雲取山、鴨沢ルート

exblog 上に掲載してあった、このルートに関する幾つかの記事をまとめたものです。

七つ石からの雲取山 (「甲武相山の旅」 2006年1月15日 掲載記事)

今日は久しぶり(2年ぶり?)に、七つ石山に登った。鴨沢からの登山道、通称「登り尾根」に思い出は尽きない、昔熱心に読み込んだ本を開くように、或いは昔のアルバムを久しぶりに見開くように、ルートの辻辻にいろいろなことを思い出す。

今日は小袖乗越しを出たのが1500を過ぎていた(ワザと遅らせた)、これなら雲取りまで行こうという気は起こるまい。今日は‘軽く’てよいのだ。今日はこの登り尾根の雰囲気を楽しみに来たのだから・・。鴨沢からのこのルートは雲取の表登山道のようなものである。展望もあまり得られず単調ではあるが、それはもう割り切って登るしかない、というか、単調なこの道であってもいろいろな思い出と共に登れば、或いは考え事をしながら登れば、“楽しい”のである。

途中、七ツ石小屋の管理人さんとすれ違う、この方とすれ違うのは今の時期のお決まり、私が登り尾根を登るのはここ数年、決まって今の時期(1月~3月)で、週末の日曜日、しかも午後2時、3時過ぎ、管理人さんが小屋から山を降りる頃に登りはじめるのだからどうしてもすれ違ってしまうのである。

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雲取山トレラン計画(鴨沢ルート往復) (「甲武相山の旅」 2007年1月 掲載記事)

概要

このルートは、トレイルランナーのための2000m冬山入門コースになります。登山口次第で山頂までの距離はいくらでも伸ばせますが、まずは手堅くこのルートを走りこむこと、そして中級山岳の気象に慣れてゆくことが、次のステップへの足がかりとなります。

このルートは、無雪期でしたら、小学生にでも登れます。積雪期の場合、天気を予測して、体力の疲労度と、帰路に掛かる時間と体力の計算が出来る方のみが、登れます。寒さに強い事も必要条件です。

コース中で一番気候が厳しいのは、標高が高くなる奥多摩小屋~山頂の区間でしょう。鴨沢からの距離はけして長くはありませんが、登り一辺倒のルート、疲労がたまった状態で、奥多摩小屋から山頂を目指して、道を失ったりして、遭難死したケースが過去(積雪期)にしばしば見られます。

この雲取山を トレイルランに慣れた方は、奥多摩駅から走るというケースがしばしば見られますが、七つ石山より東のせいぜい海抜高度が、1700m以下の山々は 仮に冬であっても気候がイージーで 高い山々へのトレーニングになりません(山の危険性が数段下がる)。

正月の雲取山の気候に慣れれば、夏の終わりから初秋にかけての3000mの山々(南北アルプス、八ヶ岳などなど)の気候にも対応できるようになります。

今回は、天候を見計らって、アッサリ片付けようという計画です。(慣れてくれば、多少吹雪いても、頂上往復は可能でしょう。) 当日の天気が安定して、ご希望とあらば、ルート延長も計画しております。


ブナ坂過ぎの防火帯より飛龍山方面(1990年1月15日撮影)


雲取山頂付近から富士山を望む

一月でも、年によってはご覧の通りのルート状況で、日陰に雪が残るのみ・・。

駐車場

当日の天候状況と、皆様の体力にもよりますが、①、②でスタートが、まずまずで、③スタートでは、すこしラクになります。

①留浦(とづら) 広い、登山口までやや距離あり(300m)、トイレ完備
②鴨沢(かもさわ) 狭い、登山口の真下で近い、トイレあり
③小袖乗越し(こそでのっこし) 標高650m ここまで車で上がれる 駐車スペースあり トイレなし 

