登山と怪我~這いつくばっても生還せよ!

2006年5月1日の記事です。登山一般について書いてあり、カテゴリー的にもトレイルランニングから離れますが、私の基本的な態度ですので。少し手を加えて、こちらに残しておきます。

登山に怪我はつきもので、大なり小なりの怪我を年中している。
私の腕や、脚の膝下は傷だらけである。

ルートが一般道を外れると怪我の発生する確率は倍加する。
最近よく澤のレポートをかかげていますが、安易に取り付くと怪我をしますのでご用心。

・・ふりかえって、私が最初に沢登りをしたのは戸倉の伝名澤だが、核心部を終えて、臼杵山手前の稜線までもう少しと言うところで、浮き石をひっくり返して膝下のすねに当ててしまった。

最初は痛みのみであったが、チノパン越しに膚に丸い穴が空き、そこから血が噴き出しはじめた。一応臼杵山山頂を踏んで近道を盆堀林道まで帰ったのだが、林道では、通りすぎる車の方に、足大丈夫ですか?なんて声をかけていただいた。(それほど、ズボンは血で染まっていた。)

裏山の「横沢入り」は里山で何でもないところであるが、私はここで雪道で滑って、道脇の木の杭で腰下の大腿部分をざくりとやってしまったことがある。
このときは血が出るわ出るわ、風呂から上がったあとにおそるおそる傷口を見たが、鍵型にさくれていた。少々、顔が青くなった。

(・・このときに、大怪我をした人にその人の怪我の部分を見せてはならないと言うことを学んだ・・ショックを受けパニックになるからである。)

その晩は、止血のガーゼを当てて、厚手のタオルを巻いて、その上に猫の尿を吸収するシートまで当てて、更に新聞紙を巻いてウンウンいいながら寝た。(雑巾を絞る要領で血を絞れるほどにタオルに血がにじみ出た。医者に行こうかなとも思ったが、1月で、季節的に化膿する時期でもなかったので何とかなるだろうと考えて、結局医者には行かなかった。)

重荷で歩荷のトレーニングをすると、何でもないところで滑ったり、転けたりする。養澤鍾乳洞手前の石段では石灰の石段に滑って一回転してしまったし、横沢入りでは赤土に滑って、左足首を捻挫してしまった。この時の捻挫は今でものこり、足首の骨が変形して固まってしまった。
そして、冬場はいつも、脚の指にしもやけが出来る。重荷の下りで足指が圧迫され、凍傷になるからである。

初心の頃に、クライミングのトレーニングとしゃれ込んで、日の出山の山頂の北側にある鉄の橋にしがみついたのはいいが、握力不足で落下、落下しても勢いがついているから回転が止まらない。結局、落ち葉に頭から突っ込んで、事なきを得た。うまい具合に落ち葉がクッションになったからいいようなもの、あそこが岩だったら、頭を打っていたことだろう・・。

・・山は基本的に危険なところであるから、このような怪我をすることは止むおえないのである。山に入る方は、常に怪我することを考慮に置いて行動するべきである。

少しこすって血が出たり、打撲したぐらいで怖じ気づいているようでは「お話にならない」のである。

そんな怪我を乗り越えて、重荷で鍛えて、長時間行動できるような「体力」を身につけて、クライミングで言えばⅣ級程度の「技術(これにはルートファインドの能力も含まれる)」を身につければ、奥多摩、奥秩父山域では、大体問題はないと思っている。

そこまで、レベルアップ・・自分を持ってゆくことが大切で、そうなれば、いちいちルートを取り上げて、やれ右だ左だ書くことは不要になろう。

されど、体力を身につけても、技術を身につけても怪我は付き物。沢登りは一般登山道よりは豊かな自然に出会えるが、怪我をする確率が高まる。

あなたは怪我をしたら、這いつくばっても帰還するだけの、自信、信念をもって山に入っているであろうか?
怪我をしたら、仲間頼り、なんて言うのは「甘い」ですよ。

自分で処理して、自宅に帰還(生還)すること、それが出来ない人は所詮、おんぶにだっこで山に登っているに過ぎない。

生還・・そのためには徹底的に身体を鍛えること、技術を磨くこと。登山は遊びではなく、生命をかけた営みである。

山に入るものは、負荷の高い、自分を極限までに追い込むトレーニングを行ったほうがよい。

もちろん、気が狂わない範囲内でです。厳しいトレーニングの挙句に、精神があっちの世界に飛んでいってしまったったきり戻ってこないのでは問題です。

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