ランナーがやってきて挨拶してくれた。
最初はどなたか?と思ったが、思い返すと鬼組ではない「仏組」のしゃおらい部長さんであったようだ。あの被り物をしては、さぞ暑かろうに・・。でも、楽しいよね!とも思った。

この時間帯になると、一気に50代、60代のランナーが増える。歩きながら、着実にゴールを目指すといった姿勢だ。22時間、23時間かけて歩くというのも、凄い業だと思う。

こういう状況では、「頑張って!」とか、「こんにちは!」とか声をかけるよりも・・

「あと3キロです!」

「あと3キロちょいです!」

「もうゴールまで4キロないですよ!」

とか伝えたほうが選手の方にとっては嬉しいらしい。事実その方が受けが良かった・・爆

そんなこんなで、残り5キロポイントに到着、ここに12時まで、とどまることにする。(ここのポイントは、個人的には、5キロもないような気がしているのだが・・。)

あるランナーさんが、あと二人後ろにランナーがいます! と教えてくれた。最終ランナーは、ダブルストックで慎重にガレた下りを降りてきたが、平坦なところでは足取りが軽かった。・・・どうやら無事の完走は間違いなさそうだ。

時計の針が正午を廻り鐘の音が聞こえたので、タランタランと、歩きながら、写真を撮りながら、ゴールへと戻った。
しばらくゆくとコンクリートの急な下り坂の木陰で、20代のランナーが休んでいた、ゴールの24時間関門に間に合わなかったので、ここで休んでいるそうだ。

「まだ若いんだから、来年また挑戦されてください! それと、いまゴールに行けば完走Tシャツはもらえないけど、観衆の皆さんから温かい拍手はいただけるよ!」 と伝えてこの青年と別れた。

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この記事の最後に・・

51さん、原真理子さん 池田君 ペターさん リキさん げんぼさん みみさん x-manさん 24さん
kurisukeさん makani_tomoさん かげマルッさん suu & junさん 夜明けのランブラーさん あんきもさん
sasashinさん 馬場喜彦さん 久保木さん trail-skierさん ハチテンさん ウェルさん つかのまダッシュさん
mepannaさん けーこさん sugitakasanさん ゆぅさん ごうやすさん なべさん 原始人さん ハリ天さん
ドーモさん 八王子の相馬さん Barmyさん ミカンさん miyaさん kojikenさん モロさん inoxさん 
TEAM XCESSの皆さん 村田さんご夫妻

・・などなど、今までお世話になった皆さんの今後のますますのトレイルでのご健闘を微力ながらもお祈りさせていただきます。

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Tracey Okunomiya Version

今回、女性優勝の櫻井選手は、黄色いinoxを背負っていた。おなじく、奥宮さんは、赤いinox を背負っていた。奥宮さんのバックはinox製作者、井上氏の好意により、特別に無償にて製作されたものです。

今年は奥宮さんが優勝できなかったので、このinoxも陽の目を見ることがなくなってしまった。各種トレイル雑誌にとりあげらることがなくなった代わりにここに書いておこう・・。

今年は不発に終わった、Tracey Okunomiya Version ・・これが出来るには、井上さんサイドのkojikenさんの並々ならぬご協力があって初めて実を結んだものです。kojikenさん本当にありがとうございました。
井上さんも奥宮さんの立派な人格、トレイルへの篤い気持ちを深く理解され、快く製作を引き受けてくださいました。 

私は、もちろん、inoxさんも 今後とも奥宮選手を応援しサポートを続けます。

いつの日か、奥宮さんが、inoxを背負ってハセツネで優勝される日が来ると信じています。

その時は、地元青梅の方々と一緒に、奥宮さんの優勝を分ち合いたいと思っています。

(ちなみに、手前に置いてあるのは、Duble Superfire 301・・こっちはあくまでも私の試作品です。)

今後の展望  軽量化、そして空冷化、ひいてはザックレスへ・・。

いまの時代、軽量化というのはもう誰もが試みておりいささか当たり前、いわば常識となっています。
それでも、私が、ハセツネの記事を書きはじめたころは、ミカンさんなど7キロもの荷物を背負って挑戦されており、さすがに重たかったようです。
軽量化というものの後に来るのは何か?

