日陰澤(クドレ沢)から大岳山直登ルートを求めて

日陰沢(正確には日陰沢本流右俣)を遡って大岳山に登ろうというのがそもそもの、動機でした。
この澤は冬枯れ時が取り付きやすく、夏場は草におおわれて難儀しそうです。

さて、説明の便宜のために尾根筋に名称を付けておきます・・。

日陰沢をとりまく全体の概念図(日陰沢本流右俣上部をとりまく尾根)

尾根の呼称として、大岳山南尾根の下にある猿田彦の碑あたりから西に派生する尾根を「猿田彦尾根」。とばの中岩から南に下る尾根を「とばの中岩南尾根」。若宮沢(海沢側の呼称)の源頭に突き上げる尾根を「中間尾根(上の図では若宮尾根と書いてあります)」。五郎滝とも呼ばれる涸れた滝に降りる中央の尾根を「南西稜(上の図では五郎尾根と書いてあります)」、と名付けます(これらの名称は便宜上です)。

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日陰沢本流右俣の記録 2006年2月11日、19日、25日踏査

○11日は本流右俣の滝上分岐から左俣を遡行(赤の実線)。南の巻き道に出て、とばの中岩南尾根を下降。
○19日は同じく滝上分岐から五郎澤(本流の枝沢)を詰め猿田彦尾根に出る(黒の実線)。巻き道を経由して、とばの中岩南尾根を下降。
○25日は同じく滝上分岐から南西稜を大岳山巻き道まで詰め、帰路は中間尾根(図の若宮尾根)を下降して本流の右俣左俣分岐点に下降。
 

本流右俣 門番滝下部(ここでは、滝の名称は、みなまる氏の呼称に従います)
この澤には、西暦2000年2月と記載された赤テープが要所要所にありました。

巻き道を使ったのは、沢筋の小滝が凍結してツルツルでホールドも少なく、登った痕跡も少ないので、直登を敬遠したからです。凍結していなければ何とかなるかも知れませんが、あのさきはどうなることやら・・。

高巻き・・デジカメの記録では、門番滝を離れて、左岸を高巻き上り詰めて平たんな小広いテラスのようなところに出るまで30分かかっています。登っているときは、これほど登ってしまうと、もう澤には戻れないかも知れないと思っていました。(2月19日の、しまださんの高度計によると高巻き取り付きが650m、最高到達ポイントが750mとのこと)
一見その場の雰囲気でルートを選んで登った感じだったのですが、高巻きも最後になって、大昔の針金が樹に巻き付けられて残っており、登ってきた高巻きルートが正確だったと確信が持てました。


物言わぬ針金、下降点を示すのか、高巻き途中の固定ロープの設置跡か?


高巻きからの風景①・・私は滝よりもこういった岩のほうが好きです、なにか惹き付けられるものを感じます。


高巻きからの風景②・・テラスから西に中間尾根(図の若宮尾根 画面左手)を望む。

不思議なもので、テラスからまるで地ならしをしたように、澤に向かって、ルートが下降しており。滝壺附近に下降するのはたやすいことでした。(懸垂下降も必要なし、ただ足場がガレて居るので不安定。)滝をとりまく風景はまるで音楽のホール(円形劇場)のようでした。

今回の「巻き道」は3回の踏査の末、かなり昔のきちんとした「道」であると考えます。ただし固定ロープを設置しないと危険な箇所があります。尾根には確かに巻き道であることを示す大昔(20年~30年前の針金?)の痕跡(上の写真参照)が二箇所あります。


本流右俣の無名滝(2月11日撮影) 凍結しています。


本流右俣の無名滝のほぼ全容(2月11日撮影)


本流の滝壺から西の風景、切り立った断崖と、南にかすかに御前山が見えます。


右俣本流の滝、その奥にある涸滝、一説にこれを「五郎滝」と呼ぶ説もあるとか(みなまる氏情報)、この滝が落ちる澤を「五郎澤」と名付けます(2月11日撮影)。


五郎滝 滝の落ち口からの風景、これは2月25日撮影


同じく五郎滝 滝の落ち口からの風景、2月25日撮影


本流右俣の滝上分岐、2月11日は左俣を遡行、本流右手の尾根は大岳山南西稜でこれをたどると巻き道の中央やや西よりに出る(2006年2月25日確認済)。


本流右俣の滝上分岐から左俣を辿ってしばらく登り振り返ると猿田彦尾根末端が見える、この左俣を詰めると小さい社がある若宮分岐に出ます(2006年2月11日確認済)。

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日陰沢本流右俣の支流(「五郎澤」五郎滝のある澤)の記録(図の黒の実線)

2月19日(日曜日)は先週と同じく日陰沢に出向いた。この沢を歩くのは岩尾根に「大岳山山頂直登ルート」を求めるため、今回は右俣(本流)の支流、五郎滝上に出て更に遡行します。しかし沢筋に南に引き込まれすぎて、猿田彦尾根に出てしまいました。

上部ではルンゼに落ち葉が詰まって、広々とした風景が広がり、なかなか良い雰囲気でした。
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日陰沢本流左俣の滝とその風景(2006年2月26日撮影)

日陰沢はかなり低い位置で二俣に分かれ、大岳山に近いのは右俣の方です。この左俣は、中間尾根(図の若宮尾根)ととばの中岩南尾根に挟まれた沢でかなり急峻なようです。こちらは来年の冬枯れ時に是非行っていようと思います。

一番奥の滝を太郎兵衛滝という名前らしい・・ここから先はまだルートを辿っていません。

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大岳山~神戸集落 トバの中岩南尾根(下降路) 

これは大岳山から神戸岩方面に下る安全な下降路である。上部は藪がひどいが、ルートは明瞭。上部は西に御前山が美しい。中段になって藪が終わり、平坦なところで迷いやすい。
ここでは西に下って行けば自然と尾根筋に出られるであろう。平坦なところから南に下ると岩場帯に出合うのでロープを持っていない限り南には下降しないこと。(所用は一時間ほど 2004年踏査済、その後複数回利用)

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中間尾根(図の若宮尾根 下降路)
 
これは、右俣と左俣に挟まれた急峻な尾根である。ルートには要所要所に赤テープが丁寧に巻かれている。しかし、10m~20m程度のザイルで確保しつつ下降する方が安全なところが10箇所程度あり、ルートも尾根筋にわかりやすく一直線で引かれているわけではない、数カ所、断崖を避けて東に巻いたりしているので、そういうところで万が一赤テープを見失ってもパニックにならずに自力で下山できるだけの度胸と土地勘と、判断力を持っていないと危険である。
(2006年2月25日下降踏査済、写真はいずれもその時のもの)

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