試走例① 浅間峠→本部ゴール 高速ハイク ハセツネの特殊性~急がば歩け!歩き通すことによるサブ15狙い

試走例① 浅間峠→本部ゴール 高速ハイク 

山登りの基本に、「山は八分目の力で登り、常に余力を残しつつ下山する。」と言う原則があります。これは不測の事態に備えられるようにするためです。怪我や故障、バテによる行動不能化(スピードダウン)を嫌う原則であるといえましょう。

さて、今回の試走のテーマは、「歩き」のスピードで、完歩(50キロ)して、どのくらい時間がかかるかを実践して検証しようというものです。具体的には、時速5キロのペースで、10時間を目標に歩きとおします。

登山で時速5キロというのは早歩きのレベルになります。重さ5キロ前後の荷物でしたら、山慣れた人になら可能な速さです。また10時間というのは、奥秩父の登山では、このくらい行動するのが普通ですので、私が十分気軽に行動できる範囲内です。よって計算では、時速5キロで10時間歩き通せば、浅間峠から、本部ゴールまで余裕で(十分な余力を残しつつ)歩けるはずです。

今回、kurisukeさんと、ハセツネ試走見学会でもやろうというハナシが持ち上がっておりましたが、先週、リキさん、ゲンポさん、ペターさんのお三方が、浅間峠スタート、行けるところまで行くという試走をなされまして、それに刺激を受け、以前より温めていた試走計画を「では実践してみましょう!」と相成りました。

先週のお三方の試走記録を拝見させていただき検討後、アンチテーゼ的に、「走る」のではなく、「歩きとおす」ことによって、余裕で、本部ゴールまで行ってやろう( しかも先週のお三方とさして違わない時間で!)と言ういかにも「山ヤ的な計画」が動き始めました。

お仲間として、今年初めてハセツネに挑戦されますshimasanにも声を掛けまして、二つ返事で参加いただけることとなりました。

実施するに当たってのお約束

☆平坦なところでは早歩き、けして無理をして走らない。後ろから走ってくる人がいたら競ったりしないで道を譲る。無理に走ると、後半にバテが出て、タイムをロスし、また膝とかに負担をかけると考え、歩きに徹します。

☆登りは途中で休まず、ノンストップで頂上まで登り続ける。いわゆる、超亀大作戦!ですね。絶えず心拍数に気をつけて、あがり過ぎないように気をつけます。

☆頂上についても、長居は無用!食事、給水などの休憩は5分以内でさっと済ませて、行動開始とする。

☆ペースを落とさぬためにも給水はオメガリザーバー・システムを利用。ただし、ペットボトルのキャップを加工して、ホースを通せるようにして、ペットボトル利用の給水システムを自作しました。

☆ルートイメージは三分割して、浅間峠→三頭(13キロ)は「守り」のペース、三頭→大岳(19キロ)が「勝負!」、大岳→本部ゴール(18キロ)は「気楽な下山」のイメージです。

衣類、所持品

ポカリスウェットのペットボトル2本(4リットル)・・消費したのは、6500ml、鞘口峠で2リットル補給、御岳でコーラを購入

お握り 6個(5個消費)

よくあるジェル 2個(全部消費)

使い古したザック・・新品を買うのももったいないので使い古しを使用。 

ウィンドブレーカーのズボン・・(追加 注)雨が降る(午後、雷雨)という予報だったので、これにしたのですが、結局雨は降らず、後半暑苦しいこと限りなし・・。

速乾性の半袖シャツ

ノースリーブシャツ(雨天の重ね着用・・結局雨は降らなかった!のでザックの荷物となる。)

ライト superfire-301 一本

靴は二日前に3970円で購入した、ナイキのランニング・シューズです。踵のグリップが今ひとつですが、別にこれで差し支えはありません。

※塩は持ちませんでしたが、ポカリスウェットと、お握りによりおのずと、ナトリウム(塩分)そのほかのミネラル補給は出来たものと考えます。

※荷物の重さは、5キロ~6キロにもなってしまいました。歩く分には差し支えない重さですが、これでは気分よく走れませんね。山を「走る」に私が理想とする荷物重量の倍になります(苦笑い)。

※普段の登山と違って、今回はペースを落とさないことが要でしたので、水はポカリスウェット、それとお握り(ファミリーマートで購入)を6個も持参して、空腹感を感じないように心がけました。

浅間峠~三頭山 3時間10分(休憩45分含む)
丸山にて5分休憩 お握りひとつ消費
槙寄山にて10分休憩 お握りひとつ消費
三頭にて後続の仲間待ち&休憩30分 お握りひとつ ジェルひとつ消費