多分、空冷化であろうと考えます。

つまり運動による発熱を、速やかに冷却して、発汗作用を抑えるわけです。
発汗を抑えると、体内の恒常性をそれだけ長く維持できるわけで、つまり、補給回数と補給量を減らすことが出来ます。

ひいては、荷物の軽量化にも役立つことでしょう。

で、空冷化の次に来るものは何か?というと私がかねてより考えていたザックレスです。


ザックレス・・ザックを背負わずに、せいぜいポケットに忍ばせた補給燃料だけで走りきること。

ザックレスの長所はなにかというと、背の荷物がないのですから究極の軽量化であるとともに、背中を覆うザックがなくなることで、背中からの放熱が妨げられなくなることで究極の空冷化が実現されることです。

とともに、身体の動きを制約するザックがなくなるのですから、動きが自然な走りのそれとなります。どんなに素晴らしいザックであってもランニングフォームを制約していると考えています。ザックレスによりその制約がなくなるわけです。よって、いままでの走力のままに無理なくペースアップが可能です。

私の場合、背筋を使った走り方をしているせいか?ザックを背負うだけで、一時間で5分ほど遅れます(ザックを背負って走って、60分でしたら、ザックを背負わずに走って55分となります)。ザックを装着することによりそれだけ体幹の動きが制約されるからだと考えています。

試しに、今春青梅高水トレイルレースの試走で、ザックレスで走ってみました。榎峠まで、なかなかい90分を切れなかったのですが(93分ぐらい)、ザックレスで走りましたら、85分ぐらいで通過できました。タイム的には、榎峠の時点で8分ほど速く入れたことになります。

青梅高水試走 その6(最終試走)(注・・exblog は削除しましたので、リンク切れです)

はじめから、ザックレスがいいのは判りきっておりましたが、なかなかその段階にたどり着けませんでした。
ザックレスを実現するにはステップがあって、まずは、軽量化、次に、空冷化、そして最後にザックレスが可能となります。
山耐の場合は、10月10日前後に行われるので、気温が高く、空冷化の対策が不可欠だからです。

充分な空冷化の対策を行ってはじめて、次なるザックレスの段階に至れると考えます。
つまり軽量化を尽くしただけでは、ザックレスには至れないということです。

※山耐で、ザックレスを実現できた場合、ザックを背負ってのノーマルでのゴールタイムよりも40分程度タイムが速くなると考えます。ゴールタイム8時間30分のランナーでしたら、7時間台が可能だということです。


注 当たり前ですが、水や補給食を減らすこのやり方は一歩間違えると、生命の危険があるやり方です。誰にでもできる方法ではありません。単純にタイム短縮のために行ってはなりません。

第16回 日本山岳耐久レース 雑感

かげマルッさんのところに書いたコメントですが・・ここに残しておきます。

「うーん、いまのトレイルブームは多分に作られたところがあると感じるのですよ。最初は、ヒロッキーあたりに、いまは、群馬県のランナーさん方に・・。
いやむしろ、プロデューサーは背後にいて、有名なトレイルランナーは、いわば「踊り子」さんかな?

何かお約束があるかのように、不文律を守るかのように今のトレイル雑誌は作られていると思う。

昔の「岩と雪」なんかでは登り方や、クライミングの方法論についての喧々諤々の議論が山屋やクライマー同士でなされていたんだけれども、そういう議論がトレイルランでは全くなされていないのはどうもおかしいと思う。みんな不思議と議論をしないで、大人し過ぎる・・。

誰かがアウトラインを作って、雑誌編集者も有名トレイルランナーもそれにしたがっている感じ!

どこかの公式ホームページの掲示板なんか、冷めた目で見ると仲間内でつるんで投稿しているんではないの?その記事自体、なにかアピールする宣伝目的があるんでしょ??・・なんて気がしてくる(苦笑!)

・・で、次代を担う(?)若手のトレイルランナーの皆さんには、雑誌編集者の言うことなんか聞かなくっていいから、また先輩トレイルランナーや、大会主催者の連中に頭を下げて、大人しく、お利巧に振舞うのではなく、不良っぽく生意気に・・そして喧々諤々の議論をやってもらいたいと思っているわけ・・。

こんな感じかな・・。

トレイルランニングは実力の世界だから、速ければ発言権があるわけですよ。 そういった速さをいわば武器として、自分が考えたことをきちんと発言する選手がこれからたくさん出てくると、トレイルランニングの世界も深化し発展するって考えています。 

