古礼山、笠取山~日帰り雪山ハイク (増補版)

昨日(18日)は、12月28日以来、3週間ぶりに、山梨県甲州市一之瀬へ・・、作場平に車を停めて、古礼山(2112m)を往復、帰路に笠取にも登る。
今回の登山では、180パーセントの努力、注意を計画段階(ルート選定と、天候の予測、持っていくものなど)、及び本番で用いた。
そして本番の登山が無事、怪我もなく、参加の皆さんに、満足していただき・・5重マル(sasashinさんの評価)で完了したのだから、ここであれこれと記事を起こすのは、不要であろう・・。(ルート自体は、一般ルートなので、ネット上にいろいろ登山の記事も上がっている。)

楽しかったから、記事は不要だし、みんなの写真をたくさん撮ったので、楽しい思い出は、皆さんの手元のデジカメの中に、保存されているはずだからである。

想定されうる悪い状況はすべて想定した上で、ルートを選定し、メンバーを募り、ペースを考えて、実行した。
奥多摩山岳会の天野一郎さんもお誘いし、これだけのメンバーなら、(ルートも一般ルートなので)遭難など起こり得ない!といったカッコよく言えば、最強のメンバーでした(メンバー最強、ルートは安全無難なノーマルルート、爆笑)。

今回、初の積雪期登山となるsasahinさんをお連れしましたが、さすが、山耐完走者・・微塵の疲れも見せずに、ルートを全部トレース。帰路は、せっかく買ったのだからと、軽アイゼンを装着し、アイゼン歩行のトレーニング、最後には、笠取にも駆け登り・・。 

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古礼山の帰りに笠取山を往復する、笠取の急な坂を15分で登れば、合格ですよ、といっておいたら、見事、15分で駆け登り、帰路は、締まった雪の上を6本爪のアイゼン、ストックで直滑降で駆け降りたのだから、これには僕もニンマリである。
(写真は、同行のカセージンさんのところより拝借。)

あの程度の雪ならば、水晶山を越えて雁坂峠まで往復できたんだけれど、まぁ、腹八分目ということで・・。
積雪期の登山は、とにかく回数をこなして、いろんな天気の時に登って、経験を身体に覚えこませるのが一番だと思うので、今回の登山データも、よい一資料となったことでしょう。

注意! この記事はハイクとしたが、僕の感覚からすればであって、このあたりの山は、雲取山よりも、2ランク上(山頂に避難小屋もない、積雪量も増える、山も深く、人がいない)なので、この記事を読んだからといって気軽に入らないように!!
もっとも、犬切峠までの林道がアイスバーンなので、そう簡単には入れませんが・・。

いろいろ考えたこと・・

①年末から続いている西高東低の冬型の気圧配置が崩れる前に、一度、アイゼンのトレーニングをしておくべき(初心の方の場合)。一旦気圧配置が崩れて、雪がかなり降り積もったあとでは、どうしても体力が要求されるので、厄介となる。
最初はまず、アイゼンと冬の寒さに慣れる事からはじめるべき・・。
それに慣れたら、深い雪に慣れるのが次のステップ。

②でも、雲取山では、雪が少な過ぎるし、山が容易すぎるので、いくら初心者でもトレーニング効果が低い。つまり経験値が高まらない。

③かといって、腰以上の積雪があるところや、岩稜では、ちょっとレベル高すぎて何をしてよいのか分からなくなるでしょう・・。

というわけで、アクセスの便(日帰り)を考えて、今回のルートとなりました。思ったより雪が少なかったけれども、あそこら辺のルートで雪に身体を慣らしておけば、それよりも低い山々、すなわち丹沢や、奥多摩、大菩薩連嶺の山々では、まず、冬の山の尾根筋ルートで恐怖心を抱くことはなくなるでしょう(沢のルートは別にして)。

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追加記事1   今回のルート図

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追加記事2 今回の装備について・・おちこちのブログを覗くと、着ていった衣装を紹介するのも流行っているようなので、一応書いておきますが、あまり役にはたちそうもないですね。基本的に、寒さに強いか否かによって、着るものは違ってきます。

◎靴 巣鴨goro のS-8、
◎靴下 木綿の普通の靴下、このくらいの山では、毛織の靴下は履かない。
◎カジタの6本爪アイゼン、
◎ロングスパッツ ICIスポーツ製、

△ヘリテイジのサロペット 腹部の冷えを防ぐ、深い雪(腰以上)のラッセルも出来るのでサロペットが気に入っている。今回は過剰装備でした。チノパンでもよかったようです(爆)。
◎ロングタイツ・・保温性がよいもの。だいたい、昼間の2000m級など、下半身は、厚手ロングタイツと、サロペットで十分過ぎるくらい。2500~3000m級のルートを夜に登るのならば、もう一枚毛織のズボンを重ねる。

