信念

トレイルランナーといるときは、いつも、疎外感を感じている。
特にレース後はそうだ。

なぜかというと、私はレースに出ないし、トレイルランナーとレースの経験を共有することが出来ないからだ。

かといって、私は、へりくだって、レースに出る気はまったくない。
むしろ、「孤立」を甘んじて受けよう・・。

でも、よく考えるとそれはおかしなことで、20代から本格的に身体を鍛えて、登山向けの身体を作ってきた私は、
いわば登山の本筋を歩んできた筈である。そんな私が孤立するのは、むしろ現在の周りの環境がおかしいからではないのか?
心を閉ざしているのは、私ではなく、まわり・・特にハセツネにまつわるランナーではないのか?

私の周囲にはすこし、トレイルランナー・・しかもレース中心のそれが多すぎる。
レース中心のトレイルランナーの方々とはちょっとおさらばして、本格的に登山をやっている仲間をもっと増やそう。
或いは、トレイルランナーでも、沢やら岩やら自転車やらの経験もあって、すこしは「話の合う」人を求めよう・・。

トレイルランナーの方々には、ハセツネ研究を通じて、十分よいことをしてあげたと考えている。

20代、最初は、ナップサックの軽装で走って山に登ったが、諸先輩の本や記録を読み、それでは、きちんとした登山は出来ないと反省して、20代半ばからは重荷を背負って身体を鍛えた。
以来、20年近く・・いまでも、重荷で鍛えるのが登山の正統であり、本筋だと考えている。

それが私のポリシーであり、不動の信念である。

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4 Responses to 信念

  1. 無知の当事者 says:

    こんにちは。
    まさに言われている通りではないでしょうか。この考え方はもっともだと思います。まだ登山歴4年の若輩ものでコメントするのも恐れ多いですが失礼します。
    ただ、軽量ハイテクな道具に恵まれた現代では相反する流れかもしれません。廻りを見ても中高年の軽装ハイクがほとんどですし、お金さえあれば最先端のギアに小屋泊でアルプス廻りだって楽チンみたいなムードさえ漂っていると思います。実際、山をやっている人はこういう方がほとんどで基礎体力や技術を磨こうと言う方は少ない気がします。
    先人の方々は限られた道具の中でやはり自分を鍛え上げるのが一番のリスク回避につながると考えていたはずですよね。
    日頃、登山をしていてもそのような考え方を持って取り組んでいる人はあまり見かけないように思います。下手をすると山小屋に料理がまずいとかクレームつけるとんでもない人もいるみたいで。まぁそう言う自分も恵まれた今の環境しかしらない訳で少しでも先人に近い形で山に入って行きたいとは思っています。
    やはりハセツネはもともとの趣旨から外れてしまったと言う考えは最もだと思いますが取りあえず今回はエントリーしました。ランナーとは違った視点で現場を触れてみたいと思います。

  2. silvaplauna says:

    無知の当事者さま・・お返事が大変送れて申し訳ございません(汗!)
    あきる野市では、今週、市議選をやっておりまして、その手伝いに忙しく(・・というのは嘘です)。
    なかなかよいアイデアが浮かばなかったので、お返事できなかったんです。
    ようやくよいお返事が書けましたので・・お返事つけさせていただきます。

    __________________________________

    以前にもどこかで書きましたが、私より一回り以上、年上の方に聞いた話です。
    今週末にボッカ駅伝が行われる丹沢の表尾根で、その昔、有名な社会人山岳会が新人のボッカトレーニングをやっていたそうです。
    背の荷物は、40キロで、新人は青くなって倒れていたとか、その脇では、先輩が新人を怒鳴りつけていたそうで・・。その方がたまたま現場を通りかかり、「(そんなに追い込ませてはその新人さんは)死んでしまうよ!」と注意したところ・・。
    先輩山岳会員は、「これ(ボッカトレ)が出来なければ、こいつはこれまでだからそれで良いんだ!!」と吐き捨てるように言ったそうです。

    要するに、ボッカトレも満足にこなせないレベルの体力では、難しい岩のルートに連れて行くことなど出来ない・・という意味であり、ボッカトレが満足に出来ないのでは、これ以上のレベルの登山をやらせるわけには行かず、会のほうは退会してもらうという意味なんでしょう。

    新人さんには残酷で厳しい話ですが、基礎体力がろくに備わらない者を危険なルートに向かわせて、疲労その他で遭難死させてしまうよりも、退会させて山を諦めさせた方が、その者のためになるといった親心的な配慮も働いていると考えます。

    こういった話を知っていると、難しいルートに昨日今日山を始めた者を連れて行って、それなりにだましだまし登らせて自分の実力を過信させるといった傾向?は戒められるべきでしょう。

    また、ご指摘の軽量化・・いわゆる「ウルトラライト(UL)の思想」にも、違和感を感じます。
    本番は、ウルトラライトで行くべきでしょうが、トレーニング段階は、ウルトラへヴィー(UH?)で厳しく鍛えるべきでしょう。

    お書きの現在の状況というのは、見方を変えると、山に厳しさを求める登山家が減って、快適さを求めるハイカーが増えた。。と言うことも出来るでしょう。
    現在の充実した南北アルプスの山小屋を最初からあてにするならば、ハイキング装備で十分、快適に楽チンに縦走できます。せいぜい8キロ少々も背負えれば十分なのかなと・・。