五日市駅前にて今日の仲間と落ち合って、バスを待つ。7時5分のバスに乗るときに、7月の北丹沢50代の部一位、去年のハセツネでは9時間台で完走された相馬氏がおられる事に気がつき、バスの中でいろいろとお話しを伺う。大変ためになり、勉強させていただきました。氏は今回、西原峠からの後半試走をなされるそうです。
相馬様、いろいろうるさく話しかけてしまい申し訳ございませんでした。またハセツネ会場でお見かけしましたらお声を掛けさせていただきますので、あれこれ勉強させてください!よろしくお願いいたします。(←我ながら図々しい・・苦笑い)

さて、そうこうするうちにバスに酔うこともなく上川乗バス停でバスを降りる。バス代は680円なり(すこし高い!)。
早速、車道を歩き始める、甲武トンネルへ通じる道路は閉鎖さされていた。ちょっと歩いて、すぐに登山道入り口になる。

浅間峠までの道は、大した登りはないものの、個人的にはいつも長く感じる、今回もそうであった。途中で上着を一枚脱いでザックに仕舞う。
浅間峠でshimasanが着替えるのを待ち出発。shimasanが先行し、kurisukeさん、私の順ですすんでゆく。すこし登って下ってまた登る、一投足で日原峠、そして土俵山とすすむ。
途中タイムを計ると、ハセツネの25キロポイント→30キロポイント に 70分かかり少々焦る。
でも次の30キロポイント→35キロポイントは50分で進めたので、すこし安心する。

笛吹峠手前の丸山は本番では巻くのであるが、shimasanが登ってゆくというのでお付き合いに登る、本当は数分たりとも無駄にはしたくなかったんですが・・苦笑い。

笛吹峠を過ぎて、緩やかな道がつづく(もちろん多少急な登りもある)、そして、南が開けた見晴らしのよい峠が二つあって、二つ目が終わるとと右手から巻き込む形で西原峠に着く。何かと有名な西原峠ですが、でも、ここでは休むべきではなく、休むのでしたら、一投足先の槙寄山がお勧めです。

槙寄山からすこし下って、湿地帯のようなところを通過し、すこし行くと、暗い植林の中、急な登りが始まります。ここからが本来の三頭山(大沢山)への登りが始まるところです。
ここでkurisukeさんが、今日はスタミナが足りないとか言って、立ち止まったので私が先行する。右手に松林を見て、岩場の多い登山道をグイグイ進んでゆく。

昼間ならば、ルートの右手奥に一つの大きな尾根が見える。この尾根は、数馬の湯あたりから突き上げる大沢山の尾根で、いま登っている登山道はやがてこの尾根に接合する。よって、右手に見える大きな尾根が近づけば、それだけ大沢山も近いということである。

私が勝手に石門と呼んでいる岩のギャップを乗り越えて、三頭大滝分岐を迎え、35キロポイントにいたる。ここまで来ると、大沢山も近い。やがて道がジクザクとなり、頭上に指導標が十字架のように見えて、尾根に乗り上げて、左から回り込むと大沢山山頂となる。山頂は晴天ならば、富士も見えるはずですが、今日はもうガスって見えない。

後続をここで待ってもよかったが、三頭山まで歩を止めたくなかったので、そのまま進む。すこし下って、避難小屋、そこから木製階段を登る。大沢山への登りですっかり足が登り仕様になっているので、かなり楽に登れる。すこし緩くなり、また階段、そして最後は石の階段となり、三頭山頂に至る。

誰もいない山頂で後続を待つ。まだか?まだか?と20分も待ってようやく現れる。更に休憩・・そんなこんなで、30分も山頂にいることになってしまった!!!!
こんなに休憩したのでは当初の計画が狂うので大いに焦る。

三頭山~御前山 2時間半(鞘口峠で20分行動停止を含む)

三頭山から東に下り、東峰を巻き、すこし登って見晴台に上がり、下って鞘口峠となる。峠からすこし下って2リットル給水する。(この水場は、本番では使えません。コースアウト失格になります。)kurisukeさんの具合が悪いらしい、あとから聞いた話では、前半に飛ばしすぎ&水分補給を我慢してしまったので軽い熱中症だったとのこと。

具合が悪いようだったら、ここから数馬に下山するのが一番確実と下山を勧めたが、男!kurisukeさんは頑張って御前山に登り、その後見事に回復されて、五日市まで歩いてしまうのだから、体調というのもは分らない・・。

タイムロスがかなり大きくなってしまったので、ここで、shimasanと離れて、自分のペースで進ませていただくことになった。(shimasanに感謝!)

