トレイルブームの終わりの始まり、

トレイルブームの終わりの始まり、

山と渓谷社の新刊案内のページを見ると、自転車雑誌の新刊が目にとまる。ランナーズ社で出しているファンライドと言う自転車雑誌は、なんと月刊誌であり、トレイル雑誌が、たいてい年2冊の季刊発行であるのに比べると自転車雑誌は購買層が広くまた深いのであろう。(また、そもそも、山渓が自転車雑誌を出すのは興味深い。)

さて、このたび行われたノースフェイス主催の「ツール・ド・モンブラン」で、鏑木選手、横山選手、間瀬選手などなどわが国の有名選手が、上位に入ったと言うのは、よく聞くニュースであり、それはそれで喜ばしいことである。

今年、あのレースに参加したsuuさんのブログを拝見していて、第一回のレースの優勝者が、シェルパの人だと知った。また、山の世界と同じようにトレイルランの世界にもシェルパ族のトレイルランナーがいるんだとも分かった。

そして、・・世界の強豪ランナーについて余りにも知らないなぁとも感じた。

私はトレイル雑誌を見ていないからそうなのかもしれないが、日本国内で開催されるトレイルレースには、そういった世界レベルのトレイルランナーが出場しないので、国内のトレイルレースを見ているだけでは、視野狭窄に陥ってしまうのである。

振り返ってみると、あのトランスジャパンアルプスレース(TJAR)にも、世界の強豪選手は出ておらず、わが国の一握りのトレイルランナーだけが出ている。日本山岳耐久レースまた然りである。

今月行われる信越五岳トレイルレースには、世界レベルの選手が出るのであろうか?

意地の悪い見方をするならば、そういった世界レベルのトレイルランナーを大会に招待すると、信越五岳では石川弘樹氏、トランスジャパンでは田中正人氏、それぞれの栄光が霞んでしまうからなのかもしれない。

招待できないのではなく、招待しないのではなかろうか?
・・極論するならば、有名選手が己の人気を維持するための大会利用という印象を受ける。

有名トレイルランナーは、自身の知名度を維持、向上させることよりも、わが国のトレイルランニング愛好者に自身よりもはるかに優秀な世界のトップレベルのトレイルランナーの存在を知らしめるべきであろう。その方が、後の世に評価されるはずである。

似たようなことは、私の故郷の山を舞台にして行われるあのレースについても言える。

日本山岳耐久レースをトレイルランナーの祭典にしてゆきたいと言うのが表向きの主催者の狙いのようだ。

ところが、現実には、有名なパタゴニアや、ノースフェイスといったアウトドアメーカーは、スポンサーに名を連ねておらず、そういった会社は、このレースを見限って、独自路線をわが国で展開して行こうとしているように思える(信越五岳トレイルレースがそのひとつ、パタゴニアがスポンサーについている)。

また、日本山岳耐久レースには、今年もいまのところ世界レベルの有力選手が招待されるようなことも無く、閉鎖的な島国のなかの、これまたさらに狭いトレイルランの世界での順位争いが毎年繰り返されるに留まっている。

・・これは、主催者の見識が狭く、世界レベルの選手とのコネクションが無いから招待することも出来ないのであろう。

腹黒い言い方であるが、毎年毎年、2000名を集めてレースを繰り返してゆけば主催者には、一定の収入が入るので、それで満足なのではないかな・・?つまり、主催者の狙いと言うのは人寄せのための表向きなものであり、腹のうちでは、自分のことしか考えていない、そのように思えるのである。

有名なアウトドアメーカーはそうした腹のうちが読めるので、この大会から離れていってしまったのであろう。
さらに、最近は離れていったのは、スポンサーだけではなくこれまでの大会を支えていた登山家のスタッフもいまが潮時と離れていったようだ。

で、後に残されたのは、数年前のトレイル雑誌の記事を見て、いろいろと吹き込まれ、かって良かった頃のこの大会の名残をいまだ追い求めているトレイルランナーである。

有名トレイルランナーは、自分の栄光や実績作りのためにトレイルレースを利用し、大会主催者は、自分の手の内で、そういった選手を育てて、一種の飼い猫にしようと企図し、狭いわが国のトレイルランの世界を、その狭い見識で、牛耳ろうとしてるのであろう。

