主催者の目線でハセツネ30キロの要綱を読んで見えてくるもの。

さて、ハセツネ30キロの要綱を読んで、腑に落ちない点ばかりが心をよぎる・・。

で、さて、なんでこんなにおかしく感じるのかなと考えて、見方を変えてみることにした。
つまり、参加するランナーの目線ではなく、大会主催者の立場になってものを考えてみよう・・。
そうやって、あの四つの項目を検討してみると・・。

まず、ハセツネ30キロの趣旨は、大まかに二つあって、一つは、①71.5キロはちょっと・・と尻込みする人のための門戸開放。もう一つは、②今年の苦い反省から、エントリーの混乱を防ぐ。  この二つにあると思う。

まず、①については、30キロという短い距離のレースを開催すること自体によって満たされる。②については、例のポイント制を導入すれば何とかなる。つまり、ある程度の混乱は防げるということ。

ちなみにレースポイント制を導入して、ハセツネ30kで、8ポイント与える一方で、去年の完走者には一切ポイントを与えないというのは、要するに、ハセツネ30kをレースとして盛り上げたいためであろう。(注 これは2008年に書いた記事なので8ポイントの付与となっている。第二回大会は6ポイントの付与である。
もし、去年の秋の大会の完走者に6ポイントぐらい与えてみると、皆さん、青梅高水に出ちゃってハセツネ30kは閑古鳥が鳴くことにもなりかねない。
つまり、秋のレース参加を希望する人に多少の不安を与えているのだ。
秋の大会に出るには、ハセツネ30kにもエントリーしなくっちゃいけないかな・・?(という一抹の不安)
それもおそらくは計算づくなんだろう。

秋の大会参加希望者に多少の不安を与えて、ハセツネ30kの参加者を増やすのは、心理戦の一種であり、これはこれで、なかなか考えたものだと思う。
参加する選手にとっては、先が読めないので困るでしょうが、そんなことは主催者側には関係ないこと。
主催者が一番忌み嫌うのは、エントリーの混乱である。
こうすれば、エントリーの混乱はなくなるので、主催者側にとってはとってもいい作戦なのだろう。

では、要件の① 日本山岳救助機構(JRO)の加入者(生保・傷害保険は含まず)・・2ポイント についてはどうか。
JROへの申し込みが増えれば、運営資金が充実して、今後の運営も順調に行く。
この要件は、日本救助機構の財政的な窮乏を救うことに本当の目的があると思っている。
ご存知の通り、若い人たちの山離れが進み、都岳連傘下の各山岳会は不振だし、個人会員の加盟も伸び悩んでいる。
JROも立ち上げたのはいいけれど、思ったように申し込みは進まず、その運営は厳しいのではないかな?
ましてや、昨今の金融危機で、会員から集めた資金の投資運用も、まったく芳しくないと観るのが筋だ。
だから、要件①の狙いは、JROの財政的窮乏を救うことにあるのだろう。

要件② 本大会ボランティア(ハセツネCUP、清掃山行など)・・・・・・・2ポイント についてはどうか?
都岳連傘下の山岳会の活動が停滞するにつれて山耐のスタッフも減少し、また若者の山離れでスタッフの高齢化も進んでいるのは周知の事実。
そこで、秋のハセツネに出たいという人にスタッフ業務をやってもらえば、スタッフ不足を補うことができまた、ボランティアとして、無償で働いてもらうのならば、対価を与える必要もなく、要するに人件費を抑えられる。
アルバイトだって、時給1000円近く払う必要がある今の世の中に、無料で動かせるスタッフがいるのは貴重である。
さらにゆくゆくは、東京ハセツネクラブに参加してもらって言わば都岳連の準構成員になってもらえば、減少しつつある都岳連の会員の補充を図り、都岳連という組織を再構成して強化することもできる。
こんな風に、要件②は人件費を抑えつつ都岳連の再組織化を図るという点に狙いがあるって思っている。


要件③都岳連主催各種安全講習会・・・・・・2ポイント
要件④都岳連日本山岳耐久レース委員会が承認した行事・・・・・・2ポイント
 
これらについてはどうか?

これは明確、ひと言で言うと、ロードランナー、トレイルランナーの皆さんにも都岳連の行事にたくさん参加してもらって、かっての登山ブームのころのように都岳連をより活気ある団体にしてゆきたいという願いや狙いがあるものと考える。

こんな風に、ハセツネ30kと、エントリーポイント制、さらに要件①~④をまとめると。

71.5キロはちょっと無理と尻込みする人にも門戸を開き(ハセツネ30k)、エントリーの混乱を防ぐことができ(エントリーポイント制)、JROの財政的な窮乏を救え(要件①)、ハセツネスタッフの人件費を抑えつつ都岳連の再組織化を図れ(要件②)、いろんな活動、講習会で、都岳連を団体として再び活気付けることができる・・(要件③、要件④)。

とまことにもって良いこと尽くめの結果となる。
以上、こんな風に発想のコペルニクス的転換 Kopernikanische Wende をしてみると、要綱がいいたい事も妙に納得できると感じるのは私だけであろうか?

ようするに、やがて確実にやってくるであろう、トレラン冬の時代に備えて、将来もハセツネを維持存続させるために、現時点の段階から、しっかりと組織の基盤固めをやってゆこう!と考えているのだろう・・。

主催者の狙いがようやく読めたような気がしている・・。

しかし、トレイルランナーにしてみれば、ハセツネを「餌」に東京都山岳連盟に釣り上げられていることになりますね。

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