☆ トレーニング考察・・トレイルで速くなろうとして、ロードを月に500キロも600キロも走りこむトレーニングは有効か?

相馬剛選手は、ロードの延長線上でトレイルを捉えているそうで、去年(注 第15回大会)、山耐で優勝されたものだから、いろんなトレイル雑誌に、ご自身のトレーニング内容を語っておられた。彼に言わせると、山耐で優勝するには、月に、500キロも、600キロもロードを走らなければならないそうだ。

当然、彼の言葉を信じて、原始人ランナーさんなど、私の知る範囲で数名が、相当なロードの走りこみをしていた。
でも、僕はどうもおかしいなと思っていた。僕が信じているのは、ロードの延長線上にトレイルはない!と言うこと。

だから、この2月に青梅高水の試走のときに、小河内自衛官に伺ってみた、
「 やはり、ロードを400キロも、500キロも走るんですか? 」
答えは、「 No! 」 だった、走りこみは、トレイルを長時間走るのが、主だそうだ。

奥宮さんのブログ記事でも、ロードは、2時間も走ると飽きる・・と言った記載がある。

彼も、当然、山を7時間以上走るのが、ベースとなっているようだ。

有名選手は影響力があるので、自分の発言には、責任を持たねばならない。

自分のトレーニングを真似る若者が一人や二人ではないからだ。

今年の彼は、サブ12すらも達成できなかったが、それは、どういう事情によるものであるか、
皆に(特に彼の語ったトレーニング方法を有効と信じてロードを走りこんでいるトレイルランナーたちに!)説明するべきであろう。

トレーニング方法が間違っていたとか、怪我をしていたとか、体の具合が悪かったとか・・。
他の方の記事を読むと、今シーズンは、不調だ、とだけ書かれているが、何で不調なのかは、普通にトレイルをやっている私のようなものには全然伝わってこない。
こんな風に、相馬選手は説明責任を果たすべきである。

・・そうでないと、彼がいろんな雑誌で語ったトレーニング方法を正しいと信じて、真似てトレーニングしている、多くの若い追随者たちを彷徨わせることになるから・・。

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かげマルッさんが、先日ブログで相馬選手のことを書いたら、相馬選手が聞きつけて、昨日、「選手生命」という言葉を使ったご意見をお書きになり、かげマルッツさんは、ご自身の投稿を削除された。
かげマルッツさんは、心優しい方なのだろう・・。

かたや、僕はアスリートではなく、いつもはニヤニヤしているが、
山に向かう姿勢は、・・生死に係わるがゆえにとても厳しい・・

そんな僕が思うには・・。

彼が一番先になすべきことは、不甲斐ない成績に落胆することではなく、熱心な彼のファンの方に、なぜ今年は、だめだったのか? よくよく説明することだろう。雑誌の、インタビューを受けるということは、そんな風に社会的責任を伴うものである。
自分の選手生命を気にするよりも、ご自身がトレイル雑誌で語った、トレーニング方法その他を信じて毎晩トレーニングに励んでいる人たちに、不調の原因を説明するべきである。

さもなければ、あの記事は嘘だったのか?・・ということになろう。

厳しい意見かもしれないが、一応、彼が海上保安庁の人間であるので、思ったとおりに書きました。

優勝したときは、人から妬まれるようなかっこいい言葉を語り、そうでないときは、個人のブログ記事に、あなたの記事で心傷つけられました・・と書き込むのは、いささかナイーブではなかろうか?

ブログをやるものは選手にとって耳障りの良い記事のみ書かねばならないのであろうか?
もし、そうであるならば、有名選手のゴマ摺りや、おべっかしか為しえないハセツネなど、やめてしまえ!と言いたい。

相馬選手が復活するかはわからない・・選手生命などという言葉を使うところを見ると、復活できないのかもしれない。彼が優勝したのは、トレイルブームの一ピークであり、トレイル関連のマスコミの寵児になった。
人は良かれ悪しかれ、多かれ少なかれ時代の波に翻弄されるものなのだろう。

ちなみに、僕が応援しているのは、奥宮俊祐さんはじめ、陸上自衛隊大宮駐屯地 第32普通科連隊の小河内吉哉さんであり、門倉輝明さんである。 相馬さんとは面識もなく、彼の応援はしていない。