今回の試走は、仲間と一緒にという面もあるが、何よりも私自身のために、正確には、時速5キロ、10時間でゴールという行動理論の実行のために何が何でも本部ゴールまで、時速5キロで歩きとおす必要があった。

また、もし、途中でリタイアしたり、途中で多く休んで予定よりもはるかに遅いペースだったのでは、また来週に再度チャレンジしないと自分の気持ちがおさまらないだろうと思えた。何としても、理屈どおりに、出来るだけ休みをいれずに行動して、本部ゴールまで歩きとおす必要があった。

さて、鞘口峠からの登りは、先月暑いさなかに登ったことを思えば相当楽に登れた。風張峠までも近く感じた。月夜見山の登りも何とも思わなかった。そしてあっという間に第二チェックポイントが設営される月夜見第二駐車場についた(もちろんこの間も走らない、早歩きである)。ピカピカのAE86を見せて自慢している若いお兄ちゃんがいた(笑い)。

月夜見第二駐車場からは下りであるが、ここもガンガン飛ばすことなく、確実に歩いて下り、500mの標識をすぎて、巻き道の登りに入る。惣岳までの巻き道は右右左右左左の順である。

小河内峠から本格的な登りに入るが、ここはひたすら我慢するしかないようだ。ハセツネ40キロポイントの標識にたどり着いたらしめたもの、その後、龍の背の様なところを過ぎて、「ソーヤの丸デッコ」と呼ばれる見晴らしのよいポイントへの目一杯の急な登りとなる。ここまで立ち止まって休んではならない!!

ソーヤの丸デッコには二人の若くかっこいいお兄さんがいた。20代かな?二人とも体育会系のフンイキばっちり!宮原選手風のお兄さんと、かっこいいサングラスのお兄さんの二人連れでした。

「ハセツネの試走ですか?」 と聞くと、

「ハイ!」 と元気のよい返事

「自分らは ちんたら行きますんで、構わず抜かしちゃってください!!」 とひとこと言って彼らと別れる

「頑張って下さい!!」 と励ましの言葉をいただく、若い彼らに励まされるとは、すこし恥ずかしいナ と感じた。

そののち大岳山で、このお二人の試走仲間に出くわすことになります・・。

さて、ソーヤの丸デッコからまたすこし登るとようやく惣岳山、kurisukeさんはベンチに腰かけておられたが、今回もここで立ち止まらずに一気に御前に登りきる。(いや、ここで休んでも、どっちみち御前山で休むことになりますからねぇ・・。)

惣岳から下って、赤土の道を登り返して御前山、山頂には二人、登山者がいた。

御前山~大ダワ  40分(御前山で5分休憩を含む)
御前山で お握りひとつ ジェルひとつ消費

御前山ですこし補給したあとすぐさま迅速に出発。歩きにくい道を大ダワに下る。最低鞍部から登り返して鞘口山に至ると、大ダワまで残り0.9キロの標識があるのであるが、岩がころがる悪路ゆえ、気軽には飛ばせない。道がよければ、下りの900mぐらい3分で飛ばせるのですが、小石があるわ、コンクリート階段のぶっ壊れがあるわで、安易に下れない・・慎重に下って、40分。

大ダワ~大岳山  1時間(大岳で5分休憩を含む)

大ダワでも休むことなく、トイレによることもなく大岳に向かいます。大ダワには、河童(かっぱ)みたいな自転車乗りお兄ちゃんが3匹いましたが無視!!(笑い)

50キロ標識をすぎて、岩っぽい道となりオキの中岩山への登りが始まります。 大岳までの間には、鉄製の立派な標識が、5個(大ダワ→巻き道までに3個、巻き道→山頂までに2個)あるので、それを数えてゆくと分りやすいです。オキの中岩山まで登れば大岳までの標高差の半分はクリアですね。

三つ目の標識をすぎて、トバの中岩山を南に巻いて、巻き道分岐を過ぎて、大岳山頂ピラミッドへの登りに入る。

さて、ガレ場を過ぎて鎖場手前で、女性試走者と出くわしました。見るからにマラソンランナーあがりの方のようで、手も脚も細い、それでも、ゆっくりですが、しっかり進まれる方で、なかなか強く速そうです!(これだからハセツネに出る女性は侮れない!!)