世界にはこんな素晴らしい選手がいるんだよと、自分よりも優秀な世界の強豪選手を情報不足のわが国のトレイルランナーに教えること、大会主催者は、ひとりでも多くの有力選手を海外から招いて、わが国の選手と競わせること、そうしたことが無ければ、わが国のトレイルランは、先細りとなり、2~3年後には、終焉を迎えることだろう。

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15 Responses to トレイルブームの終わりの始まり、

  1. かとう says:

    私の知っているとある事例。
    オリンピック種目ではない、あるアウトドア系の割とローカルな競技があると思ってください。
    10年ほど前、ある若者が外国でその競技に出会って、日本にも紹介しました。その競技は草の根的にひっそりと広まっていったのですが、しばらくするとアウトドア雑誌系の大物ライターがその競技を雑誌で紹介しはじめました。ビーパルとかエイ出版とか、まあああいう方面の雑誌ですね。
    その大物ライター氏は、その競技を日本に紹介した若者とも知り合いになり、雑誌で取り上げるようになりました。ところがここから悲喜劇が始まります。
    その大物ライター氏は、当然ながらその若者は自分の子分になるべきだと考えたのですが(それが業界の暗黙の了解ですから)、若者はそういう人間関係を嫌がり、抵抗しました。ああしろこうしろという大物ライター氏の指図を無視したわけですね。
    すると大物ライター氏はてのひらを返したように、若者を無視しはじめました。要するに、その若者には一切触れない形で、その競技の紹介記事を書くのです。次に奇妙な現象が起こりました。その若者やその若者率いるチームが、日本国内の大会へのエントリーを断られたり、オープン参加扱いにされたりするようになったのです。
    ただ、若者の実力は海外で開催される世界大会では日本人最上位入賞を続けていることで明らかですし、たまに国内で他のチームとやれる時には全部勝っている(しかも圧勝に近い)のです。いまだに彼や彼のチームに土を付けた日本人は居ないはずです。
    彼は常に「世界のトップクラスはこんなもんじゃない。世界最高峰の戦いの場を経験しなければ、この競技の奥深さは理解出来ない」と主張していますが、その辺も煙たがられる一因なのかもしれませんね。

  2. silvaplauna says:

    かとうさん コメントをいただきありがとう御座います。

    やはり、こういうパターンと言うのは、けして珍しくはないのですね。
    良い事例をご紹介いただき感謝いたします。

    トレイルランというのは、いわゆる「カモシカ山行」の現代版であり、やっていることは、それこそ修験の行者の山駆けと違わないはずなのですが、それをあたかも、最近沸き起こったスポーツであるかのように、宣伝し、また、語ると言うのは、まさに一笑ものであります。

    ハセツネにしても、主催者の腹を読んで再解釈するならば、どこの馬の骨とも分からない奴が、当地にやってきて、都岳連の錦の御旗の元に、レース開催を通じて自分達に都合のよいようにトレイルランニングの世界を仕切ろうとしている訳で、あたかもひと昔前に上九一色村にやってきた、オウム真理教のような感じです。

    幸いなことに、大きなスポンサーは離れつつあるようなので、トレイルブームの沈静化とともに、あの大会が立ち消えてしまうように仕向けようと画策中であります。

    スポンサーが離れ、サポートしてきた登山家の皆さんも離れ、子飼いのトレイルランナーだけがあの大会を支える構成員となったと言うことは、これからは、山屋の皆さんに気兼ねすることなくレース批判が出来るわけで、要するに潰しやすくなったということでしょう。

    要は後継者を潰せばよいわけで、あの田中正人氏が、第二の宮地氏にならないように最大限の警戒心を持って、見守っております。

    あのような主催者のやっていることを踏まえると、大会あってのトレイルランニングは、健全なスポーツとは程遠いものがあります。

    あのレースは、トレイルランナーの熱意をうまい具合に食い物にしていると言うことが、そろそろ多くのトレイルランニング愛好家の皆さんの共通の認識事項になりつつあると考えます。(もちろん、ハセツネクラブの面々は、宮地・田中氏の信奉者ですので、例外ですが・・。)