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かげマルッツさんの関連記事

ランニング・トレーニング考

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2010年5月3日、この記事の要点を追記しました。

ポイント

※ロードの過剰な走りこみ(月走500キロ~600キロ)は、身体の特定部位に過度の負担を強いるために、故障を引き起こしやすい。

※トレイルの実力をつけようと単純にロードの走行距離を伸ばすことばかり熱中していてはいわゆる「オーバートレーニング」を招きやすい。

※最大酸素摂取量の向上に注目したトレーニングを実施するべき。その分かりやすい一例が、12分間走であり、5000mのタイムの向上である。

奥宮選手や、小河内選手に質問する機会があったら尋ねてみればよい、5000mを16分台で走れる実力があれば、浅間峠まで、さほど無理をせずに淡々と走って2時間40分ほどで行けるそうである。

5000mを16分とか、17分とかで走れるようになったら、あとは目標にするレースに応じたトレイルの距離を走りこめばよいと考える。一言で言うなら試走を繰り返すことだ。・・そうすれば、無理なく、怪我や故障ももっとも少ない形で、よいレース結果を得られる筈である。

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2 Responses to ☆ トレーニング考察・・トレイルで速くなろうとして、ロードを月に500キロも600キロも走りこむトレーニングは有効か?

  1. この件は、ちょっとした話題になっているようですが、少しだけコメントさせてください。
    僕は、個人的には相馬さんとも奥宮さんとも、もちろん鏑木さんや石川さんとも面識はありません。正直言って、レベルが違う人たちです。しかし、そういう人たちが普段どの様な練習をしているのかについては、とても興味があります。同じことをして、同じ効果が得られるとは思いませんが、参考になることがあれば、取り入れたいと思っています。
    相馬さんはじめ、トップクラスの選手は、昨今のトレランブームで雑誌に取り上げられています。普通の感覚でいえば、どの様なトレーニングをしているのかと問われれば、素直に答えると思います。それを信じて同じようなトレーニングに励む人もいるかもしれませんが、それによる結果は、彼の責任ではないと、僕は思います。アマチュア選手の相馬さんが、雑誌のインタビューに答えるということは、社会的責任を負うというほど重いものではないのではないかと思うのです。(もちろん、発言内容によりますが。)
    それぞれ、おかれた環境や仕事の勤務条件で、可能なトレーニング内容は変わってきます。小笠原にいた相馬さんにとっては、島の中を走ることがベストのトレーニングであったのかもしれません。日常的に山を走ることはできなかったのでしょう。同様に、平日都心に務めている僕は、山の代わりに非常階段を昇るのがベストになるわけです。
    少しと言いつつ、長くなってしまいました。僕は、相馬さんのサポーターではないですが、彼が調子が悪くても完走を目指した判断を尊重したいと思いますし、今回の結果についてブログをはじめ様々な場面で、話題にされていることについて、気の毒に思います。
    昨年度の優勝によって、にわかに注目を浴びてはいますが、基本的にはアマチュアの(トレイル)ランナーであって、仕事をしつつトレーニングを行い、競技に参加して言うという意味では、僕となんら代わらない立ち位置にいるのではないでしょうか。
    僕は、先日TJARの報告会に来た相馬さんを見かけて、2年の一緒に参加できたらいいなと思いました。もっとも、参加条件が厳しくなり、僕が参加できる可能性は下がりそうですが。

  2. silvaplauna says:

    マカニさん こんにちは!コメントいただきありがとうございます。

    トレイルで速くなるための確固たる方法論が選手たちの間で共有されていない現在、有名選手の模倣をするのはやむをえないと思います。

    もちろん、速くなるための方法論と言うのは、幾通りもあるのでしょうが、トレイル雑誌の影響力は物凄く、毎年毎年のハセツネ優勝者のトレーニング法が、その年ごとのトレンドになってしまいそうです。

    ですので、ある程度経験があるものは、トレイルランにとって有効な練習方法を選別して、ある程度絞って、トレイルを志す若い方々に伝えてゆかねばならないと思っています。

    たとえば、私が遠藤君に、ロードを走りこめ!とはアドバイスできません。トレイルで走れないロードランナーがあまたいて、まさにロードで強くなるためのノウハウががそのままトレイルに通用しないこと自体に、「トレイルランニング、トレイルランナー」の独自性があると思うからです。