山頂でこの方に伺った話ですが、ソーヤの丸デッコにいた若い男性二人のお仲間とか、この女性は、巻き道を通過してしまったので、はぐれてしまったそうです。携帯で電話してみればいいのでは?!と、そんな話をしていたら、お仲間の男性が息を切らして登ってきまして、メデタシメデタシとなりました。
皆さんも、試走の時は仲間とはぐれないように気をつけましょう。

大岳山~日の出山 1時間(日の出山で、5分休憩を含む)
御岳でコーラ500ml 一本購入
日の出山で お握りひとつ消費

大岳まで来ればこっちのもの、完走が見えてきます(笑い)。相変わらず確実に歩きます、御岳まで全く問題がなく(水場が壊れていましたが・・。)御岳を過ぎて、鳥居を過ぎると日の出山の階段が始まるんだけれども、いつもは嫌だなと感じるこの階段も、今日は三頭山、御前山を超えてきた身の上ゆえに、登りに対して感覚が麻痺しているのか?何とも思わずに登りきる。疲労というものがあまり無いようである。

日の出山~本部ゴール 2時間

日の出山から木製階段を下って、クロモ岩で右折、金毘羅尾根に入ります。日の出山の階段は、これまで、膝を守って歩いてきたので、いつもどおりに下ることが出来た。膝の疲れは全くなし。
靴の踵のグリップが悪いので一回滑ったがあとは問題なし。

さて、金毘羅尾根で登りがあるのは、麻生山手前にすこしだけですね。幸神分岐をすぎて、LEDライトを使用しました。後ろから試走のランナーでもやってくれば、すこしは走ろうかな?という気持ちになったのかもしれませんが、誰も来なかったのでそのまま淡々と歩き続けました。金毘羅神社を過ぎてからのあのコンリートでたたいた下り坂は相変わらず膝に来て痛くなります。あの下り坂は、どうにかなりませんかねぇ・・?
そして、街中を歩いて無事にゴール!!

頭の中ではゴールできるのは間違いなしと分りきっていましたが、無事にゴール出来て何よりでした。

kurisukeさんは初めてのハセツネルートであるにもかかわらず、淡々と歩きとおしてしまうのですから、そのポテンシャルや大したものです。来年のハセツネに向けてよい経験が出来たものを信じています。

shimasanは私たちと一時間ほど遅れて、御岳に到着し、安全のためにそこから下山されたそうです。それでも、40キロ近く歩かれたのですから大したものです。

こうして今回のささやかな試走の旅は無事に終わりました。このルートは、ハセツネを離れて紅葉や新緑の時期に通して歩くときっと面白いだろうなと思います。

ハセツネの特徴は、①距離が長いこと、②その大部分を夜間走行するということ、の二点にあります。今回は特徴①対策で、これは距離が長いので、その距離にみあった各人なりのペースを見出すことが大切になります。そのための第一歩は、今回のように50キロほど歩くのが一番です。20キロや30キロといった距離では、ルートに慣れるという点では意味がありますが、ペースをつかむと言う視点からでは本番に対して、距離的なギャップが大きすぎると考えます。

まずは50キロほど試走(試歩?)されて、体力的に余裕があったら、次回以降、ところどころジョグを入れたり、休みを短くしたりして、時間を短縮していけばいいわけです。その過程の繰り返しで、おのずと無理なくレベルアップが出来るわけです。

もちろん出来れば71.5キロ歩ければいいのですが、それをやると、疲労も大きなものになり、翌日の仕事や、日常生活に支障を来たすことでしょう。もちろん距離が長いと、怪我や故障の発生する可能性も高まります。

合計 10時間20分(うち休憩、行動停止時間80分)

まとめ

今回は、浅間峠からの50キロでしたが、これに、本部→浅間峠の22キロにかかる時間(4時間~5時間)を加えますと、早足で歩きとおして、全ルート71.5キロは14時間~15時間で完歩できると推測されます。(ただし前半の22キロでは、渋滞が発生しやすく、思うように歩けないかも知れず、渋滞を避けるためにはある程度走る必要も出てくるでしょう。)

走らずとも、早足で歩きとおせば15時間以内の完歩を狙える。そしてルートに慣れて、休憩時間や行動停止時間を時間を切り詰めれば、早足で歩きとおして13時間台も狙えると考えます。しかも大切なことは、歩いているのですから、身体に優しくダメージが少ないということです。
ダメージが少ないということはつまり、極論すれば、ハセツネ本番の翌日も山に行けるということですね(笑)。
つまり、このアプローチは、TTR-100 や Trance Japan Alps Race に使えるということです。

ハセツネの特殊性~急がば歩け!歩き通すことによるサブ15狙い

ハセツネはトレイルランニング大会の代表格ということで、トレイルランニング・アプローチでハセツネを攻略しようとご計画中の方が多いと思います。

ここでも、トレイルランニング・アプローチということで、荷物の軽量化、試走の繰り返しによるルートへの習熟などなど、いろいろ書いてきました。それはそれでサブ12以上の成績を狙う方には意味があったと思います。