いまの有名な選手で、自分の考えることをきちんとやっている選手というのは、少ないと思う。 

意外に思ったのが、石川弘樹選手で・・結構思ったことをやっている(ように見える、「ように見える」だけなのかもしれないけれども、とにかく、都岳連の向こうを張ってmadaraoをやるのは、偉いと思う。ある意味、度胸がある。) 

これからは、一枚岩のトレイルランナーがいろいろと分かれて対立したりするのも面白いだろう・・。 」

今年も、今のところ天気はよさそうですね。

金毘羅尾根の下草が刈られたようです。

女性ランナーへのアドバイス

山耐に参加する女性は、ウルトラマラソンの経験者であるとか、トライアスリートであるとか、とにかく普通の男性顔負けの走力の持ち主であるケースが多いので、余計なお世話でしょうが、初めて参加される人向けに、余計なアドバイスをいくつか書いておきましょう。

軽量化

まず、徹底的な、荷物の軽量化を図ります。筋力が一般に男性よりも劣るといわれる女性にとって、軽量化は、必須の課題でしょう、荷を軽くすればその分速く走れるのは、当たり前の話しです、また、着地衝撃による身体への負担による疲労の発生を減らせます。よって、すべての持ち物について、徹底的に吟味してグラム単位の軽量化を図るべきです。荷物重量は、4キロ以内が理想です。出来れば、3キロ以内に抑えたいものです。

(例)
水2000ml
ザック300g
食料500g
防寒衣料、雨具500g
ライト200g ・・合計3500g

☆個人差はありますが、食料、水などはまだまだ減らせる筈です。
☆ザックの余計なスリングを切り取ったり(お約束)、商品タグを取り除いたり(お約束)、フラスクを利用して食料をまとめたりあれこれの手段を講じて軽量化を図ります。

ストック

去年の女性準優勝者、今夏行われたトランスジャパンの完走者、星野(旧姓 船橋)緑さんはダブルストック使いで有名です。上半身の筋力を使って、上手に速く71.5キロを走りきる。このスタイルも女性ランナーのあるべき形の一つなのかもしれません。

ただし、念のため書いておきますが、星野緑さんは、浅間峠まで3時間!ストックを使わなくっても、基本的な走力が相当に高い選手なのです。

手袋

トレイルでは、岩をつかんだり、立ち木をつかんだり、鎖場で鎖を握ったりと、いろいろと手が活躍します。手の保護に手袋は有効ですので、長丁場の山耐では、絶対に手袋を使用しましょう。来年の青梅高水トレイルランでは、手袋着用が義務つけられているようです。
もちろん、万が一の転倒の際にも手袋をした手を使ってバランスよく着地すれば、大きな怪我は避けられるはずです。

手袋をしないでトレイルを走ると、かなり手が荒れるようです。手袋の効果は、女性に限った話ではありませんが、女性ランナーは手袋をしたほうがよろしいでしょう。

手を使って登るというのは、奥宮さんの記事にもあります。こういう作戦は女性には、かなり有効ではないでしょうか?そしてその場合、手袋を着用したほうが手を傷つけなくっていいと考えます。

ハセツネ攻略走!第3回:坂道の走り方
より引用・・

①障害物の利用
木や岩、根等の障害物を手で掴んで体を引き寄せ、その後、手で障害物を押すようにすると、グンッグンッと楽に登れます。(イメージつくでしょうか?)

②ロープやクサリの利用
ロープやクサリは、うまくたぐるようにすると、腕の力だけで登ることができます。
→急な登りで足の披露回復ができる!

ベルト

トレイルランでは、着地衝撃がロードよりも激しいから、着地衝撃を体幹で吸収して、上半身をぐらつかせないために、強い腹筋が必要とされます。
腹筋が人よりも弱い方(特に女性)は、ベルトを使うことで腹筋の弱さをある程度カバーできます。

腹に力を入れることは、ベルトでウェストを締め上げることで容易になります。
ランニング用の半ズボンのゴムを強くするとか、いろんな手段があると考えますが、一番手っ取り早いのは、ベルトを使用することです。

ベルト着用の効果は、特に下りの場面で顕著に現れるでしょう。
ためしに、ベルトあるなしで駆け比べてみたらいかがでしょうか?
私の場合は、ベルトがあるほうが、体幹の姿勢が、維持しやすくなり、結構楽に速く駆け下れるように感じています。

女性選手は、サブ12が難しいか?