    宮地氏と、田中氏、それとハセツネクラブと、田中氏が率いる群馬県の東風(チーム・イーストウィンド)の皆さん、には、早急に秋川の山々から手を引いていただき、群馬県あたりで日本山岳耐久レースを開催していただきたいと思っております。
    (当方は、群馬県の山で、どんなレースが開催されようとも一切関知致しません。)

    _________________________________________________

    追補 

    昔からあるスポーツを定式化し、それが何か真新しいスポーツであるかのごとく振舞うのは、一種のマジックであり、また最近しばしば見かける見世物であります。ウルトラ・ライト・ハイクなるものにも同じ発想を見出します。

  3. last_marathon says:

    はじめまして…
    奥多摩の日本山岳耐久レース
    早く無くなって欲しいですね。

    大会役員上層部えばり過ぎ(苦笑)
    そもそも雑誌に取り上げ過ぎ。
    そんなに偉いんかぁ?と思ってしまう。

    かつての山走りが好きな人だけの大会に戻るなら別ですが、
    まぁ無理でしょう。
    第6回~10回までの参加者でした…

  4. silvaplauna says:

    こんにちは、はじめまして・・

    トレイル雑誌の秋号が発売されない雑誌もあるようですので、
    ブームはもう衰退期に入っているようです。

    心なしか新製品も少ないと感じます。

    ただ、今走っている人はまだ、数年走るだろうから、もう5~6年は
    ブームも下降気味ながら続きましょうか?

    間瀬さんは当日九州の大会に出るようで、櫻井さんももうハセツネは「卒業」だそうですので、スタートラインの顔ぶれも変ってきますね。
    新しい女王の誕生なのか、いまのブームを牽引してきた彼女達とともにブームも廃れるのか・・?

    最近は、有名なウルトラランナーさんも日本の登山道を使った大規模なトレイルレースに異を唱えはじめていて、大変心強いです。

    http://www.corredor.jp/

  5. last_marathon says:

    こんにちは!
    早速のお返事ありがとうございました。

    奥多摩(ハセツネ)や北丹沢など比較的大規模な大会の今後は
    どうなるか分かりませんが、小さなイベントは増えているようで
    「この程度なら自分でも出来る!?」と思ってしまいます(笑)
    自分にも、そこそこのネームバリューがあるので(爆)山を
    食いモノにしようと思えば出来てしまいます。まぁやりませんけど…

    中高年ハイキングブームから百名山からツアー登山、
    御来光の富士登山の大渋滞…本来の登山のスタイル
    「自分で考えて計画して実行する」から大きく外れてきました。
    「登山」を利用して生計を立てている人がいる限り、また
    自分で考えて行動できない人がいる限り、同じように
    トレイルランニングの小規模なイベントは後をたちません…

    ここ数年の異常事態は東京マラソンの成功によるモノも大きいと
    言えるでしょう。同じ走るならロードより山の方が空気が良い
    と言って山に流れてきている人達も多いんです。
    そのランニング界でもエントリー料の吊り上げが起こってます。
    とにかく自分のランニング・マイブームは終わっているので
    どうでも良いんですが(笑)スポーツイベントを食いモノに
    し過ぎてますね。ホントに参加者は考えるべきだと思います。

  6. silvaplauna says:

    去年のトランスジャパンに参加された方とお話ししたときにヒントを得た話なんですが、主催者側であれこれ用意してくれる「ツアー登山」の延長線上に、「トレイルレース」も位置付けられるようです。

    トレイルレースに最近良く出てくるキーワードの「ホスピタリティ」というのもつまるところは「おもてなし」であり、「歓待」であり、・・旅先の旅館が宿泊客をおもてなしするのに似ています。

    信越や、志賀高原のレースはいわば宿泊込みのパック旅行のようなものですね(それこそsuuntoの「ランニングパック」を地でゆくものです・・笑)。

    で、参加した方のブログ記事を拝見すると、開会式の時間が長いとか、スタート地点に戻るのに時間がかかるとか、トイレの行列がああだこうだと、それは、旅行評論家が、旅先の旅館の、女将のおもてなしや、地元バス会社やタクシー会社の段取りの悪さなどに文句を言っているのに良く似ています。