    鏑木さんが、あのように有名になれたのも、まさに、ロードはともかくトレイルで格段に強かったからだと思います。

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    確かにロードを走りこむことも、トレイルのための有効なトレーニングになるのかもしれませんが、ロードは、トレイルと違って、怪我や故障を誘発しやすいのも、事実だと思います。

    私自身、わずか20キロぐらいのロードランで、膝を壊しました(完治するのに、10年近くかかった)、同じように、トレイルで強くなりたいと願う方が、本気でロードを走りこんで、慣れない身体で400キロとか走り込んで膝や腰そのほかを痛めたりはしないか?それこそ再起不能、選手生命を絶たれたりはしないか?・・気に掛かるところです。

    私は、足は遅いですが、もう25年以上野山を走り回っており、速く走るためには何が有効か、何が有効ではないか?すこしはわきまえているつもりです。そういった経験を踏まえて、ここ(Sub Eight)では、若い方、熱意ある方に、もっとも低リスクなやり方で、速くなるための方法論を書き上げたつもりでいます。

    たとえば、歩荷トレーニングは、私にとっては、トレイルランの登りのためのトレーニングとして大変有効なのですが、トレイルを志す一般の方には、過度の重荷は腰や、膝に悪い影響をもたらすであろうことが見え見えですので、わざと外して、本格的な登山のためのトレーニングとして分けて書いています。

    こんな風に、身体を壊しかねないトレーニング方法(ロードで400キロ、500キロと長距離走り回ると言うのもその一つだと僕は思っています)は、あまり一般の方に練習方法として書いて薦めるべきではないように思うのです。

    *************

    確かに、相馬さんは、「自分の場合はこうしています・・」と言った感じで、ご自身の日々のトレーニングを気軽な感じで記者に紹介されたのでしょう、でも、それが、雑誌で宣伝紹介されて、本人の思惑以上に広がって、何やかやと取りざたされあれこれ皆に言われる羽目になってしまったのかもしれません・・。・・だとしたら、お気の毒です。

    でも、彼も、海上保安庁の人間で、人の生命身体を守る仕事についている身の上です。

    ですので、たとえプライベートであっても、危険なことは危険なものとして、充分な注意を与えた上で人に薦めなければならないと思います。

    (ここで「危険」というのは、すなわちロードの長距離ランは、トレイルの長距離ランに比べて身体に局所的な高負荷を与え、特定部位に怪我故障を引き起こす可能性が高いということです。)

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    完走を目指したことについては、僕は別にとやかくは言いませんが、調子がよければ、8時間を切れる選手が、12時間台でゴールするなど、よほどのことです。多分、持てる力の半分も発揮できなかったのだと思います。

    相馬さんはじめ、有名トレイルランナーは、メディアによって「作られる」面があるように思います。トレイルブームをトレンド化させたプロデューサーが後にいるようにも感じています。

    だから、僕たちには、雑誌で作り上げられた相馬選手のイメージだけが先行してしまい、相馬選手の生の姿が見えてこない、伝わってこないのかも知れませんね。

    ********

    トランスジャパン・・マカニさんはあの「永久ゼッケン」をお持ちですので、多分、これまでの完走者は、特別枠で出走できるのではないかな?と思っています。

    でも、参加者が100人とかになると、自販機のコーラも売り切れ、テントサイトも満員御礼、になってしまうかもしれませんね。

    4年後は、奥宮さんも出るとか言っています。今年、優勝を逃しましたので、スケジュールが違ってくるかもしれませんが・・。

    参加が厳しい場合は、ツール・ド・モンブランとか、海外の有名レースにご出場なさればいいのではないかなと思ったりしています。

    でも、「ひとりTJAR」という手もあると思います。

    日本海と、太平洋を結ぶラインは、無数にありますので、親不知からスタートして、八ヶ岳や、鳳凰三山、奥秩父などに登りつつ駿河湾(あるいは相模湾)を目指すと言うのもいいと思いますよ。レース仲間はいないかもしれませんが、途中の山々で出会うであろう、見知らぬ登山者や、偶然であったトレイルランナーが、「仲間」です。そのほうが、「旅」にもなりましょうか・・。

    コメントいただきありがとうございます。お返事も長いものになってしまいました。
    これからも宜しくです。

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