◎パタゴニアのキャプリーンの薄いヤツ
◎毛の長袖ポロシャツ・・上半身は、この二枚で十分、

◎パタゴニアのフリース(中厚)・・登っていると暑くなるので、普段はザックの中。

△ボロボロのICIスポーツ製レインコートの上衣・・防風衣として持っていったが、あってもなくてもどうでもよかった。3Lサイズがなかなか売っていないので、身体に合ったものが手に入らない、アウターがボロボロでみっともないと女性の前で格好が悪い、sasashinさんに笑われそうで嫌だ・・爆

◎手袋、ロングのゴアテックス製手袋・・ただし、いい加減破れていて、雪でも握るものならすぐ浸みてくる。
◎代えの手袋・・スペア!これはお約束ですよ。

◎スキー用のストック、二本、今回のルートは尾根歩きなのでこれは便利!カッコつけるならピッケルがよく、実を取るのならダブルストックがよい。
◎ブラックダイアモンドの短めのピッケル、かっこよくアイスクライミング用の替刃をつけているヤツ、これも念のため、いざという時のため・・。
×木製カンジキ・・もって行ったけれど、雪が少なく不要でした。

◎魔法瓶に紅茶1.5リットル 出かけるときに、紅茶を作ったが、わずか6時間ですぐにさめてアイス紅茶になってしまった(爆)。
◎弁当・・ご飯ものは、冷えるので、コンビニで、ボリュームあるサンドイッチパンを二つ購入、おにぎりも予備で購入。

×ヘルメット  不要で余計な荷物でした。

・・とまぁ、こんな感じです。

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追加記事3 さて、mepannaさんにしても、sasashinさんにしても、一般的な山岳会の女性会員より、よほど強い身体能力を備えているように思う。あとはいろんな山へ登って経験値を高めれば、ろくにトレーニングしていない一般登山者のレベルなどすぐ飛び越してしまうだろう。

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追加記事4 冬の山に登ってみようという方のために・・。最近は、トレイルランニングを卒業して?あるいは、トレイルランをきっかけに、山々への興味を持ち始めた方が増えてきたようなので、都心から日帰りでアプローチできる奥多摩や、丹沢、奥秩父の東のほうや、大菩薩連嶺のメジャーなところに登るのにとりあえず必要な、山道具はなにか? というのをここで書いておきます。
(もともとは、ある方にmailでアドバイスしたものです。)

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いただいたメールによりますと、6本のアイゼンはすでにお持ちのようですね、
靴もお持ちなのだと思うのですが、一応、sasashinさんへアドバイスした内容を
ところどころ加筆修正して、転載しておきます。

基本的に、登山道に雪がついて、凍結し、また北風が冷たいのが冬山を考えれば分かりやすいと思います。
このために、最低限必要なのは、①雪の中を歩ける靴と、②特に下りで滑り止めとなるアイゼンと、
③身体を冷たさから守ってくれる防風、防寒のウェアです。


僕が愛用しているのは、巣鴨にある goro というお店で作っていいるS-8 という靴です。
お店では、春、夏、秋の三季用として販売しているのですが、これがあれば、冬の奥多摩、丹沢の全ルート、
大菩薩連嶺、奥秩父の2000mクラスのラッセルがあるルートにいけます。
鳳凰三山や、八ヶ岳あたりにも、10月いっぱいくらいでしたら余裕で行けると思います。
http://www.goro.co.jp/a-3.htm

でも、正月の八ヶ岳とか、ゴールデンウィークの穂高とかになると微妙です。
まぁ、厳冬期の雪山は、いきなり行くものでもないし、なかなか行く機会もないでしょうから、
とりあえずは、このS-8をご購入なさるのがよいと思います。

私の場合、左足が、5mm長いのですが、それに対応して、作成していただきました。
きちんと足型を見てから、お客に靴を勧めるのでよいお店だと思っています。

ちなみに、税込みで、33600円のようですが、10年、15年は平気で持ちますので、十分元は取れると思います。
mepannaさんの靴は、5万円近くしたそうですが、そこまで出す必要はないと思います。5万円出せば、2重構造の靴が買えます。

夏にお出かけになられた、涸沢テント泊も、S-8で十分ですし、いずれお出かけになるであろう、雪渓で有名な白馬あたりも、
S-8に軽アイゼンをつければ、問題はないでしょう。

アイゼン
軽アイゼンは、カジタの6本ツメがいいです。
カジタでも幾つか商品があるのですが、私が使っているのは、ワンタッチの・・
http://www.kajitax.com/shopping/details.cgi?itemno=41&display=small&class=0020000&word=&FF=38&NP=1&TOTAL=22&enumber=18
です。
他にも、
http://www.kajitax.com/shopping/details.cgi?itemno=42&display=small&class=0020000&word=&FF=38&NP=1&TOTAL=22&enumber=18
があるようです。両者の違いは、取り付ける靴の靴底の形状によるのでしょう。
値段が、6120円と、これは、安いと思います。
これがあれば、奥多摩、丹沢の北側のルートも、奥秩父、大菩薩のラッセルがあるルートも、問題がないでしょう。

