トレイルランにおける「目線」の重要性について・・。

「下り方の話し」と、「ハンドライトの操作方法」と、登りを含めたトレイルランの「ランニングフォーム一般」の話しは、ある一つの共通項目で統一的に説明できます。

裏返せば、「下り方の方法論」も、「ハンドライトの操作方法」も、およそ「トレイルラン全般のランニングフォーム」は一つのことで相互に密接に関連付けられているということです。ですので、三つのうちの一つの項目だけ取り上げて説明しただけでは片手落ちになり、統一的なトレイルランの理解まで至らない恐れがあります。

ですので、ここでは、その共通項目について論じます。

「目線」の重要性

むかし、大型バイクの限定解除の試験に行きましたが、そのときに教習所で習ったことは、行きたい進行方向をしっかり目線で捉えて、進行方向から目線をそらしたりしてはならない!ということでした。
特に、Uターンの場合は、恐怖心から目線が下になり路面を見つめてしまうけれど、そうなると、バランスを崩して、うまくUターンできないということでした。

トレイルランでも、目線は大事です。私は、平坦なところでは、ルートの先(数十メートル先)の地上 2~3メートルのところを見据えて走るようにしています。こうすると、上半身をナチュラルに保てて、自然に太腿が上がり、ランニングフォームを維持できるからです。ルートの先の地面を見つめないのは、それでは目線が下過ぎると考えるからです。同じように、ルート先の 3~4メートル上では、目線が上過ぎるようです。

平坦なところで、前方に障害物がある場合は、頭は前方数十メートルを見据えたまま目線だけ落として、或いは、視界の下半分を利用して、障害物を捉えて回避します。
障害物を捉えようと頭を落としてしまうと、上半身が前かがみになり、ナチュラルなフォームを崩してしまうと考えます。

下りでも同じこと、下りのトレイルの下りの先(どのくらい先かは状況にもよりますが、30メートルの下りの場合は30メートル先、下りが40メートルの場合は、40メートル先)の上、2~3メートルのところを見据えて下ります。
平坦なときと同じように、前方に岩場などの障害物がある場合は、視界の下半分を使って障害物を確認するか、或いは 6~7メートル先に目線だけ落として(頭は下げない・・めったなことがない限り頭は下げません!)、障害物を捉えルートを確認します。注意するべきは、ここで、4~5メートル先まで目線を落とすのは、バランスを崩すと考えます。

登りの場合は、急な登りは、視線を落として、2~3メートル先の路面を見据えて進んで行って構わないと考えています。急な登りでは、ランニングフォームを保つ以前の問題だからです。

緩い登り(ランニングでクリアできるほどの緩傾斜の登り)が問題です。ここでも、視線は、登りの行き着く先の上方2~3メートルを見据えます。上にも書きましたが、こうすると、上半身が前かがみにならず、進行方向に胸をすこし張った適切なランニングフォームを維持できるからです。緩い登りで、数メートル先の地面を見つめていては、姿勢がおのずと前傾姿勢となってしまい、覆いかぶさるような前かがみの姿勢では、太腿を上げることが困難になり、ランニングフォームとしては不適切な姿勢になってしまうと考えます。

胸を張ったナチュラルな姿勢を維持できれば、自然と太腿が上がって、緩い登りのトレイルを走りきることが出来るわけです。
胸を張ったナチュラルな姿勢を維持するためには、目線を(上に書いたように)、登りの先(数十メートル先)の2~3メートル上方において、そこを見据えて進んでいけばいいと考えています。

木の根や岩が出ているようなところの処理は、下りの場合と同じです。視界の下半分或いは、頭はけして下げずに、目線だけ落として、6~7m先の障害物を把握、ルートを決める・・。 このようにすれば、ランニングフォームを維持したままに、緩い傾斜の凸凹道を走りきれる(もちろん各人の走力に見合ったペースで、速い人は速く、遅い人はそれなりのスピードで・・)と考えます。

まとめ

ハンドライトでどこを照らすべきか?それは、目線の先です、ただし、如何に強力なLEDライトでも、50m以上先を照らすことは難しいですので、ハンドライトはとりあえず、進行方向の30m~40m前を照射すれば充分だと考えます。
そして、障害物がある場合は、前方6~7mに迫ったところで、手首を若干動かして障害物を照らし出して、ルートを把握します。この所作は、平坦なところでも、登りでも、下りでも変わりません。

下り方の話しでも、下りの足場を見つけ出す所作は、ポイントが先方6m~7mに迫ったときに、終えてしまって、早めにルートを決めてしまうようにします。
もちろん、それ以前に、10m先に迫った段階でルートが割り出せれば、それに越したことはありません。そしてこのときも、ハンドライトの手首を若干動かして、ルートを割り出すようにします。
目線だけ下げる、あるいは、視界の下半分を利用して、登り、下り、平坦なところのルート上にある障害物を見極めること、そして、その際にハンドライトをすこし動かして、障害物を照らし出すようにする・・こんな感じです。


目線の問題は、こんな風に、ランニングフォームを維持する上できわめて重要であるとともに、ハンドライトでどこを照らし出すべきか? (目線の先!) 障害物をどうやって捉えて (顔は下げずに、目線だけ動かす。或いは、視界の下半分を利用する。)、どうやってクリアするか? (前方6~7mに迫るまでにはルート、足場を処理してしまう!)・・といった重要な課題と密接不可分なわけです。

ご存知のように金毘羅尾根は、緩いのぼり基調であり、日の出山から下るしても、途中に緩い登りがあります。
そこを如何にランニングフォームを維持したまま走り続けるか?
そんなことを課題にして、ここ数年走り込んできました。

上に書いたことは、その成果です。

※ハンドライトに限らず、夜間に慣れていない方はライトの光りがあちこち揺れて、四方八方を照らし出してしまうようです。でも、ライトが照らし出すべき部分は、おのずと限られており、トレイルランに必要なところだけ照らし出せれば充分なはずです。

※私よりもはるかに脚力がありそうな若い方でも、金毘羅尾根の下りで、緩い登りに差し掛かると、歩き出してしまう人がいるようです。金毘羅尾根の下りは、登りがあってもたいした登りではないし距離も短いですので、フォームを上手くキープして、ゴールまで走りきってしまうことが大切だと考えています。

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