    私は以前から、いまのトレイルレースとはディズニーランドのようにお金を出してアトラクションを楽しむスポーツになってしまっていると皮肉っているのですが、そういうのに違和感を感じない人が多くなってきているのかな、と思います。

    ここのトランスジャパンの記事にも書いたのですが、富山湾から駿河湾に抜けるルートは岩瀬氏が引いたルート以外にいろんな山をつないで幾重にも出来るのに・・、レースという枠組み(スポーツイベント)を通してしか、日本アルプスを見ることが出来ないのかな?といぶかしくも思います。

    レースに出ている人は、かなりの身体機能を備え、高い運動能力をお持ちなのですから、視野さえ広げれば・・レースという枠を超えられれば・・停滞している登山界、アウトドアの世界も活気付くと思うのですが、なかなか壁を越えられないようです。

    そうなるのもひとえにお書きの「登山」を利用して生計を立てている方や「スポーツイベントを食いモノ」にしている方々のマジック(魔術?)があまりに上手で、参加の皆さんは、イベントに心底魅せられてしまうんだろうなと思います。

    別記事で書いているトムラウシにしても、某放送局が、百名山シリーズで奇麗なお花畑の風景を全国放送したからそれに載せられて皆さん行きたがるようになってしまったという側面があります。

    最近の事例では、韮崎の高校教師が、甲斐駒の黒戸尾根でトレーニングしているとこれまたその放送局が番組で紹介したから、トレイルランナーの間では、黒戸尾根のタイムアタックが流行りだしたとのこと・・。

    噂のラーメン屋さんには、例え家から遠くても、また一時間行列をしてででも一口食べてみたいという国民性がなせる業でしょうか・・。根はかなり深そうです(苦笑)。

  7. silvaplauna says:

    以下、勝手に書く雑感です。

    スポンサーの撤退

    今年のハセツネに関して言えば、

    例年、9月中旬に、鏑木さんなどを招いて都民の森あたりで行われていたノースフェイスのトレイル練習会は開催されなかったようです。
    スポンサーからノースフェイスが降りたことが原因でしょう。

    同じようにノースフェイスからスポンサードされているトレイルランナー(その多くは、ツール・ド・モンブランに出たようだ)も今年は出ないのではないかな?

    スポンサーの撤退の影響がそんなところに出てきていますね。

    雑誌の撤退

    去年のトランスジャパンは、秋~春のトレイル雑誌にも取り上げられて参加者は、それこそヒーロー並みの扱いを受けた。(オリエンテーリングの世界で有名な村越真氏がseesaaのブログに寄せたいささか興奮したコメントをいまでも覚えています。氏は完走したランナーを日本の山岳界のトップクライマーであるように賞賛していた、夏のアルプスの一般ルートを、山小屋の食堂で飯を食い、道々の自動販売機やコンビ二の手厚い保護を受けながら完走できることがそれほど偉いのか?)

    良くも悪しくもそんな大騒ぎをしたメディアの「影響」を受けて、来年のトランスジャパンに参加しようというものは私の周りでもかなり増えた(一人二人ではなく、三人、五人とかの増え方)。

    皮肉ってみれば、オリンピックや国民体育大会などに出られるほどの際立った体力、身体能力を持たない一般人でもあのレースで完走すればそこそこメディアに取り上げられて、ヒーロー気分を味わえるからかな?なんて(意地悪く)思わないこともない。

    ・・でも、来年は雑誌も取り上げないかもしれないから、完走しても2008年のときのようなヒーロー扱いはもうされないと思うが。それでも、彼らは出るのだろうか?

    劇場型スポーツ・・良いお膳立てを求める参加者

    以前、・・・いまは気にも留めないが、甲武相山の旅で、ハセツネ完走について、いくつかアドバイスしてあげたランナーがいる。

    その女性ランナーは、12時間59分で完走したけれど、その後は態度が大きくなって、「ハセツネは参加してこそ意味がある。」などと私に対してからかうようにのたまわった・・(礼儀を知らない奴だ、苦笑)。

    今では、群馬の女性ブロガ-とのコネを上手に利用して、この世界では大御所に納まっている・・新参者の女性ランナーは彼女に頭が上がらないらしい・・爆笑

    でも、彼女が言ったことには一理あって、ハセツネのような大衆参加型のスポーツの特色は、劇場型というか、自分がその舞台に立って、その物語の主人公になった気分を味わうことに「うまみ」があるのだと思う。