ルート説明

鴨沢スタートか小袖乗越しスタートの二通りがありますが、ここでは、鴨沢スタートで説明を進めます(登り3時間のペース配分)。

鴨沢登山口→小袖乗越し この区間はウォーミングアップで、軽く歩くかジョグペース。20分ぐらい。
小袖乗越し→水場(水が期待できない水場) 小袖乗越しからきちんと走り始めますが、最初は植林の尾根の山腹を巻く緩い登り。所要35分ぐらい。
水場→堂所下(どうどころした) ここも植林帯の中の緩い登り、次第に展望が明るくなります。所要20分。
堂所下→七つ石小屋分岐 自然林の中、尾根の急な登り、所要25分ぐらい。ここは最初の難関区間。
七つ石小屋分岐→ブナ坂(標高1650m) 行きは七つ石山頂にはよらないで直接雲取山頂を目指します。七つ石山の山腹を巻くルートを行きます、20分ぐらい。 ここまで来ると次第にハセツネルートよりも深い山の雰囲気が出てきます。
ブナ坂→奥多摩小屋 防火帯の刈払いの広い尾根 展望よし。緩く登って小屋の前を通過します。20分ぐらい。このあたりは走るのが一番楽しい区間でしょう。
奥多摩小屋→小雲取山の肩 この区間最後の急な登り、バテるとそれだけ時間がかかります。ここで疲れが出ないとかなりの実力者といえます!30分以内。
小雲取山の肩→山頂 緩く登って最後の山頂に到着! ゆっくり走って10~15分ぐらい・・。

頂上ではゆっくり休みましょう・・。避難小屋で昼食にしましょう。ご飯もののお握りなどは、冬場は登っているうちに冷えてしまいますので、冷えないもの・・例えば、サンドイッチや菓子パンなどがよろしいようです。

帰路は来た道を帰るのが一番早くて安全ですが、天候がよくって体力に余裕があれば、七つ石山に寄り、好展望を楽しんで帰りましょう。

衣類そのほかのアドバイス

上半身

手袋があったほうが寒さに手が荒れないようです。

頂上で、休むと冷えますので、かさばらない程度の中綿入りジャケットがあれば寒さを防げるでしょう。

下半身

ソックスの替え(雪があった場合、泥の跳ね上がりそのほかで濡れた場合、必要に応じて、車にデポしておけばいいでしょう。)

スパッツ(こちらも必要に応じて、好みによります。)

ウィンドブレーカーあるいは、風から下半身の冷えを守るオーバーズボンの類はあったほうがよい。

持ち物

冷たい風による頭の冷えに弱い方は、ニットの帽子

水は、1.5リットルもあれば十分(テルモスがあれば重宝します)

寒さで肌(手や唇など)が荒れやすい人は、保湿クリームなど

日が長くなりますのでライトは不要でしょう。

気候について

曇って風が吹くと氷点下になります。汗にぬれた前髪が凍りつく感じです。

走っているときは長袖シャツに半そでTシャツを重ね着するぐらいで十分だと思います。
途中や頂上について休憩する時は、中綿が入ったアウターがあったほうが、体が冷えないと思います。

アウトライン

鴨沢からの登りは途中にほとんど下りがない登りオンリーのルートです。
下りがないので、体が休まることがありません。
普段からランニングそのほかで鍛えられておられる皆様でしたら、小袖乗越しから、2時間半以内で、登れると思います。

追加
ルートに慣れて、山の走りに慣れている方でしたら、小袖→雲取山頂 2時間は楽に切れるでしょう。 上のルート説明では、若干ゆっくりめで書いてあります。

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雲取山トレイルラン 20070107 レポート (「甲武相山の旅」 2007年1月 掲載記事)

はじめに、

私は ランナーではなく登山を本領としている者ですので、軽装で走れる山でしたら、軽装で、極論すると何も持たないでピストンしてしまうということに違和感を感じません、それを現代的に引きなおすと トレイルランで 雲取山頂往復という事になります。

私にとっては、トレイルランは、軽装登山の 究極の形態だと 理解しております。(もっとも、トレイルランを実践されておられる方は ランナー出身の方がそのほとんどである現状ではありますが・・。)。

ところで、 昨日は連休の初日という事で、30人以上の方が一泊の計画で登ってきましたが、結構トレイルランが盛っていると聞くけれど トレイルランナーの方とは一人もすれ違いませんでした。一人ぐらいは同好の士がやってくる事を期待していたのですが・・。