去年のデータで、女性選手でサブ12だった方は、女性完走者170名中たったの7人!
ちなみに、全完走者1540人中、サブ12の選手は男性女性併せて176名
つまり、サブ12を達成した176名の中で女性は7人だけだったということになります。

比較の対象として、青梅高水トレイルレースの女性完走者124名のなかで、3時間40分以内の完走者は、10人、4時間以内の完走者は、15人となります。これくらいで走れる方でしたら、持久力次第でハセツネのサブ12は可能だと考えています。

以前、あの久原(旧姓 原)真理子さんの登り方を見たことがありますが、この方の場合、背筋を伸ばしショートステップで、小刻みに登ってゆきます。姿勢も階段を登るような、膝を割りと高く上げたものでした。
筋力が男性よりも劣るといわれる女性の場合は、登りの場合、ロングストライドは避けて、ショートステップで、小刻みに稼いで行くのがいいのかもしれません。そうすると、筋力的な負担は最小限になるようです。

そうすれば行き着くところ、登りの「速さ」は、その人それぞれの有酸素運動能力次第となりましょう。

平坦なところや、下りでは、女性も男性もたいした差はないように考えます。要するに、自分の体重を支えて走ってゆくのですから、男女差はさほど生じないのではないでしょうか?

さて、今年の女性完走者のうち何人の方が、サブ12を達成されるでしょうか?

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A 膝に手を当てて押してゆく小河内吉哉さん(2007年山耐3位)の登り方
膝を押して登るやり方

①心拍数が低く抑えられるが、筋力を使うので、筋力が弱い人には不向き。
②ロングストライドでこれをやるとかなりの武器となる。
③股関節の柔らかさと、体幹のキレのよさが速さの鍵。

B 久原万里子さん(旧姓原 いわずと知れた実業団出身の元マラソンランナー)のショートステップでの登り

①筋力がない人に向いている。しかし、身体を動かすので、心拍数が上がる。高回転型の心臓を持っている人に向いています。
②女性にはこのスタイルがオススメ!
③男性でも、登りに弱い方には向いています。
④途中で歩き始めてしまわずに、最後まで登り続けることが鍵(なのだそうだ、久原さんに伺ったお話)

☆私のような、低回転型の心臓を持っていて、足の筋肉が、(多少なりとも)人よりは多くついている場合は、A が向いているのです。
☆要は、その人それぞれの心肺機能や、心臓の特性、筋力の有無、程度に応じた(適した)登りかたがあるということです。

「初速を高め、それを維持せよ!」

ここのWebSiteは、「サブ12というのは、さほど難しいことではない!」といった私の確信によって書き始められました。
でも、そのことは、当初、全く理解されず、冷笑を持って遇せられ、何かといろいろと茶化されたものでした。去年あたりは中傷コメントも何回かいただきました。

でも、去年の本番では、私の知り合いにも10時間台でゴールされる方が多く出て、私の立論が「あながち嘘ではない」とすこしは理解されたように感じています。

さて、よく書くことですが、5000mを15分、16分で走れるほど、最大酸素摂取量が高いランナーであるならば、浅間峠まで淡々と走って、余裕で2時間40分で入れるということ。

そして、その速さを持続できれば、山耐公式 Ⅱによって、8時間40分前後でゴールできることになります。

実際には、8時間30分~9時間のタイムを狙う場合には、浅間峠は2時間40分で入れば充分であって、あとは、8時間~9時間に渡ってその速さを持続できる持久力を養成するのがよいということになります(何度も書いたことです)。
この場合、5000mのタイムは、16分台で充分であるようです。

同様に、8時間~8時間30分のタイムを狙う場合には、淡々と走って浅間峠に、2時間35分ぐらいで入れるぐらいの「初速」が必要だと考えます。
これくらいも速さとなってくると、5000mのタイムも15分台が必要になってくると推測されます。(もっとも、単純に5000mのスプリントタイムが比例的に浅間峠までのタイムに照応するとは言い切れないと考えます。ですので、ある程度の幅を持たせた一つの目安として考えます。)

更に、8時間以内のタイムを狙う場合には、淡々と余力を多少残しつつ走っても2時間30分で浅間峠に入れるぐらいの「初速」が必要になると考えます。

それぞれのゴールタイムにおいて、5000mのタイムはいわば 「前提条件」 → 浅間峠までのタイム(初速)が、いわば 「資格条件」 → そして、3.25倍の持久力を養うことが、 「最終条件」 だと考えています。