    これはマラソンでもおなじこと、見ているのではなく実際走って楽しむ、仲間とともに完走を目指して頑張って、完走して喜びを分かち合う。

    そういった人が大会に求めるのは、自分がスターになれる(スター気分を味わえる)ステージであり、良い「お膳立て」だということが出来る。

    だから、そういったレースの主催者はなるべく良い舞台づくりを心がけ良いお膳立てを作ってあげると主人公気分を味わいたい参加者がたくさん集まってくるというわけである。

    でも・・登山の基本は、自分で行きたい山を決めて、国土地理院の地図を見て、ルートを引いて、電車やバス会社に電話を入れて、あるいは時刻表を見て、自分で予定表を作ることにある。

    歩くルートにしても、最初は赤の実線ルートや破線ルートを歩き、それに厭きたら、仕事道が残っている無名の尾根を歩く。藪尾根歩きにも厭きたら更には、沢を登って、岩や滝を登って頂上に至るルートを引く。

    もちろんそこには、華々しいゴールゲートもないし、途中のエイドステーションで「頑張って~!」などと応援してくれるスタッフや、知り合いもいない、山頂に登りついても、誰もいないか、たまたま居合わせた登山者がいるだけである。

    下山しても、レースと違って表彰式があるわけもない(笑)。

    ハリウッドスター並み(?)のスポットが当てられる劇場型スポーツのうまみ(主人公気分)に慣れ親しんだ人には、そういった地味な登山はつまらない、暗いものにしかうつらないのであろう。

  8. かげマルッ says:

    元トレイルランナー?として、久しぶりにコメントさせていただきます。今思えば、去年までのあのレースへの情熱はなんだったのだろうと思っています。

    さて、私はトレイルランニングブームが末期で間もなく終焉するとは思っていません。
    むしろ、初心者を含めまだしばらくは広がりを見せていると感じています。
    (ここでいうトレイルランニングとはトレイルレースと考えてください。トレランをレースと完全に切り離しているものはほとんどいないはずですので。)

    また、某スポーサーがハセツネから離れたとのことですが、ハセツネ自身はスポーサーが付かないことは何とも思っていないはずです。
    何故なら30Kを含めた高い参加費と多数の参加者によって独自の生計が成り立つからです。仮に厳しくなってもまた理由を付けで参加費を上げてもまだ参加者は応募すると踏んでいることでしょう。
    しかし、他のマイナーな大会はそうは行きません。スポーサーが付かねば運営が厳しいからです。
    それにハセツネは独自の世界で完結していて、上位入賞者も世界的なトレイルランナーを目指してこの大会に出ているわけでないと思っています。
    閉じた世界に発展性がないかというとそうではなく、その中にいれば心地いいわけですし、いったん入れば逆に容易に抜け出せなくなるといったところではないでしょうか。劇場型スポーツとは言い得て妙です。

    では、どうなれば衰退していくかです。
    参加者が自らレースのつまらなさに気が付いて抜けていくのは、かつての私を含めごく少数派でしょうから、やはり国民性を考えるとマスコミか御上を通じてトレランレースの問題点を叩くことでしょうか。

    そして、メジャーなレース亡き後もトレランが個人または仲間内の趣味として定着するかですが、一度トレランの壮快さを知ってしまったものはレースがなくても続けるように思います。
    しかし、人があまりいない新しいルートを開拓してというより、名所に結構集中するんでしょうね。

    雑多なコメントになってしまい恐縮です。

  9. かとう says:

    ハセツネというイベントのお金の流れがどうなっているのかよくわかりませんが、地元であるあきる野市や檜原村にお金が沢山落ちるのなら、生態系に回復不能なダメージを与えない限りはまあ良いんじゃないかと思います。

    ライターとかマイナースポーツのドメスティックなプロ選手の収入なんて多寡が知れているだけに、あらゆる機会に営業するというのもしょうがないかなあという気もしますしね。ボロ儲けでベンツの新車乗り回して1億くらいの家買って・・・・なんて、マイナースポーツ業界じゃ到底無理ですから。死ぬ気で頑張って営業しまくってようやく女房子供を食わせられる、そんなところでしょう。なりふり構ってはいられないんですよ。

