ハセツネを超えて・・。


写真は、青梅の永山公園にて、高尾から笹尾根を三頭山に登り、鴨沢から雲取山へ、そして、長沢背稜を東に永山公園まで130キロ走ったげんぼさんを迎えての写真。ハリマネ様ご提供・・いまでも思い出に残る一枚です。

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トレイルランナーの資格は何か?と問われるならば、いざという時には、自分の競技を投げ打ってでも仲間の選手の救助活動に尽力できる人でなければトレイルランナーは勤まらない。

去年のハセツネの事故の際には、事故現場で前後の選手が協力してスタッフへの事故連絡その他の協力活動を行ったそうです。同様のことは、去年の5月のTTR-100の事故の際にもみられ、前後の選手が心肺蘇生を試み、また、棒の嶺山頂付近までストックを利用した担架を交互に担いで倒れた選手を担ぎ上げたとの事。

山のレースでは、レース結果もさることながら、(否、レース結果よりも)選手相互の相互扶助の精神が何よりも価値があるものと考えます。(山は、助け合いの場であって、競い合いの場ではない、レースをするなぞもってのほか!と言い切る立場の方さえ居られます。)

ところが、日本山岳耐久レースの公式掲示板を見ていると、今回のエントリーをめぐって、大会主催側の手落ちだと批判する側や、擁護側に分かれているようですが、批判する側も、擁護する側も、昨年のような事故が身近で発生したら、協力し合って人命救助に当たらねばならない仲間同士であることを忘れているようです。

両者の言い争いを見ていると心が痛みます。特に、エントリーできなかった人が、いろいろ苦言を述べているのに対して、「それはお前が悪いからだ!」的な、揚げ足取りの返信をつけている者がいますが、こういう人の心がわからない者は、ハセツネチャレンジャー失格であり、山のレースに出る資格がないのではないか?とさえ思います。人の揚げ足をとるような返信をつける者は、山のなかでも同じような振る舞いをするであろうが、そういう「自分さえ良ければよいといった態度」は、山のレースでは、「通用しない(許されない)」ものだからです。

さて、申し込み(注 ハセツネエントリーの混乱のこと)の件では、「まさかこんなにどっと申し込みが押し寄せるとは思わなかった。」で済ませて、エントリーミスは、迅速に振り込まなかった選手の責任で済ませられるだろうけれど、再度の事故は、今年もしまた発生したら それがいかなる理由であれ、大会主催側の責任に帰着するのであり、二年連続の事故発生を防げなかった非は大きく、それはハセツネの終焉を意味します。

同じような予測ミスを、事故発生の予測に関して、今年もやってもらっては困ります。今年は一人の死者も出さずに、無事に終えて欲しいものです。

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また、日本山岳耐久レースの掲示板(注 公式掲示板は2009年に廃止となった)を眺めていると、今回のエントリー上の手違いの件で、エントリーできなかった方が、なにか苦情・苦言めいたことを書くと、しばらくして揚げ足取り的な、しかも、内容的には大会運営擁護側の書き込みがなされているように思える。(見ようによっては、大会側が、誰かに頼んで、そういった大会サイドの擁護のコメントを書いてもらっているようにも思える。)

こういった状況は実に嘆かわしい・・・と感じるのは私だけではあるまい。

私は、大会運営側にたいした期待を持っていない、なので、いろいろと褒め上げようとも思わない。

もしかしたら、大会運営側に「見切り」をつけるころあいにあるようにも思える。

そもそも五日市や、青梅、奥多摩の自然は、東京都山岳連盟の専有物ではない。

それは、この山岳地帯を愛する全ての者の貴重な財産である。

とりわけ、地元、秋川界隈や青梅など、多摩地区に住まうものにとっては、先祖から代々受け継いできた貴重な自然である。

そういった自然環境の中では、日本山岳耐久レースというのはただの「最近有名になったレース」にすぎない。西多摩近郊に住んでいるものは皆誰だってハセツネルート(注 いまさらながら、あれは「ハセツネルート」ではない、昔からある歴史ある山岳道である)を含む雄大な自然の中で、トレイルを楽しめるのだから。 いまさらこのレースに拘泥することもあるまいと思う。

もっとも、自分の実力の指標として、このレースで、サブ12や、サブ10の成績を出すことが、名誉なことであり、トレイルランナーとしての勲章になり、励みになるのならば、それもいいと思う。でも、いずれはレース中心のトレイルランニングの楽しみ方からは脱却し、もっと自由に枠にとらわれずに奥多摩の自然を楽しむべきであろうとも考える。

(上の写真)先日、げんぼさんが、高尾から三頭山を超えて、雲取山をさらに超えて、自然環境の厳しい長沢背稜を東に走り、実に130キロもの山岳走を終えて、永山公園に辿り着いた。ものすごい快挙!

とともに、この「みんなでTTR-100」を支えあってきた多くのトレイル仲間の存在を忘れてはならない。あるときは選手として走り、あるときは、鴨沢で食事を用意し疲れた選手を待ち、あるときは、心配だからと、ろくに睡眠もとらずに夜の林道を走って、避難小屋で暖かい食事を用意するべく尾根に登りあげたものもいる。そこには、協調する心があり、相互扶助の心が確かにあったように思う。

そんな、「みんなでTTR-100」のことを知っていると、今回の公式掲示板で展開されるやり取りにいささか、興ざめしてしまうのである。

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