まぁ、1月の雲取山おまけに尾根歩きの一般ルートですので、所詮たいしたことはございません。でも、雲取山が始めての方には、よい経験になった事と思います。あの状況を経験してしまえば、以後、荷物を背負った登山においては まず遭難されるような事はないでしょう・・。


雲取山山頂にて shimada様 御撮影


吹雪の中の山頂避難小屋 shimada様 御撮影

タイム

小袖乗越→山頂 150分~160分
山頂→小袖乗越  90分

天候 小雲取山までは晴天、のち 吹雪
山頂の気温 避難小屋の温度計では マイナス7度

積雪状況 山頂 50cm~60cm ブナ坂 30cm~40cm

トレース状況

奥多摩小屋まではしっかりしたトレースが踏まれている。
奥多摩小屋から山頂までは、アプローチする人が減少するため、雪道も踏み固められていない。パウダースノーで歩きにくい。だたし、連休でかなりの人数が登ってきたので、この区間もしっかりしたトレースが今では出来ているでしょう。
 
トレイル・ランニングは軽装で、山を駆け登るのですから、ヒマラヤ登山におけるアルパイン・スタイル(ラッシュタクティクス)の考えに通じます。もっとも、トレイルランナーの多くはレースを目標にされておられ、そのレースはほとんど無雪期に行われるのですから、レースを念頭に置く限りでは、積雪期の雲取山を迅速に往復しようという発想は出てきません。

でも、トレイルランナーのポテンシャル(脚力、心肺機能)はかなりのものですので、寒冷の気候に慣れて、冬山の天気を読む経験を積めば、 この国のそこそこの山々を 迅速に駆け登ることが出来ると思います。

積雪期の雲取山、そのほかの中級山岳に対してトレイルランニング登山は無謀ないしナンセンスであるという意見も十分成り立ちましょう、ご存知の通り、トレイルランニングはそうでなくっても軽装、速攻の駆け登り登山ですので、天気が荒れたり,道に迷ったりした場合には 即遭難事故に繋がりかねません。

でも、山の経験が十分な人が、軽装のトレイルランニングスタイルでアプローチするというのは、旧態依然の重荷を背負っての登山を繰りかえすアプローチを脱しようとする積極的な意義が見込まれましょう。

もちろん、南北アルプスや八ヶ岳のような3000mクラスの山々を積雪期に、ランニングシューズで駆け登れ!と言っているのではなくって(笑)・・もちろんそういった山岳には、アイゼンとダブルシューズそのほかのしっかりした足回りで行く事が前提なのですが、その他の装備などの点では、軽装による、速攻登山というものが、ひとつの登山形態として、もっと実践されてしかるべきでしょう。

雲取山に20キロぐらいの荷物を背負って、テント泊、自炊で登って降りると言う形態の繰り返しばかりでは、あまり意味がありません、時には、軽装で、何も持たずに、天気が安定している僅かのチャンスを捉えて登ってくると言う形式、そういうアプローチも 積極的に試みられるべきです。
現代のトレランシューズは防水性、保温性そのほかで、冬季の山々には まだまだ不適な代物といえましょう。 でもそのうち、より進化して、無雪期のように冬の山々を駆け登れるシューズが出てくるかもしれません。ウェアについてもまた然りです。

さて、今日は、最初は登っているうちに汗ばむほどの陽気でしたが、奥多摩小屋を過ぎて、山頂に近づく頃には、陽も遮られて、寒風吹きすさぶいかにも冬山らしい気候になりました。避難小屋の温度計では、マイナス7度(外気温)でしたので、体感的にはマイナス10度を下回っていたように思います。

天候はこのように相当荒れたものになってしまいましたが、山の経験を積むという点では、良かったのではないかなと思います。無雪期同様に登れる(&登った)のでは、この時期の 雲取山に登る意義は半減しましょう。

今日は私以外全員初めての雲取山、冬季の2000m峰をいう事でしたが、小袖乗越し→山頂 行き 150分(休憩含む) 帰り 90分(休憩含む) 合計4時間で往復できたのだから、かなり早いほうでしょう。参加の皆様の身体能力のポテンシャルの高さには、敬服するばかりです。