  10. silvaplauna says:

    ご両人 先日はどうもです。

    かとうさんのコメントの方が答えやすいから順番が違いますが先にチョロッと書いておきますね。

    あきる野市(旧五日市町)はハセツネを昔、体育課で扱っていたんだけど、その後、どういうわけか主催者と不仲になり、いまでは観光課の扱いとなっています。つまり、あきる野市にとっては、参加者は観光客扱いなんです。

    市役所の人にハセツネなんて言っても、仲たがいの経緯があるので冷淡な対応をされるだけです。

    それでも、あきる野市は、一応「後援」か何かになっているけど、要するに、会場の小中学校の施設(運動場や体育館)を貸しているだけです。職員は大会には出てきません・・。

    青梅のKFCが地元密着型で青梅市と組んでレースを開催しているのに比べて、ハセツネの主催は東京都山岳連盟で、レース運営に市は一切関与せず。要するに、都岳連の連中が、市から施設を借りて、運営しているわけ。あの信越五岳は妙高市の観光課が結構中心的に活躍しているけれど、ハセツネは地元の市はノータッチ。

    ついでに言うと、秋川の山をホームグランドに活躍している地元の奥多摩山岳会も、第一回の大会に協力しただけで第二回目からは趣旨に同意できないといった理由で、協力していません。その山域を一番良く知っている山岳会が協力していないのは珍しいでしょう。

    エントリーも、あきる野市民だから割引になるようなこともなく、優先エントリー枠もなし。

    レースのほうは、あきる野市、八王子市、檜原村、奥多摩町、青梅市、日の出町などにまたがる登山道を使ってやるんだけれど、17年やってても、使うばかりで、桟道のひとつも修繕しない。古い傷んだ木製階段の修復なども、それは都の仕事だ!ぐらいの調子で、荒れるに任せている。

    申し訳程度に、レース後にゴミ拾いをして、ホームページでわれわれはこんなによいことをしていますといった具合に宣伝(自画自賛)している。

    レース前は試走の人がたくさんやってくるのに、ルート上にトイレのひとつも設置しようとしない。おかげで場所によってはすこし「臭う」ところがある。今日みたいに雨が降るとかなり「臭う」・・。

    トレイルランナーは、河原でバーべキュウをしにやってくる人と違ってお金を落とさない、せいぜいバスに乗って、山を走って、温泉に入るだけ。

    信越五岳など泊りがけのレースは、宿泊ということで地元に益をもたらすが、ハセツネはみんな日帰りなんで、宿屋が儲かるということもない。

    こんな感じです・・。

    で、なりふり構わない連中ってある意味、物騒な連中だよね。

    地元の人間が村興しでやっているんなら分かるけど、都会からなりふり構わない興行師もどきの連中が当地にある日突然やってきて、当地に何にも関係がない長谷川恒男を持ち出して、ほんとに長谷川恒男が走ったのか分からないのに、長谷川があの山を走ったんですとレースを開いた。

    で、居心地がいいのか、他の山では開催できないのでここしかやるところがないのか?居座って、なりふり構わないことをして早17年・・といったところです。

    地元の人間が黙っているのは、「東京都山岳連盟」といわれると一歩下がるからですね。田舎だから権威に弱いんですよ。「都岳連」なんていうとすぐ言うことを信用しちゃう・・水戸黄門でいう「印籠」のようなものですね、爆

    そんな風に都岳連の傘(ピンクのジャンパー・・ハセツネのホームページを見るとスタッフが着ているヤツ)を悪用して、なりふり構わない連中には、こっちもなりふり構わないやり方で対抗するという荒っぽいやり方をするしかないのかなぁ・・等と思う今日この頃です。

  11. かとう says:

    それが事実だとすると、あまり筋はよろしくない感じですねえ~。

    まあただ、アウトドアライターとか環境保護活動家で、本当に地元のコミュニティに参加して溶け込んでいる人ってあまり居ないというのも(ご存じかとは思いますが)事実ですし、何かいかにも各地のコミュニティと太いパイプがあるみたいなことを雑誌で書いている人が、実は本当の地元の方々には全然興味が無くて、どこかから流れてきてそこに居着いたアウトドアガイドを子分にしているだけ・・・とか。