でも、サブ12とまでは行かずともとりあえず今年はサブ15で十分だという方も居られましょう。そんな方へは、背中の荷物を5~6キロ(以内)にして、時速5キロの速さで、71.5キロ歩きとおせば、15時間以内での完走が可能で、昨年(2006年度)のデータから推すと、完走者1500人のうちの上位382名の中に入ることが出来ます、とアドバイスさせていただきます。

時速5キロという早歩きのペースでは、例えば北丹沢などは、8時間かかってしまい、ハセツネほどの上位につけないと思います。青梅高水でも同じこと、ですね。・・なぜ、ハセツネでは「歩き」という手段が有効であるのか?

ひと言で言うならば、71.5キロをジョグペースで走りとおせるトレイルランナーは数少ない、ということになると思います。
私は、よく、ジョギングペースで下りや、平坦なところを走ることが出来れば、サブ12が達成できる!と書きますが、実際女性の完走者157人のうちサブ12を達成された方は、8人しかおりません。
今でこそ、ハセツネ=トレイルランニング=走って71.5キロ走破する。という攻略図式が成り立っておりますが、路面状況がかなり走りよかった去年であっても本当にジョグで走りきれた人は数少ないということですね。

ちなみに、女性のサブ15以上の方は157名のうち、わずか31名です。世はトレイルランニングブームということですが、女性の完走者157名のうち126名は、時速5キロで「歩きとおすよりも遅かった」ことになります。

下手な考え休むに似たりということで、ハセツネの場合、無理に走ったりしようとしないで、まず早足で歩きとおすことを目指したほうが、意外と成績がいいかもしれません。

背中の荷物を5~6キロ(以内)にして、時速5キロの速さで、71.5キロ歩きとおせば、15時間以内での完走が可能で、昨年のデータから推すと、完走者1500人のうちの上位382名の中に入ることが出来ます。

と書きましたが、時速5キロいうのが分りにくい場合は、本部スタート→浅間峠を4時間~5時間 浅間峠→本部ゴール10時間、といったペース配分になります。

ではどれほどの体力を持っている人なら、これが可能でしょうか?
一般的に歩くのは、ジョグペースの走りよりも身体への負荷が低いですので、日頃トレイルランニングのトレーニングをこなされて、奥武蔵や、北丹沢などのレースに出場されて、完走されるような方でしたら、十分実現できると思います。

また、山ヤのかたで、夏はテント縦走、冬は、積雪期登山を実践されておられるような方でしたら、5~6キロの荷物を背負って、無雪期の奥多摩の尾根歩きですので、余裕で、15時間以内で完走(完歩)できると思います。

ミカンさんご作成のデータを二つ掲示します。

完走時間と浅間峠通過時間のグラフ

14時間台(サブ15)で完走した人(90人)の多く(51人)は、浅間峠(第一関門)を、4時間~4時間半で、通過されておられます。(ちなみに黄色はミカンさん(13時間40分でゴール)の位置です。)

完走時間と月夜見第二駐車場通過時間のグラフ

見にくい場合は、クリックしますと拡大します。14時間台(サブ15)で完走された方(90人)の多く(なんと76人もの方々!)は8時間~9時間の間で、月夜見第二駐車場(第二関門)を通過されておられます。

浅間峠→月夜見第二駐車場間は、およそ20キロですので、ここでも、時速5キロというのがデータからも裏付けられます。

運動消費カロリー計算機での計算によると・・。

体重90キロの人間が、運動した場合

早歩き 10時間 4428キロカロリーを消費

先日の試走例①(浅間峠→ゴールまで)の摂取カロリーは・・

お握り 5個消費  1000キロカロリー
何とかジェルを二個消費 360キロカロリー
そのほか、コーラを500ml  ポカリスェット 4リットル分のカロリー摂取

・・合計 2000キロカロリーすこしだと思います。

ところで、歩くというのは消費カロリーが低いという特徴もあります。つまり、ジョギングよりも、消費カロリーが低いので、バテにくいわけです。

上の計算式ですと・・ジョギングの場合

120m/分 8時間 5443キロカロリー
160m/分 6時間 5808キロカロリー

・・とのこと。

つまり、走ると消費カロリーが高いため、疲れやすくバテやすいということです。
体力的に不安という方が、安全にゴールにたどり着くには、歩きとおすのが、一番の策です。
(もちろん、気分のよいところでは小走りもアリですね!)

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