ブナ坂過ぎの防火帯(標高1650m)を走る!久原先生のこのピッチに鈍足の私はとてもついていけません(号泣)・・。


小雲取山の肩(1900m)付近から七つ石山方面


これは雲取山(2017m)の西隣の飛龍山(2069m)

写真はどれもN田 様↑ 御撮影~撮影しながら駆け登るって言うのはかなりハードで忙しい、今回の企画の根回し、調整は皆 N田 さんがこなされました(メンバーの大半を乗せた車もN田 様ご提供 ) 。 この方なくして、今回の雲取山登頂はありえなかったでしょう 、わたしは、ただお連れするだけ・・という気楽な役割!( おんぶに抱っこでごめんなさい )

原先生、N田 様、51 様、W辺 様、I田 様、 E籐 様、はじめ ご参加の皆さん、ありがとうございました!!

私の暴走?を防止しようと御呼びしたshimadaさん(火星人さん)には 期待通りの適切な助言とサポート ありがとうございました。

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謹賀新年 2008  鴨沢からの雲取山往復(12月30日) (「甲武相山の旅」 2007年12月31日 掲載記事)


帰路に撮影した今回のお気に入りの一枚・・この青い空は、まさしく新春の冬晴れの青い空、この一枚をもって、新年のご挨拶とすることにしよう。

すこし早いですが、皆様 新年明けましておめでとうございます。
拙いブログではございますが、本年もよろしくお願い申し上げます。

今回は、Kurisukeさんの耐寒訓練を兼ねた雲取山初登頂の企画でした。ルートは、まずは手堅く鴨沢ルート往復、当初、私の体調不良(風邪気味&耳鳴り)と、悪天候が予想されたために企画倒れになるところでしたが、何とか行って来ました。

登りはじめは好天過ぎて大汗をかきましたが、(運良く?)ブナ坂を過ぎる頃から吹雪状態・・もってこいの耐寒訓練登山となりました。


奥多摩小屋からのヨモギの頭への登り


小雲取山への登り

雲取山頂は吹雪の中 山頂には立派な避難小屋があり、この避難小屋があるために遭難する人は少ない。が、避難小屋の存在は、登山者を助けもすれば弱くもさせる。この日も大方の登山者は、山頂につくなり避難小屋に逃げ込んでしまった(苦笑)。

行き交う登山者・・山頂避難小屋手前から撮影
年末だけあって、登山者が多い。20人近くの下山者と行き違い、私たちが下山する時には、30人以上もの登山者が鴨沢から登ってきた。彼らはほとんど雲取山荘、奥多摩小屋、七つ石小屋あるいは山頂避難小屋で一泊する計画で登ってきている。


避難小屋備え付けの寒暖計 このときはマイナス5度(それ程寒くはない気温ですが、吹雪となると体感マイナス10度ぐらいになる)。


山頂より西の奥秩父主脈の眺め


雲取山頂にて、富士山は見えず


雲取山頂の南東の眺め


帰路は、吹雪はやみ好天が巡ってきた。

行程

0900  小袖乗越スタート
1145  雲取山頂到着
1220  下山開始
1415  小袖乗越帰着

※ このペースは相当に速いペースです。とくに、帰路はかなり走っています。三季用登山靴の硬く厚いビブラムソールで走るのはかなりムリな話です。

ウェア  そのほか

保温性に富んだ化繊のズボン下+ウィンドブレーカーのズボン 

CW-X 夏用半袖シャツ + TNF 半袖シャツ +吹雪のときは、patagonia synchilla ジャケット(フリース)・・わたしの場合これで雲取程度の稜線の吹雪は何とかなる。寒さに弱い人、吹き付ける吹雪に弱い人は、更にゴアテックス製の外套がおすすめ。

行き交う登山者は、スパッツ着用の冬山基本装備のかたがほとんどでした。私のような軽装は、例外。

手袋 皮革製手袋と、予備に冬季用のゴアテック軽量手袋

靴 巣鴨goroのスリーシーズン用 登山靴

梶田の六本爪軽アイゼン・・帰路、山頂→堂所上まで使用

今回は試しにダブルストックを使用する

水分補給のために、紅茶を入れたテルモス(2リットル)ひとつ持参。速攻登山のため固形食糧は持たず。

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