市長への手紙 2

青梅高水トレイルランとハセツネ30kとが同日開催となって、青梅市トライアスロン協会はじめ、青梅高水トレイルランに関係する皆様方はちょっとした違和感ないし不快感を抱いておられるようだ。私の知り合いも青梅に何人かいるし、あきる野市と青梅市は歴史と文化を共有する西多摩の仲間である。隣町の住人として何かしてあげられることはないかと思いをめぐらしたが、あきる野市には、市民が市政一般に関して市長に意見を申し述べることが出来る制度があるので、今回もそれを利用させていただきました。

以下は、私が書き送った内容である。

注 ちなみに、昨年の暮れ、おなじくハセツネ30キロに関して自分の意見を書き送った(前回の)市長への手紙にいただいた市長様からのご返信はこちら・・
市長への手紙 1
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臼井孝 あきる野市長 様

こんにちは、いつもお世話になっております。あきる野市の伊奈地区に住んでいる者です。
今般、懼れながら山を走るトレイルレースについて少々意見を申し上げさせていただきます。

あきる野市の小和田、戸倉の山林をルートにしたハセツネ30kというレースが今年の4月に東京都山岳連盟によって開催されました。
その第二回大会が、来年の4月4日(日曜日)開催されると先月(11月)東京都山岳連盟のホームページ(http://hasetsune.com/)上で公開されました。

その開催日時について、先日、青梅市で青梅高水トレイルランを主催している青梅市トライアスロン協会の方からご意見を伺いました、それによると、その4月4日というのは、かねてより、来年の青梅高水トレイルランの開催日として決定してある日にちで、主催者は地元自治会、自治体、その他関係機関などとともに各種調整を進めてきたのだそうです。

青梅高水トレイルランは、来年で12回大会となり、開会式には竹内青梅市長はもとより、野村都議会議員も出席し、青梅永山公園をスタート地点、高水山常福院を折り返しとして、途中コースとなる関係諸自治会を巻き込んで盛大に執り行われるレースです。

かたや、ハセツネ30kのほうは、今年が第一回であり、来年が第二回となるいわば生まれたばかりのレースであります。

もとより、青梅高水トレイルランの参加者は、西多摩地区はもとより、都区内はじめ、ひろく関東近隣まで及びます。同日開催となりますと、参加者は、どちらかを選ばねばならず、また、当日に都合の悪いものは、どちらのレースにも参加できない結果となります。この結果は、愛好家の方をして、奥多摩の豊かな自然に触れ合う機会を減少せしめることにつながりましょう。

また、同日開催は青梅高水トレイルラン主催の青梅市トライアスロン協会はじめ、地元自治会、自治体、関係諸機関の皆様にも、多大な困惑を与えているのみならず、同協会には、愛好家の方々から実に様々なご意見が寄せられているとのことです。

いまさら申すまでもなく、あきる野市と、青梅市とは、政治、経済はもとより、人的交流に於いても極めて密接な関係にある間柄であります。同じ西多摩の仲間として、地域の歴史、伝統を共有する関係にあります。両者の間(両市民の間に)に、感情的な対立や、相互不信感が発生するなどはなるべく避けるべきでありましょう。

そう考えますと、トレイルランニング愛好家、トレイルレース主催者およびサポートする自治会、ひいては自治体に所属する住民に、困惑を与え、長い歴史の上に培ってきたあきる野市と、青梅市との信頼関係に微妙な違和感を生じさせかねないハセツネ30kの同日開催は、いかがなものかと考え、危惧いたしております。