八ヶ岳や、穂高の岩のあるルートに行こうというのでしたら、10本ツメ、12本ツメの本格派アイゼンが必要になるのですが、
冬の奥多摩や、丹沢の日帰り登山、大菩薩、奥秩父の著名ルート、残雪期の鳳凰三山あたりでしたら、6本ツメで十分です。
ちなみに、安い4本ツメもよく見かけますが、あれは安定感が悪いので止めたほうがよいです。

とりあえずは、S-8ぐらいの皮の厚さの登山靴と、6本ツメのアイゼンをご用意されれば、足ごしらえは十分でしょう。
ピッケルは、尾根歩きには不要ですので、折りたたみ式のスキーのストックでも、持ってゆけば十分です。

ウェアなんかは、街中で着ているものの使い古しで十分、特にセーターなんかは、お古で十分でしょう。

問題は、ゴアテックスの、アウター・・これが一番お金が掛かり、悩みの種なのですが、モンベルのストームクルーザーが一番安価(18800円)で、使い勝手がよいと思います。もともとは、レインコートですので、夏山のレインコートにもなります。
これは中綿がない製品ですが、中綿のかわりにユニクロのフリースを着ればよいわけですし、中綿が入った製品は、着る時期が限られますし、山に持ってゆくのに、かさ張ります。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128449
最近は、上下別売なのですね、とりあえず、上着があれば十分でしょう。

※重くない靴
※軽アイゼン
※ゴアテックスの上着
※スパッツ(泥除け)
※手袋(毛織の、ゴアのもあればよい)
※ストック
※魔法瓶(テルモス)

少し、専門的ですが、ここの記事は良く出来ています。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Asagao/1031/page017.html#lcn015

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4 Responses to 古礼山、笠取山~日帰り雪山ハイク (増補版)

  1. sasashin says:

    silvaplaunaさん、

    こんばんは。
    最強メンバーにご一緒させていただき
    本当にありがとうございました。

    silvaplaunaさんの時計は壊れていませんか?
    1分=80秒になってます。
    しっかり、20分はかかりましたから。

    日本中のDivasに伝えておきますね。
    敵ではないようだと。(大笑)

  2. silvaplauna says:

    sasashinさん

    こんばんは!
    先日は、お疲れ様でした。

    古礼まで往復した後に、軽々と駆け登ってしまうのですから、
    ・・これもトレイルランの成果ですね。

    かりに20分かかったとしても、奥多摩山岳会では、30分かかるとされているようですので、やはりたいしたものです。

    ・・もしかしたら息切れして、着いてこられないかな?とも思ったのですが、杞憂でした。
    きちんと後についていらっしゃったのですから、

    あれだけ登れるのでしたら、基礎体力的には、合格です!!

    vv^^vv

  3. kick says:

    はじめまして。トレラン仲間sasashinさんのお勧めで拝見させていただいております。
    sasashinさんからもこの日のお話を聞いて、とてもうらやましくなりました。
    私の力量では雪山は無理ですが、今年の夏はトレランだけでなく
    のんびり景色を楽しむ登山もしてみたいなと思ってます。

    魔法瓶の紅茶がアイスティーになってしまうなんてすごいですね。
    映画『八甲田山』の世界を想像してしまいました。

  4. silvaplauna says:

    kickさん こんにちは!はじめまして、
    sasashinさんのお知り合いですか、、この登山のためにsasashinさんには、軽登山靴と、アイゼンを(どこかのお店で)手に入れていただいて、ようやく計画が実現しました。

    kickさんは、トライアスリートなのですね。このときもアイアンマンレースなどにでている方に声をかけたのですが、残念ながら、登山靴をお持ちでなかったので、参加見合せとなってしまいました(涙)。

    トライアスリートの皆さんは、体力もあるし、高い運動能力をお持ちですから、山に慣れれば、たいていのところには行けると思います。

    sasashinさんは、たいそう、気に入った様子なので、またどこかに行こうと計画しているのです(微笑)。

    こういった登山の魅力は、気に入ったところに何時間いても構わないことかな・・。レースとか、トレイル講習会では、どんなに風景がよいところでも、じっくりと時間をかけて立ち止まれないから・・。

    このときは、大先輩がいらしたので、いささかマッタリペースでしたが、私が、リードするときは、結構、ハイペースで登っちゃいます。これからもよろしくお願いいたします。ハセツネ30Kの記事が終わると、しばらくは、のんびりした山のページにもどりますので・・苦笑。

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