野村選手(女性3位)のデータ解析

※ この記事は、下書きのままに眠っていた記事です、このまま非公開にしておくと、いずれ消してしまうので、いまのうちに公開しておきます。

今年の女性3位の野村選手のデータはサブ10達成のお手本のようなものですので、男性選手にも役に立つと考えます。
ここで紹介して検討しておきます。

第15回日本山岳耐久レース データ分析 2  先行逃げ切り型、後半追い上げ型の区間基準値

にて、私は後半追い上げ型でサブ10狙いの場合の区間基準値として、以下のように書きましたので、ここではその検証も兼ねております。

後半追い上げ型でサブ10狙いの場合の区間基準値

サブ10狙いの場合
第一区間を3時間15分 第二区間は3時間 第三区間(第二関門→ゴール)を3時間45分・・この配分が基準になると思います。
この後半の第二関門→ゴールの3時間45分を出せそうにない場合には、サブ10は難しくなります。

実際の例で考えますと去年の50代男性の部の優勝者 相馬さんの去年のデータがこれに近いです。

83 5011 相馬 宇民 3:11:28 ランベル 男
39 5011 相馬 宇民 6:09:15 ランベル 男
27 5011 相馬 宇民 8:35:22 ランベル 男
26 5011 相馬 宇民 9:52:41 ランベル 男

第一区間3時間11分、第二区間2時間58分 後半にかなり伸びています。
そして第三区間(第二関門→ゴール間)のタイムは、3時間43分・・ほぼ上の基準値に近いデータです。

ではお待ちかね、
野村選手(女性3位)のデータ

3:08:45
6:05:16
8:31:00
9:47:40

初速(第一区間) 3:08:45 (189分)
189分×3.25=614.25(10時間14分15秒 ゴールタイムの上限)

第二区間 2:58:31(179分)
第三区間 3:42:24(222分)

比率は・・189:179:222=1:0.947:1.1746
後半に伸びていて、見事3位を獲得されておられます。

パターン的に上に掲げた相馬宇民選手のデータにきわめて似ています。

このように相馬宇民選手、野村選手ともに、後半追い上げ型の好例です。

私がよく書いているように9時間台を達成するためには、2時間台で浅間峠に入る必要はサラサラないことが、
お二人のデータからよくわかると思います。

以前は、相馬選手のデータだけでしたが、今年の野村選手のデータが加わり、論拠がより堅固なものになりました。

追補

この記事を書いたあとに、私のブログを野村選手がご覧になり、畏れ多くもmailをいただけましたので、内容追加します。
いただいたメールによりますと、ご本人はすこし違った印象をお持ちだそうです。つまり、最初から狙って、浅間峠に遅く入ったのではなく、前後のペースに引きずられる形となり、結果として浅間峠に入るのが遅くなってしまったそうです。

①今回が、初参戦であること。

②同レベルのランナーに比べると相対的に登りが比較的弱く、下りが強いのですが、登りを基調とする浅間峠までは、登りでペースを同じくする集団が固まり、下りで渋滞し足踏みをする場面などもあり、自分本来の速さを発揮出来なかったそうです。

③そして、浅間峠から先は、前後が比較的ばらけてきて・・登りで追いつかれて、下りで引き離す本来のパターンに戻ってきたそうです。

※ つまり、必ずしも最初から後半追い上げを意識したのではなく前半はやむを得ずペースダウンしてしまったが、結果としてはうまく走りきれたそうです。

女性5位の鈴木選手と比較してみます。 

鈴木選手   女性5位      野村選手  女性3位

3:07:37            3:08:45

6:05:19            6:05:16

8:33:52                           8:31:00

9:57:22                           9:47:40

お二人は、第三関門までほぼ同じペースで走っています。2分差の長尾平以降、ゴールまでの区間を、鈴木選手は、1:24:30 かかり、野村選手は 1:16:40 でクリアされています。実に7分50秒もの差が第三関門~ゴールまでのあいだについたことになります。

ちなみに、間瀬選手 女性2位 は・・

2:53:14
5:42:39
8:12:00
9:37:55

長尾平からゴールまでは、1:25:55 かかっており、野村選手の 1:16:40 に比べると、野村選手の追い上げは歴然です。 

区間比率的には、 1:0.9768:1.358 と間瀬女王はペースダウンの傾向にありました。

間瀬選手の場合、浅間峠までの初速が相当に速いようです。去年のタイム検討でも感じたのですが、この初速を相当に飛ばすのが間瀬選手のパターンであるようです。

初速を相当に飛ばすので、間瀬選手の場合、第一区間と第二区間とのタイム比率は、イーブンに近くなります。

間瀬選手と同じく、第一区間と第二区間をイーブンタイムに持ってくる選手に、星野緑(旧姓 船橋)選手がいます。

星野緑選手

3:02:20
6:01:31
8:30:55
9:57:11

区間比率は、 1:98635:1.2967

第一区間と、第二区間はほぼイーブンタイムです。と言うことは、第一区間を飛ばした、あるいは、第二区間ですこしペースを落としたと言うことになります。タイム的には、前者であろうと考えられます。

ちなみに、鈴木選手の区間比率は、 1:0.95:1.23 です。

野村選手は上にも書きましたが、   1:0.947:1.1746 です。


総括してみます・・

1位 櫻井選手は1:0.96:1.27
2位 間瀬選手は1:0.9768:1.358
3位 野村選手は1:0.947:1.1746 
4位 星野選手は1:0.98635:1.2967
5位 鈴木選手は1:0.95:1.23

間瀬選手と、星野選手は、浅間峠までかなり飛ばすタイプ、その分第二区間との比率が1:1に近くなります。いってみれば第一区間と、第二区間とが、イーブンタイムです。

櫻井選手、野村選手、鈴木選手は、ほぼ、私がよく使う、1:0.95:1.30 に近く、第三区間で相当に飛ばしているので、実際には1.30の値よりも少なくなっています。

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