もちろん、あきる野市は、ハセツネ30kの主催者ではないので市長様に日程を変更する権限があるものでないことは重々承知の上であります。

その上で、禍根を将来に残すようなことがないような方策がないものかと、案じている次第です。

参考までに、青梅市トライアスロン協会代表 大西様の今回の同日開催にまつわる意見を以下、掲載させていただきます。
以下の内容は、青梅市トライアスロン協会のホームページ上で一般に公開されているものです。

http://www.kfctriathlon.jp/html/kfc_trail.html

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KFCトライアスロンクラブの考えるトレイルラン

来年の「第12回Lafuma青梅高水山トレイルラン」ですが、開催日が「ハセツネ30K」と重なったことについて多くの方からお問い合わせをいただいています。 最近愛好者が増えてきているとみなさんが感じ始めているトレイルランですが、 日本国内においては他のスポーツと比べてまだまだマイナーだと言えます。 トレイルランというスポーツに対する理解を深めたり、愛好者を増やすチャンスである今、広く知られた二つの大会が同一日に行われる (いずれか一方にしかエントリーできない)ことに対して、みなさんが困惑されるのも無理からぬことです。

2010年の青梅高水山トレイルランについては今年の大会終了後まもなく2010年4月4日の開催を決定し、 みなさんへのお知らせについても今年5月1日からこのホームページで開始しました。すでに11回の開催を重ねている大会ですので、 地域の行事にも組み込まれており、地元のみなさんとの打ち合わせの結果、来年も「恒例」の日程で開催しようとなったのは自然な流れです。

隣町あきる野市で開催されるハセツネ30Kの同一日程開催は、早くから2010年青梅高水山トレイルランの開催日を告知してきた我々にとっては寝耳に水の出来事でした。 我々は他の大会のことを直接批評する立場にはありませんが、 今回のこと(同一開催日になったこと)に関連していただく問い合わせの根底には、 トレイルラン業界全体に対する考え方を問われているようにも思えます。

近年のハセツネ72kmは15000円という高額な参加費、山岳遭難保険(事務局指定以外は不可)への強制加入、参加費の収入が目的としか思えない予選会レース(ハセツネ30km)等など、トレイルラン人気を背景にして参加者への経済的負担を強要しているように思えます。

今、ハセツネを金儲け主義の大会と批判をする人はたくさんいます。我々の大会運営経験からしても、昔からある山道を利用するトレイルランにこれほど多額の経済負担を参加者に課す理由はどこにも見当りません。こんなことを続けていくと近い将来トレイルランというスポーツは人々から見放されてしまいます。

ハセツネ72kmの場合、秩父多摩甲斐国立公園内を2000人以上の選手が一昼夜をかけて走るということを考慮すれば、10km毎に簡易トイレの設置は最低限必要だろうし、さらにコース上に張り付く多くのスタッフにも簡易トイレが必要なのはいうまでもありません。これをやっていないのも金儲け主義の大会と批判される原因のひとつになっています。将来、トレイルランがより多くの人たちに受け入れてもらえるためには、簡易トイレ設置などの自然環境との調和に充分な気配りが必要です。

我々KFCトライアスロンクラブが開催するイベント(トレイルランだけでなくトライアスロン、バイク、オーシャンスイムなど)に 共通するキーワードは、「自然」と「人のつながり」です。 いずれの大会も(もちろん海外の大会も)この二つのキーワードなしには成り立ちません。

我々は決して山を占有利用しているわけではありません。 レースのときだけでなく普段から山歩きや趣味としてのトレイルランを楽しむためにも、 自然との調和、地元のみなさんとの調和について考えておく必要があります。

もともとロタ島でのトライアスロンからイベント開催を始めました。国内では青梅市周辺を中心として大会を開催しているのも、 我々としての地元への貢献(微力ながら)と、 長い時間をかけて自治会といったレベルで醸成してきた地元の皆さんとの協力関係・人的ネットワークがあるからです。 完璧と言えるレベルではありませんが、経済効果や地域活性化にも貢献し、地元青梅の皆さんに喜ばれているとの自負があります。

そんな地域の事情があって、ハセツネ30kmの突然の同一日開催は我々やトレイルラン愛好家を困惑させただけでなく、開催を楽しみにされている青梅の地元自治会の皆さんもたいへん困惑されています。

「驕る平家は久しからず」という諺が示すように近隣住民の心情、トレイルラン愛好家の心情、それに自然環境に気配りをしないとトレイルランの将来は平家と同じ道を辿ることになります。野山という広範囲なフィールドを必要とするトレイルランは広く世間に受け入れてもらわなければ存続ができないスポーツと考えています。

代表 大西喜代一

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