5000mのタイムに応じた初速がでない場合は、①トレイルランの技術が未熟である、②身体(心肺機能、筋力など)がトレイルに慣れていない、などが考えられます。

同様に、3.25倍にならったゴールタイムが得られない場合は、①持久力が不足している、②ルートに慣れていない、③長距離には向いていない、などが考えられます。

++++++++参考+++++++++++

山耐公式 Ⅰ ( Hasetsune Formula Ⅰ )

4キロ~5キロの荷物を背負って、青梅高水トレイルレースの8~9割(※)程度の速さで第一関門まで走ったタイム×3.25=目標となる山耐完走タイム(71.5キロフルに走れる持久力を備えた場合) 

初速※×3.25=目標タイム

※初速=4キロ~5キロの荷物を背負って、青梅高水トレイルレースの8~9割(※)程度の速さで第一関門まで走ったタイム
※標準的なランナーは、9割が目安。

山耐公式 Ⅱ ( Hasetsune Formula Ⅱ )

5000m走のタイム   第一関門目標  タイム比率 1:0.95:1.3  ゴールタイム

5000m 15,16分  2時間40分   160:152:208   total 08h40min
5000m 17,18分  3時間10分   190:180:247   total 10h17min
5000m 19,20分  3時間40分   220:209:286   total 11h55min
5000m 21,22分  4時間10分   250:237:325   total 13h32min
5000m 23,24分  4時間40分   280:266:364   total 15h10min
5000m 25,26分  5時間10分   310:294:403   total 16h47min

さて、私にとって、5000mで16分を出すというのは大変に困難な事柄ですので、せいぜいサブ12あたりが実現可能なところだと考えています。

自分を基準に考えると・・
サブ12レベル・・スポーツ好きで健康な人なら多少の頑張りで充分実現できる速さ。
サブ10レベル・・ランナーとして上位の方でないと、実現できない速さ。
サブ9レベル・・トップクラスのランナーとしての実力を備えていないと実現できない速さ。

こんな具合に考えていました。

ところが、先日、s@toshiさんにいただいたコメントによりますと、この5000mで16分というタイムは、正しくトレーニングするならば、一般にそれほど困難なタイムではないそうです。としますと、それに対応する8時間40分というサブ9レベルのゴールタイムも、正しくトレーニングするならば・・それほど実現困難なタイムではない、となりそうです。

つまり、8時間30分~9時間以内のゴールタイムは、一般にそれほど困難ではないゴールタイムである!  となろうかと考えます。本当の困難は、その先にある!ということです。

s@toshiさんにいただいたコメントにより、ハードルが一気に高まりました(苦笑)。

将来的には、

いまのサブ12レベル→サブ9レベル、つまり、サブ9という目標が、広く実現可能な射程範囲内に捉えられる。
同様に、いまのサブ10レベルの困難性→サブ8.5レベルへと、サブ9レベルの困難性→サブ8レベルへと評価替えがなされるでしょう。

いずれ参加選手は、サブ9は出せて当たり前・・本当の勝負は、サブ8.5から・・という時代がやってくるかもしれません。
(もっとも、それまで山耐が継続的に開催できればのハナシですが・・。)


2007年度

2006年度

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参考

初速を高め、それを維持せよ! ①「初速を高める」ことについて、

初速を高め、それを維持せよ! ②初速を「維持する」ことについて、

初速を高め、それを維持せよ! ①「初速を高める」ことについて、

日本山岳耐久レースで優勝するためにはなにが必要か?
優勝とまではいかずとも、上位を取るにはどうするべきか?
といった問いは、私にとって、究極の課題でした。

優勝できる能力が、登山の実践にとって好ましいものであるならば、登山を志す私も日々のトレーニングをその方向に持ってゆかねばならないからです。

優勝できるためには、浅間峠までの22キロを2時間30分以内で走りきれねばなりません・・そういうことを為し得る体力というものはどのような特質を備えているのか?そこに至るためには、どんなトレーニングが必要となるのか?・・これが、究極の課題でした。

そして、ここに掲げる幾つかの記事が私が得た答えです。
たいしたことは書いてありませんし、今までコメントなどで言及した内容に重複するものがありますが、ここにまとめて記載しておきます。

考えをまとめるにあたっては、小河内吉哉自衛官にいただいたヒントが大いに役に立ちました。感謝しています。今年の山耐では、ご同僚の奥宮俊祐自衛官が、優勝されますよう、心より応援させていただきます。