    ちなみに、夏のトランスジャパンも、自販機、コンビニでの調達や、ファミレス、山小屋での食事や、物資の購入等をあらかじめ計算に入れてやるからこそ、6日とかで、完走出来るわけであり、もし完全無補給だったら、背の荷物は軽く20kを超えて・・およそ「走れる重さ」ではなくなり、一週間で完走などできない筈です。
    あのレースは、いわば「究極のウルトラライト・ハイキングだ」と考えています。

    ざっくばらんに言って、かってのカモシカ山行、軽装によるチョロチョロハイクを かっこよく?若者受けする英単語で表現したものが、「トレイルラン・トレイルランニング」だと考えています。
    ハセツネのことを「トレイルレースの最高峰」と言ったほうが、「チョロチョロハイクの最高峰」と表現するよりは、なんか凄そうだし、若者受けしますしね(爆笑)。

    「トレイルランナー ◎×△◇」 というのも流行っていますが、皮肉ってみると、「チョロチョロハイカー ◎×△◇」 となるわけであり、あまりパンフレットや、名刺の肩書きに使う気にはなれませんね。

    _________________________________

    さて、冗談はこのくらいにして・・汗!

    せっかく30kにエントリー、完走なさったんですから、本戦の方も出ないと損かなと思います。
    きっと、いろんなことを見聞きして体験なさると思います。
    話しのタネに出てみるのも一興でしょう・・笑

    で、ハセツネの場合・・「究極」の数歩手前の? ウルトラライトハイキング(別名 ウルトラライト・チョロハイ方式) でアプローチすれば18時間ぐらいで完走できると考えます。

    ・・それは冗談!!もちろん、12時間台を狙ってください(笑)。

    今度、裏山の獣人さんをご紹介しますので、彼と一緒にルート試走などに取り組まれてみてはいかがでしょうか・・? いろいろ刺激にもなり、あれこれ役に立つと思います。

    それと、・・暑くなる前にルートに慣れて置いてください。
    暑くなってからだと、少々無理がありますので・・笑

    今度、近いうちにメールで試走の件につきご連絡させていただきます。

  3. 無知の当事者 says:

    こんにちは、ご丁寧にお返事いただだきありがとうございます。12時間台ですか・・・。裏山の獣人さんのお邪魔にならなければ良いのですが。実はハセツネを取り巻く実情をよく知らず登山の延長で自分試しにと軽い気持ちで去年エントリーしておりまして・・・。この点については自分もちょっと考え方が甘かったなと反省しております。ろくな準備もしなかったためあえなく月夜見山にて膝痛のためリタイヤしてしまいました。あの完走率からすると自分の準備不足は否めません。山での経験も大してあるわけではありませんがあくまで登山者としてのハセツネ参加という気持ちで臨みます。練習はしますがランナーにはなりませんし山に入る以上はやはり登山者としてあるべきだとも思います。私、団体行動が苦手なものでして本来なら山岳会に入ってスキルを身につけるべきなのですしょうがいかんせん我流のため全くもって進歩がない状況です。ですが貴殿の登山に対する考え方、視点には興味深いと言うか非常に参考になります。色々とお気遣いいただいてありがとうございます。

  4. silvaplauna says:

    無知の当事者さま

    こんにちは!今日は、夏のような暑さですね。

    私のところは結構登山の方にも、ご覧いただいているようです。
    いまのところ、トレイルランの記事ばかりですが、ようやく山にいけるようになりましたので、梅雨の合間を縫ってまずは久しぶりにちょっくら出かけてこようと考えております。

    ハセツネへの登山方式のアプローチは正統で、そのやり方は、アルプスレベルの登山にも役立つものと考えます。なにも、走る必要はさらさらありませんね。

    山岳会とかも良し悪しで、先輩会員から考え方を押し付けられるところが無きにしも非ず。初心者で実力がなくっても結構なところに連れて行ってもらえるメリットはあるでしょうが、難しいルートを上からザイルで引っ張られて登るよりも、中級ルートを、自力で登り尽くすことのほうが遥かに役に立つと考えます。

    一人だと、試行錯誤の連続ですが、致命的な怪我さえ負わなければすべての経験がのちのちの肥やしになってくると思っています。

    完璧に近く精神と、身体のコンディションを整えれば、そこそこの山なら一人で登りきれるはずです。尾根歩きならなおさらです。むしろ、仲間と登るほうが他人に合わせなければならず、時間がかかり、人数分、怪我や故障が発生する可能性も高まります。

    私は、別に単独にこだわってはいませんが、天気の状態を観察して一番よいときに行動できること、出るも戻る(撤退)も自由なので、天気や、身体が不調になったときはすぐ後戻りできること、自分のペースで登れるので疲労がトータルで少ないこと・・などの理由で、一人で山に入ることがほとんどです。

    単に、山に誘う知り合いが、週末ごとにレースがあったり、他の仲間との予定が入っていたり、と忙しい人ばかりで、自分の行きたい週末と友人の予定とがかみ合わないのが原因なのかも知れませんが・・苦笑

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