    そういう意味では、「日本では良くあること」とも言えるかと。

    せめて、地元に出来るだけお金が落ちる工夫は仁義としてするべきでしょうね。

  12. silvaplauna says:

    かげマルッツさん コメントどうもです。

    お書きの趣旨よ~おく分かります。

    かって 平家の落人が人知れぬ山里にひっそりと息を潜めて住んでいたように、また、わが国の江戸時代の鎖国のように、外界からシャットアウトして干渉を受けずに静かに暮らし、独自の世界、文化を築くのは、島国に生きるわが国民の得意なライフスタイルですね。

    狭い世界に安住の地を見出しているのは、平家の落人のように、彼らが外の社会では、弱者であるからかもしれません。ロードランナーで一流の人は、プライドがあってトレイルレースになんか出ませんしね。

    登山一般はメジャーなスポーツだと思うんですが、トレイルランに特化してしまうと、かとうさんがお書きのようなマイナースポーツに堕してしまいます。

    ハセツネも登山の大会であったときは、メジャーなスポーツ大会足りえましたが、トレイルランの大会へと特化してしまったいまでは、マイナースポーツの大会に格が落ちてしまったと言えましょう。

    ・・そういえば相撲もわが国の独自の国技で、ある意味閉鎖的世界ですね。

    でも、いま相撲で活躍しているのは、モンゴル出身の力士とか、ヨーロッパ出身の方とか、かってはハワイ出身の力士とか、やっぱり、外のDNAがないとその競技は、すたれて行くんではないのかなぁ?

    歌舞伎とか、伝統芸能は外のDNAはいらないのかもしれないけれど、市川猿之助みたいに新しいことに挑戦すると言う人もいるし、そういったことも閉鎖的世界の維持には必要なんではないかなと思えます。

    まぁ、ハセツネの主催の連中が、他からのDNAを欲せずに、行き詰まって自然消滅してくれればそれに越したことはないのですが・・。

  13. silvaplauna says:

    かとうさん おはようございます。

    そうですね、、、工事現場にあるようなプラスチック製の縦型トイレをコース前半(今熊山頂手前~三頭山避難小屋間の登山道、距離にして30キロほど)に一つ二つ設置してくれたり、或いは、太陽光発電、し尿をろ過したり、汚水を循環、乾燥させるタイプのしっかりした恒久型のトイレを浅間峠あたりに設置してくれれば、だいぶ印象が違ってくるんですがね。現在この区間には手洗いがないので、三国峠あたりの草むらとか、西原峠あたり、何処となく臭っています(爆笑)。

    junさんが準優勝されたレースは、ヒロッキーがハセツネの悪いところに気がついてそれを直して運営しているから、その点は評価できるんですよ。参加者数も500人に抑えられ、地元住民の枠も20名ほど確保されているし・・。

    村松さんいわく、アメリカのトレイルレースなんか、馬車道のような幅広いところを使って、参加者も400人(抽選)なんだそうです。

    http://www.corredor.jp

    笹尾根あたりのシングルトレイルにルートを引っ張り、小笹を踏みにじって、2000名もの参加者を呼び込む感覚は、自然保護の意識において三流かなと思います。外資のパタゴやノースが撤退したのも、世界レベルの自然環境保護の標準的な意識よりもかなり落ちるからではないかなと考えます。

    かげマルッツさんのコメントと重複しますが、主催者と参加者が閉鎖的世界にいるのでは、自然破壊一つにしても時代に遅れていることに気がつかないで何年も何年も自然破壊行為を繰り返すのでしょう。

    スポンサーがいなくなってようやく、自分達が自然破壊を恐ろしいレベルで繰り返して来た愚かしさに気がつく、といったことなんでしょう。

    それとご指摘のライターですが、・・どうもアウトドアライターというのはうさんくさい連中だと私もどことなく感じていました・・たいして面白くもないとぼけた文章を書き綴って生活できるんだから・・爆笑

