山耐データ分析 4 初速を生かすために 理想のタイム比率 1:0.95:1.3
浅間峠までのタイムを「初速」と捉えて、区間(第一関門までの区間 第二関門までの区間 ゴールまでの区間 )のタイム比率を考えます。その際に、青梅高水トレイルレースを云わば中間項に利用します。
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Ⅰ 以前、青梅高水トレイルレースの予想タイムは、山耐第一区間のタイム×1.1だろうと予想しました。でも、ゴール結果を見ますと一般的なランナーよりも速いトップレベルの方(ゴールタイム3時間以内の方)を基準にしたばあいには、山耐の第一区間のタイム=ほぼ青梅高水のゴールタイムというのが成り立つようです。
Ⅱ 次に山耐の第一区間と第二区間のタイム比は、1:0.95ぐらいが目安としてわかり易いと考えます。
理由は、①浅間峠(第一関門)まで 22.66キロ÷71.5キロ=0.3169 浅間峠までは、全行程の32パーセント であるのに対して、月夜見第二駐車場(第二関門)まで 19.43キロ÷71.5キロ=0.2717 月夜見第二駐車場までは、全行程の27パーセントだからです。
②また、それぞれの選手のデータを見てもわかります。たとえば第11回大会の優勝者石川選手のタイムを見ても、10分ぐらい第二区間のほうが速くなっています。
1 1267 石川 弘樹 2:38:27 チームmontrail & patago 男
1 1267 石川 弘樹 5:09:32 チームmontrail & patago 男
1 1267 石川 弘樹 7:13:48 チームmontrail & patago 男
1 1267 石川 弘樹 8:24:06 チームmontrail & patago 男
3時間30分(210分)×0.95→3時間19分30秒(199.5分)
2時間30分(150分)×0.95→2時間22分30秒(142.5分)
0.95を掛けると10分程度の縮小になるので、0.95という値が手ごろだろうと考えます。
Ⅲ 最後に山耐の月夜見第二(第二関門)→ゴール間の区間タイムを、今年4月の青梅高水トレイルレースのゴールタイムと比較します。
青梅:2:25:53 1 1001 奥宮 俊祐 28 男 埼玉県 自衛隊大宮32連隊
1 2223 奥宮 俊祐 4:52:17 大宮自衛隊 男
2 2223 奥宮 俊祐 8:11:41 大宮自衛隊 男
山耐:3時間18分24秒
198÷145=1.366
2 3278 相馬 剛 4:57:21 男
1 3278 相馬 剛 8:03:38 男
山耐:3時間6分17秒
相馬選手の青梅のデータはありませんが、奥宮選手のデータを使います。
186÷145=1.28
青梅:2:33:15 2 2127 鏑木 毅 39 男 群馬県
2 3562 鏑木 毅 4:56:58 THE NORTH 男
2 3562 鏑木 毅 7:53:41 THE NORTH 男
山耐:2時間56分43秒
176÷153=1.1503・・さすが後半に強い鏑木選手の特性がわかります。
ついでに上位3名の平均値でも計算してみます。
2:25:53 1 1001 奥宮 俊祐 28 男 埼玉県 自衛隊大宮32連隊
2:33:15 2 2127 鏑木 毅 39 男 群馬県
2:37:58 3 1003 門倉 輝明 30 男 東京都 自衛隊大宮32連隊
青梅:平均 2時間31分
1 3278 相馬 剛 8:03:38 男
2 2223 奥宮 俊祐 8:11:41 大宮自衛隊 男
3 3299 小河内 吉哉 8:19:15 大宮自衛隊 男
1 2223 奥宮 俊祐 4:52:17 大宮自衛隊 男
2 3278 相馬 剛 4:57:21 男
3 3299 小河内 吉哉 5:03:49 大宮自衛隊 男
3時間6分
3時間18分
3時間15分
山耐:平均 3時間13分
193÷151=1.278・・・という値が出ます。
多少含みを持たせて、
後半に強く伸びが出る選手の場合は、1:1.2前後
一般的な上位の選手で 1:1.3前後
・・と推測できます。
以上Ⅰ~Ⅲを強引にまとめますと、初速を生かすための区間タイム比率は、
1:0.95:1.3
が一応のめやすだと考えます。
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閑話休題
長距離に不慣れで、後半のスピードが出てこない選手の場合は
後半に特に第三区間にばてが出て比率が高くなります。
ちなみに、20時間ゴールの方の場合、浅間峠まで、5時間、月夜見第二からゴールまで8時間という方がざらですので・・
5時間+7時間+8時間=20時間
8÷5=1.6
区間比率は、1:1.4:1.6 後半になるにつれて比率が落ちています。
この傾向は、ゴールタイムが、遅くなるにつれて顕著です。
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試論 初速2時間25分の持っている意味
奥宮選手はじめトップクラスのランナーは浅間峠までの第一区間を2時間25分で走りきってしまいます。それだけの速さを持っている選手のポテンシャルを上記タイム比率を用いて、ゴールタイムで計算します。
①後半に、鏑木選手なみの速さがある選手の場合、初速2時間25分を1:0.95:1.2で配分すると・・
145 スタート→浅間峠
137.75 浅間峠→月夜見第二
174 月夜見第二→ゴール
合計 456.075(7時間36分)・・とんでもないゴールタイムが出ます。
②1:0.95:1.25でも・・
145
137.75
181.25
合計 464(7時間44分)・・これでも、山耐の最速タイム!
③1:0.95:1.3では・・
145
137.75
188.5
合計 471.25(7時間51分)・・第14回大会の韓国人選手のタイムに近いですね。
※あくまでも第二区間でペースダウンをせずに、第三区間からの後半に強い選手であることが大前提ですが、初速2時間25分には、サブ8への大きな意味を持っています。
④実際には、浅間峠まで2時間25分の初速を持っていても第二区間でペースダウンして、第三区間で転んだりしてタイムロスしますと・・1:1.05:1.35 とかになり・・
145
152.25
195.75
合計 493(8時間13分)となってしまいます。・・第15回大会の奥宮選手のタイムに近いです。
⑤第二区間で更にペースダウン、第三区間でも疲れが出て伸びが出せなかった場合には・・。
1:1.1:1.4 あたりとなり・・
145
159.5
203
合計 507.5(8時間27分30秒)・・これでも、4位ぐらいの入賞でしょうか。
※初速を生かせるか?後半まで初速を維持できるかが鍵!!初速2時間25分の速さをもっていても、中だるみがあったり、後半にペースダウンがあっては、初速に応じたゴールタイムは得られない。
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参考
22.66キロ÷71.5キロ=0.3169 浅間峠までは、全行程の32パーセント
19.43キロ÷71.5キロ=0.2717 月夜見第二駐車場までは、全行程の27パーセント
15.1キロ÷71.5キロ=0.2111 第三関門まで全行程の21パーセント
13.5キロ÷71.5キロ=0.1888 ゴールまでは全行程の19パーセント

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