奥多摩山域の山岳緊急救助を考える。

注 旧題は「遭難保険~宮地氏の立論の危うさについて、」という記事です。山岳で、捻挫や怪我をする確立は高いので、それらをカバーする保険に加入しておくのは、賢明だと考えますが、奥多摩や、高尾あたりのハイキングコースをトレイルランニングする上で「遭難・・自力下山できずに捜索隊によって救出されること」への保険加入まで必要か?というテーマに関して、考察したものです。

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私の住むあきる野市には、五日市警察署や、秋川消防署があり、それぞれ山岳救助隊を設置して、日々訓練に励んでおられる。
今日、電話で、秋川消防署に問い合わせたところ、立川に、広域防災基地があり、奥多摩山域での、山岳遭難の時には、ここから救難ヘリコプターが発着し、救援に向かう。

奥多摩山域での、山岳遭難者の救援には、五日市警察署、青梅警察署、秋川消防署、奥多摩消防署、八王子消防署などなどの山岳救助隊が捜索にあたり、その費用はすべて無償だそうである。ヘリコプターでの救助や移送も無料

民間の捜索会社を利用するとお金がかかるが、そういった民間の組織は、奥多摩山域ではおよそ出番がないそうである。(奥多摩山域での、遭難者の捜索、救助は、警察、消防があたり、民間会社の出番など無いとのこと。)

そもそも、立川の広域防災基地は、近い将来予想される関東大震災クラスの首都直下型地震発生に対応して、各官公庁などの防災関係機関の施設を集積した基地であり、そこからヘリコプターが発着するのであるから、まさに鉄壁の守りである。

こんな優れた機能を持った立川広域防災基地に近い奥多摩山域は、まさに完璧な遭難救助システムが整えられている山域であるといえよう。

奥多摩、高尾、陣馬などではJROなどの民間捜索会社の出番などありえないのである。
注 この部分を正確に表現すると、「奥多摩、高尾、陣馬などでは民間捜索機関(捜索会社など)の出番がない、よって捜索費用を補償する共済方式のJROの出番がない。」となります(2010年1月5日 追記)。もちろん、無償で捜索していただける警察、消防のほかに、あえて高額な費用がかかる民間捜索機関に捜索依頼をすれば別論でありますが・・。

そういったことを踏まえると、八ヶ岳や、南北アルプスにばかり出かけている登山者ならいざ知らず、奥多摩の山々、都市近郊の山でトレイルランを楽しむ限り、遭難保険は不要であるといえよう。
よって、宮地氏の立論は、一見筋が通っているようではあるが、あまりに大雑把な論法であり、奥多摩山域での救助の現場を踏まえていない議論である。

東京消防庁奥多摩消防署の救助活動(リンク切れ)
平成19年10月20日(土)境 惣岳山 山岳耐久レース中転落
・・第15回日本山岳耐久レースでの転落事故の記事である。ハセツネランナーは必見の記事である。
平成19年5月12日(土) 大丹波 棒ノ折 レース中の男性心肺停止
・・これは、TTR-100での、高橋香氏の事故の記事である。これも、トレイルランナー必見の記事である。

※青梅警察署山岳救助隊 平成20年度のデータは平成20年 山岳救助隊活動報告をご参照ください。

東京消防庁八王子消防署山岳救助隊(リンクが切れていましたが、貼りなおしました。)

奥多摩消防署管内山岳事故発生状況(平成10年から現在まで)

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