    幸い、いまのところ五日市にはうさんくさいライターは出入りしていないので、安心です。

    その代わりに、うさんくさい興行師と、手下である群馬県の連中が出入りしていますが・・。

  14. last_marathon says:

    思うにハセツネをホントに「やりたい」と思っているのは
    都岳連の大会実行委員の極々一握りの人達だけだと思うんですよね。

    都岳連の主な仕事は加盟山岳団体の山岳保険の整備と
    各団体の登山の技術及び知識の向上であった筈です。
    (少なくても十数年前までは…)
    加盟山岳団体の、ほとんどの会員は、この大会に関心はない。
    けれど何故か会員各位にボランティアの募集が来て
    「ただ立っているだけで良い」とか言われて行ってみたら
    重労働だった…なんていうケースが多々あったり(笑)

    国内最高のトレイルランニングレースを運営している
    っていう僅か数人の虚栄心を満たす為だけに行われている訳ですね。
    しかも彼らはランニング経験もない(爆)
    ランナーの気持ちなんて特別、考えている感じでもなかったですよ。
    って事は大会を運営していてもランナーは将棋の駒みたいなモノです。
    しかも自動的に動く「駒」誰が優勝しようが金を落として「勝手に走れ」ってなモンです。

    実行委員が実質的に動かすのはボランティアですね。
    無線で「あ~しろ」「こーしろ」と指示されます。安いお金(?)
    もらって自分達ヤマヤとは縁もユカリもないランナーの我侭を
    聞きながら重労働に励みます。

    皆ちょっと違うぞ!と思いますよね?
    知らないのは先着申込に間に合った自称トレイルランナー達だけです。みんな数人の虚栄心を満たす為だけに踊らされているようなものですよ。

  15. silvaplauna says:

    ハセツネの一番最初は、ウータンクラブと、長谷川恒男事務所が、東京都山岳連盟を巻き込んだのかなと思います。だれが最初にレース話を持ちかけたのかは分かりませんが、どうせあの人でしょう・・笑

    以前から気になっているのですが、そもそも、ソロクライマー長谷川恒男氏が、彼の信奉者の集団であるウータンクラブを作ったと言うあのあたりから、すこし怪しいなと感じています。

    ハセツネの実行委員長が、長谷川恒男氏に接近して、ウータンクラブを作りませんか、運営は私が仕切りますから・・と持ちかけたのではないだろうか・・。

    まぁ、これは推測の話しですが、山野井さんを見ても、あまりソロクライマーは、社会的な組織作りは苦手で、性格的にも組織の親分にはならないと思うのです。組織の親分になれる性格なら多くの隊員を動員して極地法でヒマラヤに登っていたでしょう。

    長谷川恒男氏の存命中は、世界のトップクライマーである氏を利用して、商業的活動を行い、氏、亡き後は、都岳連を巻き込んで、その2をはじめた・・ちなみに、ハセツネクラブというのは、ウータンクラブの二番煎じでしょう、ウータンクラブを作ったときのアイデアが、頭の中にはあった筈です。

    東京都山岳連盟の会員は、これまではうまい口車に乗せられて、ある意味騙されて、今まで大会運営に協力してきたんだけれど、正面切って、「トレイルランニングの大会」となってしまうと、さすがに抵抗がある。

    だから、もう運営に協力しない会員が続出し、これはやばいと感じた、委員長は、ハセツネクラブを作り、今年はその配下となる200名ものボランティア・スタッフを集めようと図った。若頭には、彼らがいちばん言うことをきく人を据えた。初代チャンピオンなら誰だって尊敬して彼の言うことを聞くだろうと計算してのことです。

    こんな風に、ハセツネの委員長さんは人の心を読み、「あの人を動かすには、どうしたらよいか?」ということを見抜く才能に長けた方だと思います。

    まぁ、そうした手品(マジック)もそろそろ、手の内が明かされてきたわけですが・・。

    相変わらず引っ掛けられている(うまい具合に乗せられている)のに気がついていない人もいるわけでして・・。
    それはちょうど「オレオレ詐欺」のようなもので、テレビを見ていくらそういう詐欺があることを知っていてもいざ実際自分が騙されるとなるとあっさりとひっかっかってしまうのですね。

    みんな、自分は大丈夫、騙されない、と信じているからしょうがないことなんですが・・。

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