ハセツネクラブ、JRO、5000円up 三者の相互関係の解明

※ この記事は、ひとつ下に掲げた個人的な推論の記事を文章化したものです。

日本山岳耐久レースは、そもそも登山家のための大会であったが、大会当初から市民ランナーが上位を占めていた。
山岳走がトレイルランニングと呼ばれるようになった頃に、この大会が、トレイルランニングの大会と再評価がなされ、アドベンチャースポーツその他の雑誌、メディアにも取り上げられてメジャーとなり、脱登山競技の指向が強まった。

脱登山競技の指向は、ゴールタイムの向上を招いたが、その一方で、このレースからの登山家離れを招き、登山家の参加よりも市民ランナーの参加が増えて、実質的にも東京都山岳連盟の主催行事とは言えなくなってきた。・・むしろ、都岳連の「お荷物」になってしまったといえよう。

すっかりメジャーとなり、レースの人気も安定した頃に、折悪しく、景気の後退が見られ、また他のトレイルレースも出現、スポンサーの減少、撤退も出てきて資金繰りが苦しくなってきた。

トレイルレースがメジャーとなる一方で風当たりも強くなり都岳連主催行事のお墨付きがなければ、自然保護団体の反対運動でこの大会が潰されるおそれが出てきた。それを避けるために、なんとしてでも、都岳連の「主催」を取り付ける必要があった(バーター取引としてのJRO加入の促進)。

また、スポンサーの減少に見合った運営資金の減少分をカバーするべくエントリー料金を上げる必要も出てきた。

そして、登山家離れにより都岳連から派遣されるスタッフの減少分は、自前でハセツネクラブを創設して穴埋めすることにした。

まとめると、参加資格としての遭難対策制度加入(具体的にはJROのこと)はいわば、都岳連から突きつけられた「絶縁状」を撤回してもらうための取引材料であったといえるだろう。そして、景気の後退によるスポンサーの減少への対応としてエントリー料金の値上げがある。ハセツネクラブは、スタッフを自前で用意するためのもの。

こんな風に、このレースを取り巻く環境の変化に応じて三つの対応JRO5000円upハセツネクラブ創設)がなされ、それらは密接にリンクしている。

でも、そもそも、(景気の悪化は除いて、)都岳連離れ(この大会からの登山家の離脱)を招いたのは、このレースの主催者が、トレイルランニングに過度に色目を使って、この大会を名実共に「トレイルランニングの大会」に変化せしめたことにある。その点は、自ら招いた結果だといえるだろう。

トレイルランニングというスポーツが悪いとは言わないが、もともとの支持母体は登山家の集団である以上、あまりに登山家をないがしろにしたランナー本位の競技大会に成り果ててしまったのでは、支持母体から絶縁状を突きつけられても文句は言えまい。

JRO加入促進と引き換えに、かろうじて根無し草になるのが避けられているというのが実情であろう。

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追補

ところで今、気がついたが、
この三つの新機軸は、そのままこの大会のウィーク・ポイントとなる。

自然保護の立場からこの大会に反対するものは、

①都岳連から離脱させること、

②参加者数を減らしあるいは、スポンサーからの資金源を更に断つこと、

③ハセツネクラブを機能不全に陥れること、

・・の三つの策をとることだ。 そうするとこの大会を、潰すことが出来るだろう。

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