Ⅰ 基本的走力を高めること、5000m走でのタイムを速めること。最大酸素摂取量を極大化すること。そのために、上半身の贅肉を減らして、余分な筋肉を落とし、いわゆるランナー体型に近づけること。

5000mを15、16分で走りきれる者ならば、淡々と走って、コンスタントに2時間40分で浅間峠まで入れる。
この言葉は、小河内吉哉さん、奥宮俊祐さんお二人から伺い、確認した事実です。
振り返って、miyaさん kojikenさん などなど今年サブ12を目指す私の知り合いの方も、昨年の本番や、今年の試走で浅間峠まで3時間15分以内で入っています。ですので、この「5000mを15分、16分で走りきれるほどの走力を備えた選手であるならば、トレイルの技術を身につけることによって、さほど無理なく2時間40分で浅間峠に入れる。」というのは、かなりの信憑性がある事実であろうと考えます。

☆ こんな風にトレイルランにおいては「基本的走力を高める」ことが、すべての基礎なのです。

よって、①5000m走15分、16分台の基礎体力を養成して維持することが大前提となります。

ところで、5000mを15分、16分台で走りきれるランナーは、どんなランニングクラブにも一人か二人はいるものです。
でも、彼らをいきなり、浅間峠まで走らせても、2時間40分では走りきれないでしょう。つまり、ロードとトレイルは別物であり、ロードの技術はトレイルにさほど通用しないということ。極論するならば、トレイルランニングは、マラソンの延長線上にはないということ。この厳然とした事実二点を素直に認めるべきだと考えます。(「ロードの延長線上にハセツネはない!」ということです。)

そこで次に、②トレーニングは、トレイルでの実戦的な走りこみに中心をおきトレイル向きの全身の筋力バランス、足回りの筋力を養うとともに、トレイルのアップダウンに適した心肺特性に適応変化させる。と同時に、登りや下りを走る”技術”を取得すること。つまり、走りをトレイル向きに特化させることが必要となります。

そして、③5000m15分、16分の「速さ」をトレイルで展開、実現すること。すなわち浅間峠まで、コンスタントに、2時間40分以内で走りきれる走力を持たねばなりません。

☆ トレイルを走りこんで、トレイル向きの足回りをつくりあげ、登りの筋力、下りの技術を鍛え上げて、コンスタントに浅間峠まで2時間40分以内で走り抜けられるほどの「速さ」を修得すること、それが上位集団に位置できるための必要条件です。 


追補  5000m 16分台であること。
小河内吉哉自衛官がおっしゃるには、「(こんな風に)トレーニングは、トレイルが基本です。(一応、5000mは16分あたりで走れるようにはキープして居りますが・・。)」とのこと。

この何気ないひと言から、基礎的な身体能力として、トラック5000mを16分台で走りきれること。ここ大きなヒントがあると直感しました。高速での運動能力のひとつの基準として、トラック5000mを16分台で走りきれるほどの高度の身体能力を備えていることが、浅間峠までのおよそ22キロを2時間30分で行くための第一歩(あるいは「前提条件」)だということです。

最大酸素摂取量
12分走3750m
トラック5000m16分台

このことは、残念ながら、努力・技術の問題というよりも、生来的な高速域での身体能力の高さの問題であると考えます。それはちょうどフルマラソンのトレーニングを如何に努力しても誰もが42.195キロを2時間30分で走りきれるようになれるものではないのと同じです。
ただし、ある程度の素質(最大酸素摂取量の高さ)があれば、体型変化(体脂肪を減らして、上半身の無駄な筋肉を落として、いわゆる「ランナー体型」に近づけること。)を伴う努力の積み重ねと、技術の向上により、浅間峠まで2時間30分というタイムに肉薄することは出来ると考えます。

しかし、いずれにしても生来的ないわゆる走りの「素質」に左右される面が大きく、特にネックとなるのが(先ほどから何度も指摘している)最大酸素摂取量の課題であって、頑張っても5000m走で20分かかる人は、サブ12を狙うのがやっとであると考えます。

逆に言うならば、5000mで16分台をマークできるほどの高速域での身体能力が高い者ならば、その者の頑張り次第で、トレイルランナーとして成功できるポテンシャルを持つといえます。

このことから、トレイルを志すものは、むやみやたらとトレイルでの走りの「技術の修得」に走るのではなく、またむやみやたらと「ロードを長丁場走りこむ」のではなく、自身の高速域での基礎的な身体能力の向上を目指すことが、第一歩となると考えます。